22話
曹操との対面その1です。
――黄巾党襲撃を受けた街――
黄巾党の撃退に成功し、現在は夏候淵から作業を引き継いだ荀彧が追撃隊への指示と街の損害状況の確認を行っていた。
束の間の休息も貰った夏候淵は、曹操に街の防衛に協力してくれた義勇軍三羽烏と旅の薬師である李鳳のコトを話したのだった。
話を聞いた曹操はその4人に興味を示し、会って見たいと言い出したのである。
召集をかけてしばらくすると、2人の女性がやってきたのだ。
【夏侯淵】
なぜ、楽進と于禁だけなのだ……?
何!? 李典と李鳳は街外れでまだ警戒に当たっているだと……!?
くっ……すぐに呼びに行くのだ!
華琳様をお待たせするワケにはいかぬ……間に合ってくれるか……?
夏候淵は部下に指示を出して『火急戻るように』と李鳳達に伝えさせたのである。
ふと目を移すと夏候惇と于禁がヒソヒソと話していた。
むっ、そう言えば……姉者と于禁は陳留で一度出会っておると聞いたな。
しかし……何やら、姉者が脅迫しているようにも見えるのだが……?
夏候淵は心配そうに2人を見ている。
実は陳留の街で曹操の衣装買出しの為に下見をしていた夏候惇を、抜群のファッションセンスを誇る于禁がアドバイスしたコトがあったのだ。
美的センスに優れる2人は意気投合し、いくつもの店や服を選んで回ったのだが、夏候惇はその事実を曹操に知られたくないのである。
趣味が高じて作製した『華琳様人形』なるマネキンで試着会をして楽しんでいる、などという秘め事が露呈するのを恐れた夏候惇は、脅しに近い口調で于禁に“お願い”したのだった。
一方の楽進は寡黙で誠実な性格もあり、無言のまま直立不動である。
その後方では州牧である曹操を一目見ようと、野次馬とも言うべき街の住人が大勢集まって屯(たむろ)していたのだった。
そこにとうとう曹操が姿を見せた。
そして開口一番疑問を口にしたのである。
「あら? 確か、4人いるんじゃなかったかしら?」
「かなり離れた場所まで追撃に出ていたらしく……まだ来ておりませぬ。こちらには向かっていますので、もうしばしお待ちを……」
夏候淵が事情を説明すると、曹操は気にした風もなく話を続けた。
「そう、構わないわよ。ただ待っているのも時間の無駄ね……先に、その2人と話しているわ」
「はっ。承知」
夏候淵と夏候惇を引き連れて曹操は、楽進と于禁の前に歩み出た。
許緒も夏候淵の後方に控えている。
「私が曹孟徳よ。貴女たちが協力してくれた義勇軍ね?」
「は。我ら大梁義勇軍……黄巾党の暴乱に抵抗するため、こうして兵を挙げたのですが……黄巾の賊がまさかあれだけの規模になるとは思いもせず、こうして夏候淵さまに助けていただいている次第……」
「そう、己の実力を見誤ったことはともかくとして……街を守りたいというその心がけは、大したものね」
「面目次第もございません……!」
素直に頭を下げて話す楽進。
夏候淵だけでなく、夏候惇もその愚直なまでに武人な姿勢にますます好感度を高める。
曹操も呆れた様子もなく、逆に礼を述べた。
「とはいえ……あなた達がいなければ、私は大切な将を失うところだったわ。秋蘭と季衣を助けてくれてありがとう」
「はっ!」
曹操の言葉に応える楽進。
夏候淵も曹操の横でそれ聞き奮い立っていた。
何物にも変えがたい労いの言葉なのである。
すると、許緒がオズオズといった風に曹操に話を切り出したのだ。
「あの……それでですね、華琳さま。凪ちゃん達を……華琳さまの部下にしてはもらえませんか?」
「義勇軍が私の指揮下に入るということ?」
「聞けば、曹操さまもこの国の未来を憂いておられるとのこと。一臂の力ではありますが、その大業にぜひとも我々の力もお加え下さいますように……」
曹操の問いに楽進が平伏して答えた。
曹操はそれを聞いて于禁に目を移したのである。
「……貴女の意見は?」
「凪ちゃんが決めたなら、わたしもそれでいいのー。真桜ちゃんも、きっと賛同すると思うのぉ」
「……そう、秋蘭。彼女たちの能力は?」
「は。ひと晩共に戦っておりましたが、皆鍛えればひとかどの将になる器かと」
夏候淵は感じたままの印象を話す。
実際に戦っている姿を見たワケではないが、戦果と部下の報告から充分な素養を持っていると判断したのである。
曹操は頷いて、しばし思案する。
「そう……。季衣も真名で呼んでいるようだし……いいでしょう。二人の名は?」
「楽進と申します。真名は凪……曹操さまにこの命お預けいたします」
「于禁なのー。真名は沙和っていうの。よろしくおねがいしますなのー♪」
「分かったわ。私のことは華琳と呼びなさい。期待しているわ」
敬礼を返す2人を見て夏候淵も微笑む。
良かった……楽進には思うところもあった故、これから華琳様の為に尽力してくれるならば頼もしい限りだ……。
あとは、李典達が来れば……おや?
ようやく来たか……。
夏候淵が李典達の姿を視界に捉えた。
2人を連れて来た夏候淵の部下は、曹操の前までやってきて口を開く。
「曹操様。李典殿と李鳳殿をお連れ致しました」
「そう、ご苦労様。下がってていいわ」
「はっ」
部下は敬礼し、そのまま後方に下がる。
夏候淵は2人を見て、あるコトに気が付いた。
……おや!?
急かしたせいであろうか……李典の顔が、少し赤いようだが……?
李典は頬を赤く染めていたのである。
夏候淵の考えている理由とは違った要因でそうなったワケだが、気にせずに曹操は話し掛ける。
「そちらの2人はすでに名乗ったけれど、私が曹孟徳よ」
「ウチは李典や。竹篭買うてくれた……あの時のお人が、噂の州牧様やってんね」
「……ああ、あの時の絡繰師。ふふふ、奇妙な偶然かしら。それで、アナタは?」
「李鳳と申します」
李典と曹操は顔見知りであった。
夏候惇と于禁の関係と同じく、2人も陳留で会っていたのだ。
一方の李鳳とは完全に初見であり、やはりその外見にまず注目していた。
特に、夏候惇は鋭い目付きと形相で睨みつけていたのである。
案の定と言うべきなのか……姉者は、李鳳が男という点でまず邪険にしておるな……。
更に……その服装にもか、何事も無ければ良いが……。
李鳳は迷彩服の上に、ボロ布のような真っ黒のマントを羽織っていたのだった。
曹操はまず単純にそれが気になっていた。
「随分と変わった衣装ね、暑くないの?」
「……………」
「おい、気味の悪い変な服を着ておる分際で、華琳様の質問にさっさと答えんか!」
黙ったままの李鳳に対して、夏候惇が怒鳴り声を上げる。
予想通りの様相を呈してきた為、夏候淵は眉を顰(しか)めた。
華琳様の言葉を侮辱とでも受け取ったのだろうか……?
そう聞こえなくもないが、恐らく華琳様は純粋に訊ねているだけであろう。
姉者は……私情が混ざり過ぎておる、嫌な予感が消えぬな……。
夏候淵が不安視する中で、李鳳は全く別のコトを考えていた為に返答が遅れていたのである。
【李鳳】
想定外なコトばかりだな……。
この世界が三国の世で、しかもハチャメチャなコトが分かってからは、会うのを楽しみにしていた歴史上の有名人達……。
その筆頭でもある曹操、武と知を兼ね備えた才人で乱世の奸雄……前世の記憶ではね。
才ある者を手当たり次第に配下に欲しがるという人材登用マニアの顔を持つ三国トップの英傑が……まさか、チンチクリンのクルクルパーマとはな……!
ククククク……あの曹操だぞ!?
当然、孫策や夏候淵と同じような女性像をイメージしてたのに……むしろ許緒寄りじゃねーかよ、クハハハハハハ……。
まさか……孫策より年下なんてコトは、ないよな!?
クックック……出鱈目過ぎる世界は退屈しなくて、最高だ!!
まぁ、見た目に反して……溢れ出る覇気は半端じゃないな、もしかしたらあの孫策以上じゃないか……?
どっちにしろ……俺の嫌いなタイプであることに変わりない。
完璧、強者だろ……!?
エスパーピンクに対してインテリゴールドってとこかな、クヒヒ……。
それより……隣の黒髪オールバックアホ毛残しは誰だ?
ここに来てからずっとメンチ切られてるんだよな……服装、体格、目の色は夏候淵と同じだな……ってことは、夏候惇ってトコか……。
趣味は人それぞれだろうに……鬱陶しい、突進しか出来ない狂牛タイプじゃね……?
夏候惇の怒声によって、李鳳は曹操に意識を戻した。
「風通しの良い素材で出来ていますので、思っておられる程は暑くはありません。私は昔から肌が弱く、非常に敏感でして……身を守る為に、特別に作ってもらったのですよ」
当たり障りの無い発言で誤魔化す李鳳。
まぁ……嘘は、言ってないよな……?
暗器隠す為とか正直に言うと、アホ毛魏牛が黙ってないだろうし……。
曹操は李鳳の説明を聞いて、一瞬目を細めた。
しかし納得を表し、仕官の有無を問うたのである。
「そう……。ところで……楽進と于禁は私に仕えることとなったのだけれど、貴女達はどうなのかしら?」
「おっ、なんやなんや、凪と沙和はもう決めたんか?」
「うむ。曹操様の下で泰平の世を築く為の力となりたくてな」
「沙和もなのぉ。真桜ちゃんも一緒に頑張ろうねー」
李典が意外そうに2人に声をかけた。
2人も各々の想いを語る。
だが、李鳳は仕官を断ったのである。
「光栄ですが……私は旅の薬師ですので、また旅を続けたいと思います」
歴史上の勝ち組に就いたってねェ……面白みが……。
ああ……赤壁の時だけは応援してあげますよ、クヒヒヒヒ……。
そういや、天の御使いって奴はどこにいるんだ……?
李鳳の発言を聞くや否や、夏候惇が再び怒鳴り散らす。
「貴様ッ! そんなダサい服を着て素性も知れん流民のくせに、華琳様の誘いを断るとは……何事だッ!!」
義勇軍の三羽烏と許緒は突然の怒声に驚き、曹操と夏候淵は『またか』と呆れるのであった。
しかし、当の李鳳だけは歪んだ笑みを浮かべたのだ。
クックック……このアホ毛魏牛には、美的センスと自制心が欠落しているようだ。
インテリゴールドの部下にしては珍しいが、従姉妹には甘いのか……!?
……制御下に無い部下の暴走がどういう未来を呼ぶか……クヒヒ、面白くなりそうだ。
李鳳は愉悦を浮かべたまま口を開く。
「夏候惇将軍……とお見受けしましたが、一つ訂正願いたい。知らず知らずとは思いますが……貴女は今、私の“真名”を呼んでしまっている」
「はぁ!? 何を言っておるのだ、貴様はッ!?」
「……もう1度言います。貴女に“真名”を許した覚えは無い。即刻、訂正して頂きたい!」
声を荒げる夏候惇に負けない大声を上げる李鳳。
真名は大事……真名は特別、真名は神聖……。
許してもないのに……勝手に呼んじゃイケないんだよぉ、クヒャヒャヒャヒャ……。
さぁさぁ、早く訂正しないと……大変なことになりますよ……?
李鳳の大声に少し驚いた夏候惇だったが、理解出来ないコトは無視するのであった。
「ワ、ワケの分からん事を……。貴様こそ……華琳様の誘いを断るなど、訂正しろ!!」
それを聞いた李鳳は内心で嘲笑が止まらなかったのである。
クハハハハハハ……このアホ毛、なかなか面白い素材だったな。
こんなのを待ってたんだよ……笑える玩具を、ね……クヒヒヒヒヒ。
会えて楽しかったよ…………じゃ、“サヨナラ”。
そう心の中で呟いた直後、李鳳はその場から消えたのである。
次の瞬間、夏候惇が尻餅をつき、目の前に李鳳が立っていたのだ。
周囲の者達は何が起こっているのか理解が追いついていなかった。
「なっ!?」
「チッ、反応できたか……」
舌打ちを漏らす李鳳。
氣によって全身の筋肉を強化し、己の最高速で夏候惇との間合いを詰め、最速のジャブを放ったのである。
一方の夏候惇は薄っすらと出血していた。
反射行動により、後方に仰け反った夏候惇がギリギリ回避したように見えたのだが、彼女は首筋から血を流していたのだ。
くっ、マジかよ……!?
この世界の女は……反応速度が人外過ぎるだろ!?
老師2人は怪物だから別格として……不意を突いたのに、防がれるなんて……いや、まさしく突いたんだけどね。クックック……。
咄嗟のコトで唖然としていた周囲も、漸く事態の重大性を理解したのだった。
「くっ……いきなり、卑怯な! な、なんだ、その武器は……!?」
出血部分を手で押さえながら、李鳳の手に持っている物を訊ねる夏候惇。
李鳳は素手で襲い掛かったワケでは無かったのである。
李鳳が今握っている刀剣はシャマダハルと言い、斬るコトよりも刺すコトに特化した形状の刀剣なのだ。
カタールと呼ばれるコトもあるが、正式な名称はシャマダハルなのである。
拳で握り込むような柄をしており、その拳の先に刀剣が突き出るような造りになっていて、殴り付けるようにして相手を刺し殺す武器なのだ。
有名どころでは、あのタイトルに竜を冠するRPGでドラゴンキラーという名称で登場している代物であり、暗器としては少し大き目である。
しかし李鳳はコレが痛くお気に入りであり、わざわざ自分で設計して鍛冶師に作らせたのだった。
完成品は武器としての精度が高いとは言えない粗末な仕上がりであったが、人を殺すには充分な殺傷能力を有している。
せっかく刺し殺してやろうと思ったのに……噴血ショーが見れなくて、とても残念だよ……ククククク。
義勇軍の三羽烏と許緒は突然の事態に唖然としてしまっていた。
他の兵や街の住人達も同様だった。
李鳳は武器を持ったまま嘲笑して話す。
「ククク……いきなりも何も、真名を勝手に呼んだ貴女が悪いんじゃないですか……!」
「なんだとッ!? 相変わらずワケの「止めなさい! 2人とも離れなさい!」――華琳さま!?」
夏候惇が再び声を荒げ行動しようとしたのを、曹操が遮った。
クックック……タイミング良くストップがかかったな、アホ毛魏牛が突進してきたらオーレーやってみたかったんだけな。
まぁ、いいや。マジになられて正面から戦うなんてのは御免だし……。
曹操は夏候惇に睨みを利かし黙らせる。
「春蘭、少し黙ってなさい」
「華琳さま……は、はい」
さすがの夏候惇も主君の曹操には逆らえず、大人しく黙ったのだ。
クックック……可哀相に、文字通りシュンとなってるじゃないか……。
哀れなアホ毛魏牛……気にするな、全部お前が悪いんだ!
黙ってロースなりヒレなりに切り捌かれ安値で売られていくがいい、飢えた民が喜ぶだろう……。
財政も多少は潤って……財務官も大喜びするんじゃないか、クハハハハハ……。
李鳳も大人しく数歩下がったものの、武器は構えたままである。
その様子を見て、曹操が落ち着いた口調で話しかけた。
「アナタもその物騒な物は一旦下げてもらえるかしら……。確認したいのだけれど、アナタの真名を春蘭が呼んでしまったので斬ろうとした、のよね?」
「ええ、真名とは神聖なモノだと聞いていたのですが……もしかして、この辺りの州だけは違うのでしょうか? それであれば、私の早とちりですので如何様にでもお詫びしますよ、ククククク……」
曹操の問い掛けに答える李鳳は、とうとう笑いが漏れ出したのである。
ククク、ダメだ……我慢しよう我慢しようと思ってたのに、愉快過ぎて堪え切れん……。
アホ毛魏牛は依然としてメンチ切ってきてるし……後でまた遊んであげるから、惨めに黙って待ってろよ、クヒャヒャヒャヒャヒャ……。
曹操を目を細めて李鳳を見詰めつつ答えた。
「いいえ、この辺りでも……いえ、この大陸では真名はとても神聖なものよ。それよりも……初対面である私達が、アナタの真名なんて知るはずもないのよ。……呼べるはずがないわ」
「ええ、ですから……知らずに呼んでしまっているので訂正して下さい、とお願いしたではありませんか。そちらの狂牛殿が私の言に耳もかさず、三度、真名を呼びましたので……ああ、牛とは会話が成り立たないんだなと判断し、無礼者の首を刎ねようとしただけですよ……あれ? 真名って勝手に呼ぶと……首刎ねられても、文句言えませんよね?」
「き「春蘭!!」「姉者!!」――くぅ」
李鳳の挑発に反応しそうになる夏候惇を、曹操と夏候淵の2人が止める。
ちょっと不安になったけど……言質が取れりゃぁ無問題、クックック……。
いやぁ、曹操も夏候淵も大変だな……俺としては、他人事なんで愉快で仕方ないがな!
あざ笑う李鳳に曹操が回答する。
「……ええ、その通りよ。それよりも私には春蘭がアナタの真名を呼んだとは思えなかったわ……。事実関係を正確に把握する為にも、アナタの真名を教えて貰えないかしら? 勿論、許してもらえないなら決して呼ばないと約束するわ……そうね、あと私の真名も預けるわ。それでどうかしら?」
「いえ、それは結構です……!」
曹操の申し出を即却下した李鳳。
あぶねー……いらねー。
曹操の真名なんて……迷惑以外の何者でもないって、クヒヒヒヒ……。
一方の曹操は断られて不機嫌さが増していた。
「どういうことかしら……?」
あれ……ちょっと、怒らしたかな……?
うわっ……アホ牛の奴、すげェ睨んできてるな……。
飼い主が侮辱されたとでも思ったか……なるほど、忠犬ならぬ忠牛トン公かな……クヒャヒャヒャヒャ。
威圧感の増した曹操にも、李鳳は平然と返した。
「曹操様の真名を預けて頂かなくとも……私の真名をお教えします、と言うことです。ただし……許すつもりは無いので、呼ばないで頂きたいですが……」
「……分かったわ」
ちゃんと会話が出来るっていいですねー……ねぇ、アホ牛さん……?
おやおや……そんなに顔を真っ赤にして、どうしました?
力み過ぎると……お肉が美味しくなくなっちゃいますよ、クヒヒヒヒヒ……。
ああ、そうだ……。
この後の対応は慎重に決めた方がイイですよ……。
打つ手を1手でも間違えると……貴女にとっても致命傷になりますよ……!
魏の覇王……曹孟徳、クヒャヒャヒャヒャヒャ……。
李鳳はもはや愉悦を隠そうともせずに口を開くのであった。
「私の真名は『鬼雨“きさま”』と申します」
長くなるので1度切ります。
読んでくれてありがとうございます。




