せっかくなので世界でも
男が男を好きなのは
面白いことで、ネタになる
“ということになっているから面白がることにしている”
あなた自身は、ゲイについて特に思うところはない
思うところは“なかった”
それが流れに流されて
もしも世界に異変が起こったとしても
“ちょっと待てよ”ができるなら立ち止まれる
冷静に事態を把握して危機に対処できる
でも抵抗力がないと、ただただ流れに流されて
そして自らも異変と化す
普通な、平凡の、凡人が世界を滅ぼす
暴走するのはいつだってありふれたただの人間だ
それが嫌なら“普通”をやめるしかない
“普通”とは、流れに気づきのないこと
四歳の頃は
人間が空を飛んでも
犬が言葉を喋っても
特に思うところはなかった
でもいつしかそれがおかしなこと、と教わり
今に至る
そうそれは“おかしなこと、ということになっている”ということ
江戸時代にとってのインターネットのように
となるといつかの未来で人間が空を飛ぶ術を得たとして
“みんな”どうなるだろう
いやしかし機能的に、脳科学的に、生物学的に
そう科学とはある現象を解明する過程そのもの
そこに一石を投じたのあくまでも“あなた”
そして世界は変わっていく
そう変わるのはいつだって“あなた”で
世界を変えるのはいつだって“あなた”だ
ところが事はそう単純ではない
一人一人の人間がちっぽけで愚かなくだらない存在である以上、
世界の危機はいつだってそこにある
もしも世界に異変が起こったとしても
“ちょっと待てよ”ができるなら立ち止まれる
冷静に事態を把握して危機に対処できる
でも抵抗力がないと、ただただ流れに流されて
そして自らも異変と化す
普通な、平凡の、凡人が世界を滅ぼす
暴走するのはいつだってありふれたただの人間だ
それが嫌なら“普通”をやめるしかない
“普通”とは、流れに気づきのないこと
生き残るのは強い者でも賢い者でもない
それは適応力のある者
そうそしてそんなあなたこそが世界を滅ぼす
世界が狂ってしまったとき、その狂った世界に適応したそのとき
それが嫌なら“普通”をやめるしかない
“普通”とは、流れに気づきのないこと