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【完結】夢の中でゲームをしたら歴史改変していた  作者: よぎそーと
おまけ

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他国から見た印象

「……これは」

 様々な資料に目を通してぼやく。

 今現在の国際情勢。

 それについて調べようとしたのだが。

 そこに記された経緯を見て驚くしかない。



 それは趣味で行ってる事である。

 専門的な研究でもなんでもない。

 ただ、個人が自分能力の範囲で行ってるだけに過ぎない。

 なので、調べるといっても出来る範囲は限られている。

 公表・販売されてる資料に目を通すのがせいぜいだ。

 だが、そうして粗筋をたどると、そら恐ろしくなるものがあった。



「なんなんだ、この国は」

 それはとある国の行動から始まった。

 その国は、長い期間、諸外国との接点を自ら断ち切っていた。

 しかし、海外からの強引な接触により方針を変更。

 一気に国外へと打って出る。



 それがきっかけと言えるだろう。

 その後、南に向かって、資源地帯になる国を確保。

 それから、すぐ隣にある大国を戦って蹴散らし。

 北にあった強大国から身を守るために撃破。

 戦争による滅亡の可能性を消していく。



 そして国を発展させる事に尽力し、遅れがちだった科学と産業を増進。

 当時の列強国に追いつき、追い越していく。



 単に強いというだけではない。

 行動にも無駄がない。

 まず、南に確保した資源地帯。

 それもまた理にかなったものだった。



 当初はどこまで資源を念頭においていたか分からない。

 むしろ、その事は考えていなかったのかもしれない。

 だが、政治的に見れば、間違った行動ではない。

 南にあった資源地帯は、もともと植民地だった。

 それを確保した事で、西洋の進出を阻む拠点を手に入れた。



 その地から資源がとれたのは、むしろ運が良かったというべきなのだろう。

 手に入る資料からもそれが伺える。

 当時の指導者や指導部は、資源の事は考えてもいないようだった。

 多少採取出来れば幸い、という程度だったらしい。

 それが、思った以上に資源がとれて驚いた、という記録があるとか。



 だが、この資源により、産業の土台が手に入った。

 もともと資源については心許なかった国の不安がかなり解消された。

 後の戦争も、この資源がなければどうなっていた事か。

 おそらく、望むような戦果をあげる事は出来なかっただろう。



 そうして大きな戦争を乗り越え、勢力を拡大し。

 それから第一次世界大戦に乗り込んでいく。

 拡大した勢力圏とそこから得られる力をもとにして。



 もしこの時、この国の参戦がなければどうなっていたか?

 おそらく戦勝国と敗戦国は逆になっていただろう。

 そう言われるほどの大きな役目を担う事になる。

 それだけ大きな力を振るっていたのだ。



 その後も快進撃を続ける。

 戦えば負け無し。

 それも凄まじい事だが。

 しかし、それよりも恐ろしいのは、政治における選択だ。

 何一つ間違った事はしていない。



 例えば第一次世界大戦。

 これの勝利に大きく貢献しているが。

 それも、それまでの行動があってのもの。

 もしこの時、勢力圏を構築できていなかったら、これほどの活躍はなかっただろう。

 そして、その勢力圏の構築は、それ以前の戦争での勝利がなければ為しえなかっただろう。

 更にその戦争の勝利には、南に確保した国の資源が無くてはおぼつかなかった。



 全てが繋がってるのだ。

 最初の勝利が次の勝利の土台になっている。



 また、戦争の勝利を上手く使ってもいる。

 勝利によって何を得るのか。

 それを的確に判断している。



 例えば、最初の南方での勝利。

 それにより、制圧した地域を独立させている。

 植民地にせずに。

 当時の常識からすればあり得ない事だ。

 しかし、あえて独立させる事で、大きな負担を減らす事となった。

 独立国の発展は独立国に任せる事で。

 ただ、資源の確保のために尽力はしている。

 これにより負担から逃れ、実利を確実に手にしている。



 加えて、独立させた国の発展にも尽力している。

 あくまで外部からの協力にとどまっていたが。

 しかし、長い目で見た場合、それが独立国発展の大きな助けになっている。

 この独立国が比較的短期間で大きな成長を遂げたのはこのためだ。

 そして、この成長により、輸出相手・商売相手になっていく。

 植民地にするよりも大きな利益が上がるようになる。



 似たような事はその後もなされている。

 その直後の大国との戦争では、相手の国への必要以上の介入はせず。

 軍の駐留などだけを優先した。

 領土の割譲などもほとんど求めず。

 重要拠点などは確保していたが。



 この国は後に崩壊する。

 その亡命政府が、後に彼等が戦った敵によって受け入れられる。

 そして彼等が再び政府を起こしたのは、彼等の父祖の地になる。

 その地域は、彼等の、崩壊した元大国の敵だった国が、戦争によって手に入れた地域になる。



 そして、この亡命政権が、帰還した父祖の地を統治。

 その周辺地域へも影響力を発揮する。



 彼の国は、こうして広大な地域の統治をなしていく。

 比較的少ない労力で。



 もし、これらが為されてなければどうなっていたのか?

 おそらく、第一次世界大戦において、大きな役目を果たしてなかっただろう。

 勢力圏はもっと小さく、国力もそこまで大きくはならない。

 第一次世界大戦の勝敗を決めるほどの能力があったかどうか。



 それ以前に、北の大国を退けられていたかどうかも怪しい。

 大国との戦争での勝利。

 ここで下手に領地を得ていたら、その統治に手を焼いていただろう。

 様々な投資も必要になる。

 戦力の増強などろくに出来なかったに違いない。

 そう考えれば、領地などを敢えて捨てたのは英断と言える。



 加えて言うならば。

 外交努力も凄まじい。

 これにより、オーストリア・トルコを仲間に引き入れている。

 それも、北の大国相手の戦争の時点で。

 彼等に西側から圧力をかけさせる事で、戦争を有利に進めていった。

 そして、その恩返しとして、北の大国の領土を切り取り、オーストリア・トルコに提供している。

 これが第一次世界大戦における協力体制に繋がっていくのだ。



 ここまで見ただけでも、その動きに無駄がないのが分かる。

 神がかってるとすら言える。

 まるで先の事が全て分かってるかのようだ。



 あるいは、自分達に有利な状況を作っていたのかもしれない。

 ここでどうすれば未来がどうなるのか。

 それを考えて動き、望んだ結果を出しているのか。

 そうとしか思えないものがある。



 少なくとも、それが出来るだけの者がいたのだろう。

 未来を見通すような知恵を持つ者が。

 あるいは、自分達が望むような未来の道筋を作れる者が。

「恐ろしい国だ」

 心底そう思った。



 そんな国の友好国になれて本当に良かったと思う。

 日露戦争の頃からの付き合いだが。

 おかげで国は今も存続し、大きな勢力を得ている。

 その国との交流のおかげで、文明の発展も著しい。



 その国、日本。

 世界に突如あらわれた、脅威の国。

 その国との友好関係がどれほどありがたいか。

 歴史の事実をなぞる事で、それがよりいっそう鮮明になっていく。



 敵対して潰えた国とは大きな違いだ。

 それらの現状を考えると、背筋が凍る。

 特に、もとは日本と友好的だった国々は。

 第一次世界大戦までは友好的だった国々。

 それらは日本と共に栄えていた。

 しかし、日本に敵対した事で運命を変えた。



 今やそれらの国は、目を背けたくなるほど悲惨な状況に陥っている。

 政府は存在してるが、国としては成り立ってない。

 内部分裂を起こし、国民同士で争い合っている。

 内乱・内戦にあけくれ、かつての列強・先進国の面影すらない。



「一歩間違えていたら、ああなっていたのだろうな」

 もし自分の国の先祖が、同じ道を選んでいたら。

 そう思うとぞっとする。

 あらためて、先祖の賢明さに感謝をした。

 そうでなければ、落ち着いて歴史を振り返る事も出来なかっただろう。

 今頃、塗炭の苦しみを味わっていたに違いない。



 そう考えながら更に歴史を読み進めていく。

 記された事実をなぞりながら。

 そうしていく事で、様々な事に気付く。

 その気づきを更に求め、趣味の研究者は考えを深めていった。

 まとめたものをブースでダウンロード販売開始

 目に付いた部分の手直しはした

 おかげで、文章量が増大


 ブログを経由する事になるけど、よろしく↓


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