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海を越えた破綻者  作者: パトラッシュ
李一家の麒麟児
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5話 養父の秘密

李単視点です。

 河賊『李一家』は李単を中心とした鉄の結束を誇る小集団である。その結束も李単の恐怖支配によるものでしかないが、彼に逆らえる者はいない。これまで李単は歯向う者全てを謀殺(ぼうさつ)してきた。李一家の者達にとって李単は頼れる頭領であると同時に畏怖(いふ)すべき鬼と言っても過言ではない。その李単が李鳳を養子とした事は、まさに青天の霹靂(へきれき)である。

 冷徹で残忍な李単は子供を道具としてしか見ていない、誰もがそう思っていた。捨て子を引き取るなど驚き以外の何物でもない。皆は鬼の心にも慈悲(じひ)はあったと感動した。命を落としかねない危険な任務に、好き好んで就かせる親などいない。以前までは泣く泣く我慢していたが、今は違う

 李一家が他の賊と大きく異なるのは子供を利用する点であった。力任せに奪うやり方ではすぐ県令の耳に入り、討伐の対象になってしまう。臆病な程に慎重な李単がそんなマネをするはずもない。それを避ける為に確立したのが現在のスタイルである。おかげで挙げる戦果は少ないものの、県令に目を付けられる事はなかった。

 しかし、李鳳という一人の存在で全てが変わる。李鳳は李単を変え、李一家を変え、世間の風評まで変えてしまった。

 李鳳の活躍は目覚ましく、他の子供の追随(ついずい)を許さない。李鳳は確実に任務を遂行し、期待以上の成果を上げ続けた。必然的に李鳳が任務に就く回数は跳ね上がる。その結果、我が子を死地に送り込まないで済む親は喜び、失敗しない李鳳の仕事ぶりを一家も諸手を挙げて称賛した。李一家の評価は同業者の間で高まり、やがて世間にも拡散していく。




 李単は長らく頭痛に悩まされて来た。頭痛の種は勿論、養子の李鳳である。


(なぜだ……なぜ、死なん!?)


 彼の脳裏に何度となく浮かぶ疑問であった。李単が望むのは華々しい戦果ではなく――平穏。強奪行為を執行する河賊でありながら、李単は相反するモノを渇望した。

 浜辺で捨て子を拾ったのは、ゲンを担いだからに他ならない。名前を与えて養子にしたのも、部下に対するパフォーマンスである。そうやって殊更(ことさら)に慈悲深さをアピールする事で、失墜(しっつい)しつつあった信頼を取り戻した。仕事が順調であれば信頼は保てる。李単はそれだけで良かったのだ。

 この世界には『真名(まな)』という特別な名が存在した。親しい間柄だけで交わされる呼び名であり、許可なく呼ぶ事は禁じられている。万が一呼んでしまえば、切り殺されても文句を言えない。それほど神聖なものであった。

 しかし、李鳳にその真名はない。李単は敢えて与えなかった。李単は()れ合いを嫌い、上下関係のみを重んじる。河賊に真名が必要だとも思っていない。李鳳は真名という存在を知らないまま育てられた。


(思えば拾った時から薄気味悪いガキだった……干からびた母親の死骸に抱かれて息もしてねぇ、普通なら生きてられるはずがない……なのに、奴は生きていた)


 拾った折に身に着けていた青く光る勾玉は(すで)にない。物好きな貴族を顧客(こきゃく)に抱える商人に高値で売り飛ばした為、現在の行方は不明である。


(塁に預けて面倒見させたはいいが……三年程して急変しやがった。それまでは年相応の態度で安心していたが、突然文字の読み書きやこの国の歴史と地理が知りたいと言い出したらしい。四歳のガキだぞ……どう考えても可笑しいだろ!?)


 李単の困惑と頭痛はこの日から始まった。李鳳の覚醒に伴い、李単は教育係兼お目付け役として燈を付ける。しかし、燈は李単の意図を理解せず熱心に李鳳を指導した。


(あのバカ野郎、何考えてやがる!? ガキの魂胆も探らずに、求められるまま情報与えてんじゃねぇよ。もっとキレる奴だと思っていたが、所詮はアイツも塁と同類か……まっ、駒としては都合がいい。ガキも所詮はガキだろう……しばらくは、様子を見るか)


 李単は不敵に笑う。まだこの時点で李鳳をそれ程の脅威とは思っていなかった。しかし、予想はあっさりと覆される。

 ある日の定時報告で燈は興奮気味に話す。


「お頭、伯雷は神童だよ! あんな賢い子は見た事ない」

「……報告は?」

「えっ……あっ、すみません。初等の教育は全て終了しました。今は倉庫に放置されていた蔵書を読んでいます」

「何っ!?」


 李単は目を見開いた。


(終了しただと!? は、早過ぎる!? まだ一週間しか経ってないんだぞ!?)


 李単の驚く顔を見て燈の顔も綻ぶ。


「驚きっすよね。たった六日で読み書きはおろか、後漢の成り立ちから近隣の地理まで覚えたんですから」

「……今はどうしていると?」

「孫子の兵法に興味を持ったみたいで、朝から倉庫に篭りっ放しっす。きっと立派な跡目になりますよ、伯雷は」


 燈の顔は笑みで溢れていたが、李単は眉間にシワを寄せている。とても吉報を聞いた顔とは思えない。燈は「はて?」と首を傾げる。


「……分かった。下がれ」


 李単は怪しまれない内に燈を追い出した。李単は燈の性格を熟知している。博識で機転も利くが、物事の裏を読もうとしない楽観的な傾向が強い。軍師としては欠陥品であるが、李単にとっては最上の駒であった。


(ふぅ、跡目か……とても手放しでは喜べんな。従順であれば良いが、歯向うようなら始末せねばならん。あのガキが想像以上だと言う事は分かった。とりあえず監視を強化するか)


 李単にとって重要なのは、己に服従するか否かである。有能か否かは二の次であり、然程重きを置いていない。


 しばらくして、今度は塁が武術の稽古をつけ始めた。子供の李鳳はまだ剣や槍を振り回す事は出来ない為、短刀や無手による戦闘術が中心である。対抗心を燃やして侭も練武(れんぶ)に加わるが、呑み込みの速さは比較にならない。二歳も年下の義弟に敗れる事は男として屈辱であった。しかも父親は空気も読まず、目の前で義弟を褒めちぎる始末。これでは李鳳を嫌悪するなと言う方が無理である。


(あの大バカ野郎、俺に許可すら求めてこないとは……育ての親とは言え、報告の義務はあるんだぞ。立派な跡目にする為と張り切っているらしいが、そのせいで息子の侭が嫉妬(しっと)しているとなぜ気付かん!? 所詮バカはバカか、アイツの家庭がどうなろうと知った事ではないが……ふむ、侭か。いずれ何か仕出かすかもしれんな)


 李単の予感はすぐに的中した。子供の忍耐がそう長く()つはずもない。練武において如実な差が見え始めた頃、それは起こるべくして起こった。


 李単がいつものように部屋で仕事の段取りを付けていると、突然外が騒がしくなる。悲鳴にも似た叫び声が耳に届き、李単はすぐさま剣に手を伸ばした。扉を少し開けて外の様子を窺う。


(何事だ!? 襲撃か!?)


 李単はゆっくりと顔を出す。すると、塁が大慌てで駆け寄って来た。顔面は青褪(あおざ)め、息も切れ切れに泣き崩れる。


「お、お頭ぁ、大変な事しちゃったよぉ! オイラの……オイラのせいで……」

「何だ? 何があった!?」

「オイラが悪いんだぁ……オイラが……」


 塁はしどろもどろで全く要領を得ない。李単は次第に苛立って来た。


「ちっ、愚図が! 報告もまともに出来んのか、状況がさっぱり分からんぞ!」

「……」


 李単が怒鳴ると塁は黙り込んでしまう。再び声を上げようとすると、塁の背後から燈が顔を覗かせた。


「お頭……伯雷が訓練中に馬から落ちて、意識が戻らない」

「なに?」

「医療兵の話だと危険な状態だって。頭部からの出血量は多いし、頸椎(けいつい)の損傷も酷いらしい」

「乗馬訓練など許可した覚えはないぞ?」


 李単は塁を睨み付ける。塁は見る見る縮こまっていく。


「すまねぇ……すまねぇ、お頭ぁ。オイラはただ……一日でも早く伯雷を跡目にと……」

「……済んだ事は仕方ない。お前も悪気は無かったんだろ?」

「お、お頭ぁ……本当にすまねぇ」


 塁は頭を下げたまま上げようとしない。李単はその様子に違和感を覚えた。塁が人一倍責任感の強い人間である事は知っているが、何かがオカシイと勘が告げる。


「じ、実は……言いにくい事なんだけど」


 燈が口を開くと、塁の肩がブルッと震えた。李単はそれを見逃さない。


「どうした?」

「落馬の原因なんだけどね……実は、侭なんだ」

「侭? 塁の倅がどうかしたのか?」

「悪戯だと思うんだけど、木の棒で馬のお尻を突いたんだ。そしたら馬が暴れ出して……投げ出されるようにして頭から」

「一人で乗っていたのか?」

「訓練中は塁がずっと相乗りしていたよ。だけど……不運が重なってね、丁度訓練を終えて先に塁が下馬して伯雷を下ろそうとした矢先の出来事さ。伯雷も必死にしがみ付いていたんだけど……やっぱり体が小さいからね、振り落とされちゃったんだ。侭もその時後ろ足で蹴られてさ、幸い腕の骨折だけで済んだんだけど……」


 そこまで話して燈は口を噤んだ。燈の視界には顔面蒼白で震える塁が居た。己の独断で訓練を実施し、己の監視下で事故は起きた。しかも、事故のキッカケを作ったのが己の息子とくれば言い逃れのしようがない。李鳳は頭領・李単の養子であり、跡目の呼び声高い神童である。お気楽な塁でも軽い罰で済むとは思っていない。それどころか罰は息子にまで及ぶかもしれないと心配し、不安と恐怖で震えているのだ。

 しかし、返って来たのは意外な答えであった。


「……構わん、子供のした事だ。訓練に事故は付き物、受け身も取れんとは情けない。怪我をして当然、此度は伯雷の自業自得である! よって侭は不問、塁はしばらく謹慎しておれ」


 塁は未だ頭を下げて震えている。李単の言葉は耳に届いているが、理解が追い付いていなかった。ゆっくりと時間をかけ脳が意味を捉えた

瞬間、塁は勢いよく顔を上げた。燈も面食らっている。


「お、お頭ぁ!?」

「どうした、不服か?」

「ううぅ、め、滅相もねぇ。オイラ伯雷の回復を祈って、しっかり反省するよぉ」


 塁の目から涙が溢れた。あまりに寛大な処置であり、あまりに軽い罰である。それに比べて李鳳に課された自己責任はあまりにも重い。李鳳も侭と同じ子供であり、むしろ二歳も年下なのだ。

 感激する塁の横で燈は眉をひそめた。李単の下した判断に疑問を感じたのである。その真意を読み取ろうと、彼は彼なりに頭をフル回転させて考えた。そして一つの結論に辿り着く。

 百獣の王である獅子は我が子を千尋(せんじん)の谷に突き落とす。李鳳への苛烈な態度はその成長と将来を期待するが故であり、獅子の如き父の愛情であると燈は悟ったのである。その親心を悟らせない毅然(きぜん)とした態度と、部下への配慮に感極まり燈も涙した。そして李単を尊敬の眼差しで見詰める。


(なんだ、その目は!? 大の大人が二人して泣きっ面でこっち見るんじゃねぇよ! ふふふ、だが面白い事になった。何か仕出かすと思ったが……侭の奴、なかなか悪辣じゃないか。仕掛けた張本人が負傷したのは血筋のせいか? まぁどうでもいい、結果が全てだ。これでガキが死ねば……塁は一生俺の奴隷だな、はっはっはっはっは。正直、ガキの扱いには困っていた。部下共は勝手に跡目と思っているようだが、あの子供らしくない達観した表情は見るだけイラつく。確かに素質はある……それも並じゃない。アイツがいれば一家は更にデカくなれるかもしれん……が、バカ共は何も判っていない。規模が大きくなる不利を何も理解しておらん。小規模だからこそバレずにやって来れたんだ……重要なのは、何より速さだ。大所帯になって動きが鈍るくらいなら、俺は小さいままコソコソやる方を選ぶ)


 李単は李鳳の様子を一目見て「変化があったら知らせろ」と言い残し自室に戻って行く。実にドライな態度であったが、燈だけは感涙していた。


(最近になって海賊狩りを始めた“孫堅”という奴の噂をよく耳にする。旗揚げして間もないらしいが、恐ろしく強いと評判だ。同業者が次々と討伐され、知り合いも何人かやられている。そんな奴に目を付けられたら堪ったモンじゃねぇ……このままだ、このままなのが一番いいんだよ。妙な期待をして騒ぐバカ共も、ガキさえ死ねば大人しくなるだろう。そうなれば同情の相まって俺の支配力は盤石を期す。ふはははは、俺の為に死ね)


 不敵な笑みを浮かべる李単であったが、その表情は驚愕に変わる事になる。



(な……なぜだ、なぜ死なん!?)


 翌朝、燈の報告で李単は背筋が寒くなった。自分の目で確認するまでは信じられず、塁の家へと駆け込む。すると、そこには普段と何ら変わりのない李鳳が居た。何事も無かったかのように塁と話す姿はかえって不気味に思えた。

 医療兵は信じられないモノを見たという顔で口をパクパクさせている。触診の結果、外傷は全て塞がって瘡蓋(かさぶた)が出来ていた。損傷していた頸椎までも正常に戻っている。医療兵は「有り得ない」と呟く。


(……安心しろ、お前の感覚は正常だ。むしろ燈と塁はどうして普通に話せる? 昨日の怪我を見ただろ!? 一晩で治癒するはずがない。なぜ変だと思わん!? 妖術の類を使ったのか!?)


 李単は驚きを隠せない。探るように凝視していると、李鳳が軽く頭を下げた。


「父上、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。この通り回復しましたので、ご安心下さい」


 また子供らしくない物言いである。仏頂面の表情からは何も読み取れない。


「……無事で何よりだが、回復したと言え重傷だったのだ。しばらくは安静にしていろ」

「承知しました。お気遣い痛み入ります」


 李単の不安は増した。無事だった事を素直には喜べない。ふと部屋の隅から李鳳を睨む侭の姿に気付く。


(奴の腕は折れたままか……まぁ、それが普通だろう。あれこれ考えても(らち)が明かん……今のところ実害はない。不気味ではあるが、詮索しても無駄だろう。侭がまた何か仕出かすだろうが、いざとなれば内々に始末するか?)


 李単は監視を強化して李鳳の状況を逐一(ちくいち)報告させた。しかし、聞けば聞く程不安は増していく。子供らしい行動が一つもないのだ。泣きもせず、笑いもしない。何を考えているか分からなかった。


 そんな不安を断ち切るべく、李単はある案を実行に移す。李鳳の抹殺計画である。遠出にかこつけて李単は出先の村で浮浪者を一人拾って来た。働き口もなく、辛うじて飢えを凌いでいた若者――名を斉と言う。

 最初は賊に堕ちる事を嫌ったが、結局は飢えに勝てず誘いに応じた。李単は自分との関わりを秘密にさせ、表向きは塁の紹介としている。塁は酔うと誰彼構わず一味に誘う悪癖があった。それを利用したのだ。

 李単は秘密裏に斉と会い、計画を進めた。アジトに迎え入れる斉の初任務が李鳳暗殺である。暗殺と聞いて渋る斉を、李単は大金と地位を与える約束で頷かせた。失敗した場合は殺すという脅しも忘れない。欲望と恐怖で雁字搦(がんじがら)めにし、迷いを断たせる手法である。

 そして、その日は来た。しかし、死んだのは斉の方であった。


(あの役立たず、使えないにも程があるぞ! ガキに気付かれた上に返り討ちとは……呆れて物が言えん。ガキに突き刺すはずの刃を自分の喉に刺してどうするんだ、バカが!)


 燈の報告を聞いた李単は落胆と同時に感心する。


(あのガキ、予想以上の拾い物かもしれん。こうなったら、潰れるまでこき使ってやるか。明日からは俺が直々に扱いてやる。鍛錬で死ねばそれまで……俺の為に、いい駒に育てよ)


 李単は当初の計画通り、斉を県尉の手先に仕立て上げた。孫堅の名は皆が知っており、部下達も危機感を持つ。拠点の移動もすんなり行われた。李単が唯一斉を褒めるとすれば、黙って死んだ点である。実は孫堅の脅威はすぐ近くまで迫っていた。斉のおかげで李一家は当面の危機を脱したのだった。




 それから五年の年月が経過した。李単は今、とある商船の上で成長した李鳳と向き合っている。成長したと言っても背丈はあまり伸びていない。


(今回も難なく成功か。チビのくせに……まっ、小柄だからこそ出来る仕事も多いのは事実だ。最初はどうなる事かと思ったが、杞憂(きゆう)だったようだな。この三年で失敗は一度もない。はっきり言って異常だ……能力面でも、すでに燈や塁を超えたかもしれん。もはや“傑物”というよりも“怪物”と呼ぶ方がしっくりくるな)


 背丈とは裏腹に李鳳の技量と知勇は驚異的な成長を見せた。燈が作戦参謀に欲しがる程の英知と、塁が戦闘部隊に加えたがる程の武勇を有し、李家に伝わる秘術も僅か一年で印可を得るに至る。李一家の麒麟児とまで呼ばれ、李単もその仕事ぶりや能力を高く評価していた。ある一点を除いて――


(……ちっ、気に入らん。相変わらず何を考えているか分からん顔だ。ガキの分際で……その余裕そうな面、それが余計に俺を腹立たせる。奴の能力は認めるが、報告は他の奴にさせんとな。俺の精神衛生が蝕まれる)


 そんな事を考えながら李単は離れて行く李鳳を睨む。報告に来た部下は、その眼光の鋭さに怯え、なかなか声をかけられない。

 李単は李鳳が極近い将来自分すら超えると予感していた。沸き起こる感情が歓喜なのか恐怖なのか、それとも殺意なのか。それは李単自身にも分からない。一度は本気で殺そうと思ったが、李鳳は常に従順であった。期待は決して裏切らず、仲間の信頼も損なわない。

 李単は迷う。自分を超える前に殺すべきか否か。李単は怯えた。すでに超えられているかもしれないと。

 李単は鍵を部下に渡し、慢性的な頭痛が襲って来るのを感じるのであった。




次話から原作キャラが出てきます。

誤字脱字などありましたら、ご指摘お願いします。


2014.05.02

一部修正および加筆を行いました。


2014.05.04

サブタイトルを追記しました。

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