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JKだけど異世界で真の漢に俺はなる  作者: 相川ミサヲ
第1章
19/78

◇迸る熱いパトス◇

青春てさ、いろいろ恥ずかしい(事がある)よね



「俺もう人型にならない」

 大好きな兄が、変な女に刺されたという恐怖体験からだんだんレオが壊れていったかも?という事実にショックを受けて体育座りをして自分の世界に閉じこもるイケメン。

 いや完全豹になった団長に命令うける騎士団員さんも戸惑うからやめてあげて。


 「好きでこういう顔に生まれたんじゃないし…」


 おいおい、全世界の非モテが殺意を抱きそうな事をさらっと言うんじゃねぇ。

 俺も普通にイラっときた。


 「こんな事ならさっさと結婚して…」

 と言いかけるイケメン。

 それを制してクリスが言う。

 「甘いな、ウィル。人の物だから燃える、そんな人種もいるんだぜ」

 

 何故どうしてそんなキメ顔のドヤ顔。

 クリス、どんな愛の狩人してんだよ。


 恋愛脳はライラさんだけで十分だよ。



 つっか電波メンヘラ女には既婚かどうかって大した盾にならないと思うぞ。

 奴らの妄想力は欲望に忠実だ。

 自分に都合のよい風に現実書き換えとか平気でするぞ?


 「…どうしたらレオを元のかわいいレオに戻せるんだ」


 どの程度までさかのぼれば「かわいいレオ」になるのかわからないが、レオの側にも、もともと執着しやすい下地があると思う。


 彼自身もメンヘラやそれに類した人物から被害にあった経験があるかもしれない。


 どのみち俺達3人には専門外である。

 手さぐりで彼の心をほぐして軽くしてあげるしか方法はなかろう。


 「恋をさせよう。ほとばとるパトスを解放してあげるんだ。

もうすぐレオは15歳になるだろ?性人式をするってのはどうだろう。…1週間後に、レオの誕生日がくる。15歳の性人式は皆、盛大に祝うからね」


 もう字、治す気ないね?。

 てか、パトス的なものを解放したいの、君の方じゃないよね?


 「…まさか『これが性人式だ~~』と、成人になりたてのいたいけな青少年をそういうエッチな場所に連れていく気じゃないですよね?」

 俺の中の腐の字がつく友人知識が教えてくれたので言ってみた。

 ……目を逸らしやがった。


 「だめですよ。所詮お金次第だとか女性を蔑むようになったらどうするんです?」


 「だめですか…?」


 「だめです」


 「レオ君には、心から愛し、愛され合うそんな普通の恋愛が必要です」


 「…俺も」

 「俺もそういう恋愛してみたいよ」


 …まさかの恋愛ニートがいましたよ。何?君達の顔面偏差値は伊達なの?


 「豹の顔の時は怖がられて、人の顔の時は遠巻きにされるか、変に自信満々な高飛車女が俺の出会いをすべてつぶしてくれたし、騎士団に入ってからは忙しくて…」


 「休みも不定期でちゃんと取れないし、何かあれば治療院に呼ばれるし、デートしてても居眠りして『わたしと仕事どっちが大事なの?』って聞かれるんだ。仕事に決まってるだろ。人の生死がかかっているのに。」


 ごめん。今それ聞いても俺にカウンセリングスキルはない。


 関係ないけど腐の字のついた俺の友人は、もはや乙女ゲーは手間暇かけて、相手の心を癒さないと先に進めないと嘆いていた。

 「見た目のよいだけの男のために、なんでいちいちお前のトラウマを知り、話を聞いてやり励ましてやらなきゃいけないんだ~俺はお前の専属カウンセラーじゃねぇ!」とツイッターしていた。

 やらなきゃいいのにと思ったのは秘密だ。


 つぶやきを見ればリア充みたいな書き込みだが、相手が二次元て事が残念だ。


 …横道にそれた。



 「それについてのアドバイスは出来ないけど…きっといつかそういう相手が現れるよ。気長にいけば…」


 やすっぽい気休めを言っておいた。

 お前が言うなよといった顔をされた。否リア充女に言われたくないよな。

 俺もDTに上から目線で言われたらモヤっとする。




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