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【完結】夢の中でゲームをしたら歴史改変していた  作者: よぎそーと
本編

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45回目 第二次世界大戦 3

 インド洋に進出してくるイギリス・イタリア艦隊。

 それらに対して、日本も海軍をインド洋に向ける。

 とはいえ、戦力差は大きい。

 戦闘艦艇を絞っていた日本なので、単純な戦力としてはどうしても劣る。

 インド方面に出来るだけの戦力を送り込んではいるが。

 だが、アメリカも警戒する必要がある。

 全力をもってあたるわけにはいかなかった。



 それに対してイギリスは投入できる戦力の多くを持ち出してきている。

 七つの海を支配する大帝国だ。

 その戦力は日本を凌駕する。

 加えて、地中海の覇者のイタリアも加わっている。

 これも侮れない戦力だ。



 激突すれば苦戦は必至。

 これをどう覆すか。

 悩みどころである。

 海軍だけでやろうとするならば。



「とにかくイラン・インドあたりに空港を増やして」

 制圧した地域に可能な限り航空戦力を展開していく。

 この方面の海岸線に近づいたら即座に迎撃出来るように。

 これにより、敵の接近を許さない。

 艦隊の接近を阻害していく。



 この際、敵艦隊の殲滅などどうでもいい。

 近づけば痛い目を見る。

 そう思わせておけば良い。

 それで警戒してくれれば、損害は減る。

 また、味方艦隊に迅速な航空援護を提供。

 艦艇の数の少なさを陸上航空機で補っていく。



 また、陸上戦力をスエズ方面に移動。

 運河の制圧を行っていく。

 ここを手に入れれば敵の動きを大きく阻害出来る。

 ジブラルタルは敵が握っているので、そちら方面から地中海への出入りは出来るが。

 それでも、入り口が一つ減るだけで、大きな迂回をする事になる。

 それだけで十分だった。



 もちろん、お留守番をしていた敵の艦隊などが殺到する。

 スエズ運河に展開する地上部隊に砲撃を加える。

 北アフリカを伝って地上部隊も進んでくる。

 これらに対して、日本・トルコの空軍と陸軍が応じていく。

 おかげで、敵艦隊と地上部隊、そして航空部隊はかなりの出血を強いられる事になる。



 だが、日本とトルコもある程度の抵抗をしたら撤退する。

 無理してスエズを抑えておく必要は無い。

 敵に緊張を強いることが出来ればそれでいい。

 ここを空けておいたら、また制圧されると。

 それを警戒すれば、陸海空の部隊をある程度貼り付ける事になる。

 その分、展開できる兵力が減る。



 おかげでインド洋に展開したイギリス・イタリア海軍は足踏みする事になった。

 当初の予定ではイラン・インド奪回、その次にインドネシア奪回の予定だった。

 なのだが、そこに行く前に足止めを食らってしまう。

 おまけに、後続の上陸部隊も数を減らされる。

 スエズ防衛の為に。

 このため、当初より投入戦力を減らす事になってしまった。



 それでも両軍は進めた軍勢に命令。

 まずはイラン上陸。

 橋頭堡を確保。

 この地の油田地帯の確保に出る。

 同時に、敵への牽制とする。

 インドからスエズへの道を分断するのも狙いだ。

 それを見据えて上陸作戦を開始した。



 これを日本側は放置。

 敵の上陸をある程度許した。

 もちろん、それなりの戦闘はしたが。

 しかし、本気ではやっていかない。

 出来るだけ海上で輸送船団を攻撃はしたが。

 敵部隊の上陸そのものは認めていった。



 それにより、イギリス・イタリア軍はイラン方面に展開された。

 しかし、そこまでだった。

 その後にやってきた日本海軍による海上封鎖。

 航空機により空爆。

 陸軍による包囲。

 これによって行動の自由が奪われる。



 しかも、海上封鎖された事で補給が不可能となった。

 弾薬や燃料もそうだが。

 食料がなくなっていくのが致命的だった。

 このとき、上陸した兵力は10万人を数えたのだが。

 これらは多数の日本側兵士によって包囲され、身動きがとれない。

 上陸したはいいが、その後の動きを完全に遮られてしまった。



 この包囲に日本は、インドやインドネシアなどの兵士を動員していた。

 装備も完璧に行き渡らず、訓練もろくにほどこされてはいない。

 しかし、とりあえず数だけいればいいので、可能な限り動かしていった。

 要所要所に日本軍を配置して。

 また、トルコ軍も参加している。

 彼らが統率する事で、包囲は何とか完成した。



 何せ人口大国のインドである。

 インドネシアもかなりの人口を誇る。

 その二国から集められたのだ。

 数は相当なものになる。

 その数を前に、イギリス・イタリア軍も考えあぐねてしまった。



 生き残る為には強行突破をはかるしかない。

 そして味方の勢力圏にまで撤退する必要がある。

 だが、その為にはおびただしい血を流す事になる。



 だが、上陸地点でじっとしていても自滅する。

 補給が期待出来ないのだから、手持ちの物資を食い潰すだけだ。



 最も穏便な手段は降伏だろう。

 捕虜として認められれば、とりあえず生きてはいける。

 もっとも、捕虜と認められず、投降兵扱いならどうにもならない。

 戦闘継続中という事で処分される。



 ここに来て、イギリス・イタリア連合軍は決断を強いられる事となった。

 どのみち避けられない損害。

 それをどういう形で受け取るのかを。



 イギリス・イタリアの決断は素早く、決然としたものだった。

 全軍による強行突破。

 地中海方面、可能ならスエズへと向かう。

 そこで自軍の勢力圏と接触し、帰還をはかる。



 そのままイランを通ってインドへと向かうという案もあったが。

 補給が期待出来ない現状ではそれも難しい。

 物資の現地調達が出来ればいいが。

 それが上手くいくかどうか。

 焦土作戦によって進む先の物資が燃やされるという事はなくてもだ。

 10万の軍勢を養えるほどの物資があるとも思えない。

 それよりはまだ確実に物資がある味方方面に逃げた方がマシだった。



 動き出した10万の軍勢。

 それらは包囲の一点を目指して進んでいく。



 これを包囲側はあえて押しとどめず。

 突撃に合わせるように退いていく。

 銃撃砲撃は加えていくが。

 そうして決死の突撃をして撤退していくイギリス・イタリア軍。

 とりあえず包囲網を突破する事には成功した。

 それが地獄の始まりにもなった。



 包囲を抜けたとはいえ、敵の勢力地帯。

 そこを抜けるのも難しい。

 撤退するイギリス・イタリア軍には現地の日本勢力圏の軍勢が殺到する。

 空爆などもされていく。

 攻撃そのものは散発的で、連続したものではない。

 だが、とにかく休み無く加えられた。

 昼夜を問わないその攻撃に、イギリス・イタリア軍は休む間もなかった。



 オマケに炎天下と言っても良い中東地域だ。

 そんな所を大半は徒歩で歩かねばならない。

 ろくに休みも取れずに動くのは苦痛どころの問題ではなかった。



 それでもどうにかスエズ方面へと向かっていく。

 脱落者も出て来た。

 重いからと装備を捨てる者も。

 残り少ない食料の奪い合い、缶詰一つで殺し合いも起こった。



 敵の後背を突くはずの上陸軍。

 それは敵に包囲された敗残兵に変わっていた

 何とかスエズまで辿り着き、味方・友軍と合流していくが。

 その時には数を7万まで減らしていた。



 燃料の必要な車両なども、多くが稼働しなくなってその場に放棄された。

 これにより戦闘力を大きく減らしもしている。



 中東方面を制圧、インドへの足がかりを得ようと始まった作戦であったが。

 それはものの見事に失敗した。

 これにより、イギリス・イタリアは戦略的に大きく後退していく事になる。



 また、イギリス・イタリア艦隊も大きな損害を受ける。

 上陸部隊を送り届けたはいいが、そこで日本空軍・海軍に攻撃を受ける。

 大きな損害を受けた彼らは撤退。

 しかし、スエズに向かう事は出来なかった。

 そちらの方面にはトルコを中心とした軍勢がいる。

 その空軍が出て来たら、狭い紅海では大きな不利になる。



 それを避ける為にアフリカ方面へと移動。

 最寄りの寄港地まで移動する事になる。

 とはいえ、損害を修復できる施設は少ない。

 日本の勢力圏ではないので攻撃を受ける心配は少ないが。

 それでもイギリス・イタリア艦隊は、警戒をとく事なく南アフリカまで向かった。

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