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4回目 道具をそろえても使える人がいなくちゃ始まらない

 続いて行うのは、学問所の増大だ。

 この施設を増やしていく事で、国民の生産性を上げていける。

 一般的な従業員や作業員の能力が上がるからだろう。



 なので、一般的な生産設備などを増やすよりも、学問所を作った方が効果的な事もある。

 様々な研究の速度の底上げもするので、設置して損は無い。



 また、『思想の研究』の成果が大きいと、この学問所の効果も上がる。

 教える事の内容が洗練されていくため、とゲームの紹介サイトに書かれていた。

 初期に選択肢を増やすために行っていた『思想の研究』の成果がここで発揮される。



 もう一つ幸いな事に、日本は開始時点でそれなりに生産施設が出来上がっている。

 学問所を全国的に増やす事で、その効果を一気に上げられる。

 しかも、全国統一が出来たおかげで、その負担も少ない。

 一気に増大する生産力。

 それは収入に直結する。

 それをもって、更に国内に手をつけていく。



『思想の研究』を進める事で選べるようになったもの。

 その中の科学技術関係を次々に選択していく。

 考え方の土台がひろがっていく事で、様々な研究対象が出てきた。

 それらを研究し、開発する事で、新たなものが作れるようになっていく。

 それは生産施設であったり、特産品であったり、兵器であったり。

 とにかく様々なものが出来てくる。



 そうして出てきた新たな生産設備を現在存在する設備と交換していく。

 これは改築という形で、ある程度費用をおさえてこなす事が出来る。

 ただ、一度に一気にやると、改築期間中の生産力が落ちる。

 最終的には生産力は増大するが、一時的な停滞は避けられない。

 一気にやるほどの資金もないが、あったとしても、やれば損失が大きい。

 なので、ここは少しずつこなしていく事となる。



 ただ、この段階でやれる事はほぼやった。

 まだ科学技術などはそれほど発展はしてないが。

 しかし、下地は出来上がった。

 ここから一気に発展をさせてく事が出来る。



「しかし、毎度毎度ギリギリだよな」

 そう思う。

 現在、西暦1850年頃。

 他の国の動向次第だが、そろそろ歴史的な出来事が発生する。

「来るかなあ……」

 歴史上の出来事は、完全に再現される事は無い。

 だが、だいたいにおいては似たような動きをとる。

 他国が歴史通りの動きをしているならば。



 その懸念というか不安通りに。

 それはやってきた。

 西暦1855年。

 少し遅れはしたが。

 アメリカのペリー艦隊来航。

 いわゆる、黒船の到来である。

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