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【完結】夢の中でゲームをしたら歴史改変していた  作者: よぎそーと
本編

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2回目 開始時点の1800年頃にやる事

『指導者の意思』の開始直後。

 最初の設定を選んでいく。

 選ぶのは日本。

 開始はいつも通り最序盤。

 歴史としては最も古い時期からにする。



 このゲーム、色々な時代から開始が出来る。

 産業革命期や、第一次世界大戦、第二次世界大戦に大戦後の冷戦。

 そして、現代に近い20世紀と21世紀の過渡期。

 自分の好みの時期から開始する事が出来る。

 今回は、せっかくなので一番古い時期からにする。

 日本でいう所の江戸時代中頃、いや後半だろうか。



 そんな時期なので、色々と低レベルから始まる事になる。

 しかし、それだけに様々な可能性を作っていく事が出来る。

 ススムはこの時期でやるのが一番好きだった。



 その時代の日本でゲームを開始。

 即座に行動を起こしていく。

「さて、今回は」

 とれる選択肢はいくつかある。

 選んだ道によって今後が難しくも簡単にもなる。

 もっとも古い時期から始められるこの時代は、その影響が最も大きくなる。

 ここでの行動によって、実際の歴史より良くなったり悪くなったりする。



 当然ながら、手を抜くつもりはない。

 わざわざ不利な状況を作って逆境を楽しむのも手だが。

 そんな不毛な事はしない。

「どうせやるなら…… !」

 圧倒的な優勢で事を進めていく。

 そのつもりで行動していく。



 もっとも、これがなかなか難しい。

 ある程度思い通りになるのだが、そこはゲームである。

 予想外の展開が起こったりする。

 選択した行動が失敗したり。

 対立する者達が意外な行動をとったり。

 これらが思惑通りに進めさせてくれない。



 その一つ一つは小さなものだ。

 しかし、それらの積み重ねが大きな齟齬になっていく。

 なので、一回一回を大事に進めていく。



 とはいえ、最初に出来る事はさほど多くは無い。

 何せ選択肢が少ない。

 選択肢を作るための資本が少ない。

 人も、技術や知識も、金や資源も。



 それは他の国も同じだ。

 最初に出来る事はさほど多くは無い。

 だからこそ、この最初の段階での選択が重要になる。

 ここでやった事が後々に響いてくるのだから。



 そんなわけで、まずは国内整備を進めていく。

 出来るなら領土を広げたりしたいのだが。

 残念ながらそこまでの国力は無い。

 いや、兵隊などはあるにはある。

 この時期の国家としては、かなり兵数は多い方だろう。

 人口もそこそこあり、領地を拡大していく事は出来る。

 しかし、立地条件からこれがなかなか難しい。



 日本の周囲となると、隣に中国(ユーラシア東部)がある。

 この時代だと、清がいるのでそちらに出る事は出来ない。

 行けば戦争になり、戦争になれば勝つのは難しい。

 頑張ればどうにかなるが、その戦争だけでゲームが終わってしまう。



 ではそれ以外の方面にいこうとすると、これがまた難しい。

 南に行こうとしても船を用意せねばならない。

 しかも、そちらにはそちらで様々な国がある。

 これらを倒して支配下に置くのも大変だ。



 では北に行けばどうかというと、これがまた大変。

 基本的に寒冷地になるので、農作物の収穫は期待出来ない。

 技術や知識が発展すればどうにかなるが。

 その技術も知識もゲーム開始時点では低い。

 土地は手に入っても、実入りは限りなく少ない。

 埋蔵資源を活用出来るようになれば変わってくるが。



 つまり、現時点では外に出かけに行くのが厳しいのだ。

 領土拡大という形での発展は期待出来ない。

 やってもいいが、利益が少ない。

 それに、やらねばならない事もある。



「まあ、いつも通りだ」

 そういわけで内政を進めていく。

 ただし、それも少し変わったものになる。

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