39回目 朝鮮動乱と対処、独立
朝鮮はゲーム開始時点から清の属国である。
その状態のまま、ゲームが進んだ今も変わっていない。
今も清朝満洲の属国として存在している。
その状態は悲惨というしかないだろう。
史実でもそうだったというが、人口は常に減少を続けている。
それだけ大変な状態だったと推しはかれる。
それを反映してか、ゲームでも同様の状態だ。
少なくとも、ゲーム開始時点でまともな産業は無い。
マイナス補正がつくような効果もつけられている。
プレイヤーが担当すれば改善は出来るのだが。
コンピューターが担当してるとなかなかそこまではいかない。
今も特に改善もなされず、生産性が低いままの状態を続けている。
少しは改善した方が良いのだろうが、なかなかそんな余裕がない。
清は朝鮮にかまってるほど余裕の無い状態が続くし。
日本も初手でフィリピンなどを制圧すれば、特に朝鮮にこだわる必要がない。
立地的に、ここに軍を駐留させておきたいとは思うのだが。
それも、ロシアがいる場合だ。
その場合、朝鮮半島という場所は、日本に攻め込む際の拠点になってしまう。
樺太・カムチャッカ半島から千島列島までの地域と同様に。
なので、防衛の上で重要になる瞬間はある。
だが、それもロシアが消えるまで。
もっと言えば、満洲に拠点を作れるようになるまでだ。
ロシア対策を考えるならば、満洲があれば良い。
そこに基地などを作る事が出来れば、防衛という目的は達成できる。
しかも今は、ロシアをほぼ壊滅状態に追い込み。
ウラル山脈まで勢力圏としている。
朝鮮半島の地理的な重要性すら失われている。
また、仮に朝鮮半島が防衛上必要だったとしてもだ。
軍事拠点があれば良いだけなので、別に朝鮮を発展させる必要は無い。
軍事駐留の許可が得られれば十分だ。
強いていうならば、日本近くから最前線の北部まで移動しやすくする。
港に道路・鉄道を設置できれば申し分ない。
そのくらいである。
それすらも、ならば満洲に港を作れば解決する。
日本視点からすると、こういったわけで、朝鮮を支援する必要がない。
そもそも軍事的な駐留は、朝鮮では無く清に頼む事だ。
朝鮮は外交権がないので話し相手に出来ない。
それを持ってるのは清であり、ここの承諾が必要になる。
ただ、その為には多大な外交努力か、戦争勝利による強制などが必要になる。
こればかりは避ける事が出来ない。
ただ、何にしろ、必要なのは支配者たる清の意思だ。
残念ながら朝鮮という国を相手にする理由がない。
そして人間が操作する場合、日清戦争や日露戦争は手早く終わる。
朝鮮北部に駐留する事があったとしてもだ。
その期間は短い。
その短い期間で朝鮮の状態を向上させる事はほぼ不可能。
それよりは軍備などに時間と資金と資源を用いた方が効率が良い。
そんなわけで、だいたいにおいて、朝鮮半島の必要性は早い段階で無くなる。
少なくとも日本の立場からすればこうなる。
では、支配者である清からするとどうなのか?
まず、自国を保つのが忙しくて、朝鮮にかまってる暇が無い。
むしろ、統治に手間がかかるので、早急に自治領や保護領にしてしまう。
その後の統治は朝鮮が自ら行うので、プレイヤーが関与する事はほとんどない。
また、自国を立て直し、世界に向かって覇を唱えてくるとしよう。
そうなると、ますます朝鮮の必要性は薄まっていく。
せいぜい、国際連盟や国際連合などの組織を作った場合に、組織票として一票を手に入れるくらいだろうか。
おおむね、そんな扱いになってしまう。
ロシアも言わずもがな。
日本征服の際にあると便利ではある。
だが、征服し終われば特に必要は無い。
何せ、資源も特にない。
あっても他から輸入したり自国でまかなえば良い。
更に発展させようとするととんでもない時間と労力と資金と資源が必要になる。
そこまでして発展させる必要があるのか?
一時的に必要な場合もあるが、それ以外では全く必要がなくなる場所に。
そんなわけで、朝鮮の開発や発展は忘れられる事になる。
特に重要でもないし、発展させるならもっと優先するべき所がある。
むしろ、下手すると邪魔にしかならない。
そんなわけだから、プレイヤーで担当するととんでもない難易度になる。
周りはロシアに清に日本。
どこにも逃げ場がないし、攻め込んでの領土拡大もできやしない。
また、初期設定で清の属国になっている。
その負担も大きい。
地道に『思想の研究』で選択肢を増やすしかない。
そして、初期から持ってるマイナス補正の条件を外していくしかない。
そうまでしても、最初の条件が悪いので、立ち回りに苦労する。
なので、基本戦略として、清の属国としてそのおこぼれに預かる。
さもなくば、ロシアについて清を攻撃する。
これくらいが比較的簡単な序盤の選択肢になる。
日本と手を組むのは、それらには劣る。
初期の段階の日本の弱さを考えると、手を組む相手にする利益は無い。
ただ、清にしろロシアにしろ、その下についてると様々な不利がついてくる。
具体的に言うと、毎年の献上金とか。
無理難題の戦争協力とか。
とにかく支配者である国の意向に振り回される。
それでも、どうにか上手く切り抜けて、自国を強化していくしかない。
そして、時期を見計らって独立するしかない。
その難易度の高さから、上級者・マニア向けとされるのが朝鮮だった。
ススムも一度やって見たが、これでゲームを攻略するのは断念した。
何を選んでも上手くいかない。
既にプレイヤーの判断や知識ではなく、運が必要な領域に入っていた。
その為、高難易度国家としての人気が高い。
この状態から如何にして成り上がるのか。
プレイヤーの腕の見せ所である。
幸い、攻略法などもネットに上がっている。
それを参考にすれば、少しはやりやすい。
やりやすいのだが……難しい事にかわりはない。
そんな朝鮮であるが。
ゲームのこの時点で、もうかなり末期になっていた。
順調に減っていった人口は、この時期には更に減少している。
国内開発などもろくにされてない。
清というか満洲も属国として面倒を見る事を放棄している。
既に保護領としており、内政には干渉していない。
だから国内の不満を朝鮮政府が必死におさえてる状態だった。
そこに目をつけられたのだろう。
今現在起こってる騒動の黒幕国が、朝鮮の使者と接触。
暗躍というか工作を行っていた。
もともと史実でも独立のために様々な動きをしてた朝鮮である。
ゲームでもそこは反映されてる。
まがりなりにも政府があるので、民衆の独立運動よりは効果はある。
これを利用して、日本や中国地域を引っかき回すのが、常道とされてもいた。
今回もそういった手段が使われたのだろう。
何せ、常に不満が高く、問題が多発してる国だ。
しかも、日本と中国の近く。
ここで問題を起こせば、日本や中国を引っかき回す事が出来る。
当然ながらススムも対応していかねばならない。
放置していたら、清朝満洲が背後を突かれる。
日本だって、警戒のために軍勢などを割かねばならない。
可能な限り早く鎮圧しておきたい。
だが、対処は案外簡単でもある。
東西南が海。
北は満洲。
こういった立地の朝鮮だ。
海を海軍で塞ぎ、北の国境地帯に軍勢を置けばそれでいい。
これで完全に孤立させる事が出来る。
軍勢を配備するのは手間だが、戦力の損失は避けられる。
あとは相手の武器弾薬が無くなるのを待てば良い。
補給が切れれば何も出来なくなる。
ただこれだけで問題への対処は終わりだ。
なので、相手に損害を与えるという意味ではさほど効果は無い。
だが、それでいいのだ。
軍勢を貼り付けておく。
それにより、周辺国が軍勢を割く。
それが少しでもいれば、他の方面に向かわせる軍勢を減らせる。
敵対する側からすると、それで十分だった。
敵もそれを望んでるのだろう。
他に割く戦力を少しでも減らせればと。
なので別に朝鮮に何か期待してるわけではない。
朝鮮の独立に手を貸してやろうという義侠心でもないだろう。
ゲームのプログラムにそんなものは無いだろうが。
ただ、状況を少しでも有利にする。
その為にやれる事をやっているだけだ。
なので、清朝満洲に更に提案をしていく。
朝鮮の独立だ。
これにより、清朝満洲がほんの少し行っていた支援も完全になくなる。
分断された朝鮮にとっては死活問題だ。
しかし、軍勢を貼り付けておくよりは、この方が対応としては楽になる。
この状態になった朝鮮は、属国状態の時よりもはるかに早く潰えていく。
属国として受けていた最低限の支援が無くなるからだ。
なので、問題を早期に解消したい場合は、独立させてやるのが一番となる。
なお、問題が解消しただけで、解決したわけではない。
解決にはほど遠い状態ではあるだろう。
だとしても、今必要なのは問題が消える事だ。
よりよい結果ではない。
そして朝鮮の動きが消えたのを見計らい。
あらためて行動を開始していく。




