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20回目 第一次世界大戦

 まずは遼東半島などのドイツを制圧。

 続いて、台湾を経由してベトナムのフランスを攻撃。

 これらの動きを封じていく。



 このとき、フィリピン軍が援軍として参戦。

 彼らがフランスの軍の牽制を果たす事になる。



 こうして目先にある敵地を制圧してから先へと進む。

 そう大きな妨害はしてこないのは分かってるのだが。

 それでも、下手に動かれるよりはマシである。

 実際、こういった所から周辺に攻撃を仕掛ける事もある。

 先に制圧しておいた方が面倒が無くて良い。



 それからインド洋をつっきり、スエズ運河をまたぐ。

 先に艦隊を派遣し、地中海に展開。

 イタリアに寄港してから活動を開始させる。

 何せ今回はフランス・スペインも敵側だ。

 当然ながら、その軍勢も敵に回っている。



 となれば、地中海にも海軍が展開している。

 現在地中海は、イタリア対フランス・スペインという不利な状況での戦闘を余儀なくされている。

 これをどうにかしなくてはならない。

 その為に日本も海軍を派遣する事になった。



 編成も強力なものにする必要はある。

 金剛をはじめとした戦艦。

 加えて巡洋艦に駆逐艦。

 既に述べた通りに、開発した空母も。

 それだけの戦力でなければ、地中海で勝てない。



 そしてスエズ運河を超えて地中海に入り。

 補給のために寄港してすぐに戦闘に入る事になる。

 何せ陸でも海でもイタリアはフランスに接している。

 休んでる余裕なんてほとんどない。



 幸い、戦力では上回る。

 一隻あたりの戦闘力が違う。

 正面からぶつかれば敵を撃破する事は出来る。



 加えて、新兵器である空母。

 それに搭載されてる戦闘機も性能が高い。

 何せ、この時代でありながら単葉機である。

 時速も400キロ以上。

 この時代の他の国の戦闘機の2倍は出せる。



 それが展開するのだ、正面切って戦えば必ず勝てる。

 ほぼ一方的な展開にしかならない。



 遊撃戦をやられたらさすがに困るが。

 それならばそれで、相手の港を押さえれば良い。

 帰るところをなくせば、いずれ潰える。

 とはいえ、それがなかなか難しくはあるのだが。



 とりあえずは敵艦隊の発見と殲滅。

 それを旨に行動していく。

 同時に、海上護衛などもこなしていく。

 その為に、護衛艦も派遣されている。



 この護衛艦、史実における海上輸送の軽視。

 いいや、軽視と言うのもまだ手ぬるい。

 見捨てて放棄し、見殺しにした。

 そう言っても過言では無い実情を顧みて建造している。



 小型軽量で、生産性を優先して作ってある。

 それでいて、対空機銃や爆雷などは充実している。

 この時代のこと、初歩的なものになるが、電探や水中聴音機も搭載している。

 最低限の戦闘の為に駆逐艦と同程度の艦載砲も備えてはいた。



 これを可能な限り大量に投入している。

 そして、これらで船団護衛や航路の警戒を行わせた。

 これが存外効果を上げている。

 迫る潜水艦をことごとく撃沈していってるからだ。



 そんな事をしてるのも、当初はこれが全くなされてないからだ。

 嘘か真実か分からないが、当時は船団護衛なんて海軍の仕事ではないとか考えていたようだ。

 海軍国イギリスですらだ。

 なんでも、当時の首相ロイド・ジョージがやらせるまでやってなかったという。

 その理由も、「そんなの海軍の仕事じゃない」とかなんとか。

 事実は全く違うかもしれないが、そういった考えや風潮はあったのかもしれない。



 それを反映してるのかどうか分からないが。

 この時期の海軍に海上輸送の護衛なんてものはない。

 無防備な状態で輸送船は海を移動している。

 さすがにこれはまずいので、ススムは可能な限り大量の護衛艦を作っていた。



 それだけ海上輸送の存在は大きい。

 日本だとそれを嫌と言うほど感じる。

 何せ、資源が無くて輸入に頼るしか無いのだ。

 当然、どこかで海を渡る事になる。

 それが無くなれば、嫌でも干上がる。

 それを大東亜戦争において、日本はいやというほど思い知る事になる。



 また、それは現代においても全く変わらない。

 輸入がなければ日本は現代の文明を維持できない。

 これが実情だ。

 輸出品による利益も、元をたどれば原料を輸入してるから出来る事。

 輸入が無くなれば、その時点で日本は潰える。



 これもゲームを通していやというほど思い知ってるススムだ。

 その為、戦艦や空母なんて大型艦艇よりも、護衛艦の生産を重視していた。

 史実のように輸送船団を沈められる事のないように。

 また、これこそ海軍の仕事だと思っている。

 艦隊戦なんて、そのついでの仕事でしかない。



「だから、がんばって仕事をしてくれよ」

 画面に表示されてる護衛艦隊にお願いをしていく。

 彼らの活躍がなければ、海上輸送が壊滅的な打撃を受ける。

 そうなれば、生産などに大きく響く事になる。

 それだけは絶対に阻止しなくてはならなかった。



 また、そんな護衛艦隊に、敵も艦隊をぶつけようとしてくる。

 それこそ、戦艦や巡洋艦と言った戦闘艦艇を。

 それらを迎撃するのが、戦艦や空母を中心にした艦隊だ。

 迎撃の為に動き回る戦艦は、まさに海軍のあるべき姿だ。



 そして、それに劣らぬ働きをする空母達。

 搭載機数30機になるかどうかという小型空母達であるが。

 搭載している航空機がもたらす成果は大きい。

 偵察によって敵の位置を把握し。

 そこに爆弾を持って駆けつけて攻撃をしていく。



 攻撃された方はたまらない。

 そもそもとして対空用の備えがまだ意識されてない時期だ。

 また、航空機による攻撃も想定外である。

 この時期の航空機の能力を考えれば当然だろう。

 機関銃を搭載するくらいはともかく。

 威力のある爆弾を抱えるなんて想定外である。



 また、爆弾だけでも面倒なのに。

 時には魚雷を撃ち込んでいったりもする。

 そのどちらも艦船からすれば大きな脅威だ。

 幸い、それでも爆弾の威力は戦艦などの大型艦艇を撃沈するほどではない。

 なので、戦艦や大きめの巡洋艦は生還する事もある。

 とはいえ、生還出来ても損害は受けてる。

 その修理に時間も手間も金も資材もかかる。

 それはそれで決して無視は出来ない損害だった。



 それに航空機による攻撃から生き延びてもだ。

 発見は無線で艦隊に伝えられる。

 駆けつけた戦艦や巡洋艦との戦闘に突入する事だってある。

 そうなれば、損傷を受けてる方が不利になる。

 そんな状態で戦闘に突入し、撃沈される艦船もそれなりの数になっていった。



 こうして地中海の勢力図は日本に傾いていく。

 そうした中で、日本軍はとある地中海の要の一つを攻略していく。

 ジブラルタル海峡。

 大西洋側の出入り口を。

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