新たな仲間を加えた後の街にて
勇者まさとし(以下、ま)「今回からやっと回復役が仲間になったけど、やっぱり楽だよな!」
魔法使いゆかり(以下、ゆ)「今まで薬草を生でバリバリと食べてたものね。もう途中から青汁かなんかにして摂取したかったわ……」
ま「便が緑色になるわ、ってね」
ゆ「便といえば、もうそろそろトイレから戻ってくるかしら?」
?「おーい!」
ま「あ、ひでゆき戻ってきたみたいだぞ」
僧侶ひでゆき(以下、ひ)「めちゃめちゃトイレ混んでたよ……!まだゲームに参加して間もないから、トイレのタイミングとかいまいち掴めてないや」
ま「まぁ、俺たちも最初そうだったから。やっぱりRPGの回復役といったら僧侶のイメージだよな」
ゆ「いかにも回復しますよ!って感じだものね」
ひ「序盤の回復役ってMP枯渇しがちですよね。さっきも、回復役が加わってプレイヤーのテンションが上がったのか、ガンガン回復させてたらMP無くなって、ほとんど突っ立ってたもん」
ま「しかも序盤の回復役は大した攻撃呪文覚えないから、MP無くなったら後はショボい攻撃するしかないもんな」
ひ「一応僧侶っていっても、ゆかりと同じように魔法使い枠なので、徐々に攻撃呪文や補助呪文も覚えるっぽいけどね。僧侶が炎や氷出してる絵もなかなかシュールだけど」
ゆ「基本的に回復役って耐久力が低めに設定されてるわよね。回復役なのに自分が一番回復したり、一番最初に死んだりして、結局薬草使ったりすることも少なくないわ」
ま「回復してほしい時に限っていない時ってよくあるよな」
ひ「あまりにも僧侶の僕が死ぬもんだから、さっきまで戦ってたミイラおとこ役の方とトイレであった時めちゃめちゃイジられましたからね(笑)」
ゆ「逆に勇者や魔法使いが先に死んで、MPの無くなった僧侶だけになった時、結構絶望的よね。さっき何回かその構図になってたけど、棺桶の中でニヤニヤしちゃったもん(笑)」
ひ「二人分の棺桶を運ばないといけない身にもなりなさいよ……。、僧侶が棺桶を引っ張ってる絵もなかなかシュールだよね」
ま「俺いつも思うんだけどさ、蘇生呪文で生き返らせることが出来るなら、イベントで死んじゃった人も生き返らせればいいじゃん」
ゆ「まぁ、それはストーリー上、ね……?たとえば勇者の冒険の理由が昔死んだお父さんだったり、ストーリー上主要な仲間をかばって止む無く死んだキャラがいたりする時に、それがぽんぽん生き返ってたら味気ないでしょう?」
ひ「まさとしのお父さん生き返ったら、冒険する意味なくなっちゃうね(笑)」
ま「冒険を任せた王様も気まずいだろうしな(笑)」
ゆ「それにしても、回復役ってもっとこう、おじいちゃんってイメージもあったんだけど」
ま「高齢のイメージね」
ひ「まぁ、今回は僕みたいな若いパターンの僧侶だったわけだよね。僕は回復役は女性っていうイメージもあったけど」
ゆ「私は今回攻撃に特化した魔法使いの設定っぽいから、たぶん回復呪文なんかは覚えないと思う。私は勇者も回復呪文を覚えるイメージだけど」
ま「……。俺はまだ覚えてないぞ……。そう考えるとなんか惨めな気分になってくるな……」
ゆ「まぁまぁ元気出しなさいよ!いずれ覚えるわよ。一応勇者役なんだから!なんたって、攻撃と回復のバランスが絶妙な勇者なんだからね!」
ま「なんかプレッシャーかけてないか?」
ひ「僕も早く攻撃呪文覚えて戦闘に参加したいよ。回復呪文唱えすぎてそろそろ頭がおかしくなりそう」
ピロリーン。
ひ「あ、始まってしまった!さっきMP回復水飲みまくってたからトイレが近いんだった!早く行かないと!」
ま「このシステムにだんだん慣れていかないと、この先ダンジョン内なんかでセーブすることが多くなってくるともっと大変だぞー」