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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

カインとアベル〜これは名前を使っているだけで、関係ない私と弟の話である〜

作者: 友人A
掲載日:2026/04/03

 私はそこそこの田舎に住んでいました。田舎も田舎、遊べるものなんてほとんどなく、基本的に外で遊ぶことが多かったです。

 車はありましたけどね。


 そんな私には、弟がいました。私の弟は活発で、甘え上手。

 親に隠れて遊びに行き、それに気づいた親は弟を探しに行く。そんな日々でした。

 親は弟の面倒に世話を焼き、幼いながら親の辛さを察した私は、大人しくしていました。

 遊びに行く時は親に伝え、基本的にそこまで遠くに行かず。物欲はそこまでなかったので、何も欲しいとは言わず。親にとっては育てやすかったと思います。


 ですが、弟は先ほども言ったように親に面倒をかけ、されど甘え上手で、頼まれた親は断れずかってしまう。そんな弟でした。


 親に構ってもらえる弟。生まれた時から私より優先度は高い。そんな弟に私は嫉妬していたのかも知れません。


 そんなある日、弟はまた一人で家を出て行きました。

 しかし、私の親は手を離せない用事があったので、私に迎えに行ってくれと頼みました。断る理由もなかったので、私は弟を探しに行くことにしました。


 弟よりはこの辺りの遊び場に詳しい私は、近所の人に弟を見たか聞きながら目ぼしい場所をあたって行きました。すると、一人のおじさんが山の方の川に向かっているのを見たと話してくれました。


 おじさんが言ったその川は私も何度か行ったこともあります。そして、気付いたんです。弟には危ないと。

 そこの川は子供からすれば深いところはそこそこ深く、その時の私は先ほども言ったように小学六年生で、身長も周りの子よりは大きかったので足もつきますし息もできますが、小三の弟がそこに行けば溺れるでしょう。


 一応急ぎ足でそこに迎えば、弟が川で遊んでいました。魚やカニでも捕まえているのでしょうか、泳いだりせず川を歩いているのが伺えました。

すると、大物でも見つけたのか弟が何かを追いかけるように川の中を駆け足で動き始め、奥へ奥へと弟が進んで行きます。

 そこで私は気付いたのです。そちらの方向にそのまま進めば深いところへ行ってしまうと。


「〇〇!」


 私は咄嗟に弟の名前を呼びました。

 されど間に合わず。しかも、急に声をかけられたからか、私が大声を出したからか。確認のしようもないですが、びっくりした弟が足を滑らせ


ドボンッ


 水の中へ弟の姿が消えました。

 焦った私は、急いで弟の方へ駆け寄ると、溺れかけている弟がこちらに気付き「助けて」と言ってきます。


 それを見た私の体は動きませんでした。


 ですがこのままではダメだと思った私は、弟の方に手を伸ばし、頭と手を掴みました。すると、弟は暴れます。そういえば、溺れた人は何がなんでも生きようと、暴れるということをこの時思い出しました。

 弟が暴れるので私は弟に抵抗しました。弟が暴れるたびに、顔に水飛沫が飛ぶのを覚えながら、必死に抵抗します。

 数分経った時、だんだんと力が弱まっていった弟が動かなくなりました。力尽きたのでしょうか。なんにせよチャンスです。

 私は弟の体を川辺にあげました。

 初めての出来事に私の呼吸は荒くなっていました。川辺で少し休んだ後、私だけでは弟の体を運べないので、大人を探しに行きました。山から降りた時、先ほどのおじさんに会いました。


 ちょうどいい。


 私はおじさんに状況を説明すると、おじさんは急いで弟の方へ向かいました。そして、そのおじさんを追いかけるようにゆっくりと山の方へ戻りました。

 すると、おじさんは弟のお腹⋯⋯正確には胸を押していました、見たこともない光景に私が不審がっていると、おじさんが


「他の大人を呼んでくれ」


 と頼んできました。その声にびっくりしたものの、私は言われたとおり大人を二人ほど呼びに行きました。


 おじさんと連れてきた二人が代わり代わりに弟の胸を押し、数分経った後、その押す手が止まり、押していたおじさんが二人の顔を見た後首を横に振り、弟の体を抱えてこちらに歩いてきました。

そして、おじさんが


「お家に帰ろう」


 と言い、私の頭を撫でながら歩きました。その手が冷たくも心が温かくなったのを今でも覚えています。


 数日後、私は黒い服を着せられ、同じく黒い服を着た両親と一緒に禿げた人のよくわからない言葉を聞き、少し遠くの山奥の白い施設に行きました。

そして、そこで親は白い何かを瓶に詰めました。

 私の目からは涙が零れました。


 それからというもの、私の親は私のことを見てくれるようになりました。


────────────────────



 これから先は見ても見なくても構いません。この話はここで一区切りついています。見るのなら、"考察"してから見るのがおすすめです。一応書きますので、気になるのならお読みください。


























 あの時の私は動けなかったんじゃなく、動かなかったのです。このまま放置すれば、終わりだと思ったから。ですが、弟は足がつきそうでした。


 だから頭と腕を掴み、押さえつけました。


 涙が出たのは弟が◯んだからではありません。親が私を見てくれる、親の足枷が消える。その嬉しさで思わず零れてしまいました。


 さて、カインとアベルですが。これは人類初の◯人らしいのでこれにしました。だって、この話が、この行いが、私にとって初めて⋯⋯いや、一回目ですから。




◇◇◇◇




さて、この話は面白かったでしょうか?

この話はフィクションです。実際にこんなことなんて起きてないです。しがない小説家のお遊びですね。


 私は趣味で小説を書いているのですが、そこで気にしているのは読めない漢字を書かないことです。なぜなら、そんなものを書いてしまったら、意味が伝わらないし、その意味を調べたりそれについて悩んだりしてしまったら、作品から抜け出してしまいますから。

 あとは、私は最後に大どんでん返し寄りかは伏線を散りばめて”わかるようにしておく”のが好きなんでこの書き方になっています。

 それともう一つ、私は現実準拠の小説を書く時、リアリティを求めます。リアリティの無い⋯⋯例えば、自分が体験したことのないものは書きません。

 リアリティがあった方が断然入り込めますから。

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