19回目 発端となる小さな国で起こった大きな出来事
とある小国を巡る戦争。
それは最初、オーストリア・トルコとロシアの戦いだった。
しかし、両者がそれぞれの同盟国を呼び集めた。
これにより、様々な国が参戦する事になっていく。
ロシアにはドイツとフランスが応じた。
三国干渉での関係は、やはり伊達ではないようだった。
後にスペインも参加する事になる。
そして、オーストリア・トルコには、イタリア・イギリスがつく事になった。
また、イギリスに応じて日本が参戦する事になる。
日本に引きずられるように、オランダも参戦した。
なお、前述のスペインの参戦は、この日本による。
フィリピン喪失の恨みはまだ続いてるようだった。
こういう展開も珍しくは無い。
ゲームにて設定されてる国同士の好感度と交流度。
こういった数値の関係などで、参戦内容は変わってくる。
史実通りになる事もあるし、そうでない事もある。
今回はこういう結果になった上での大戦勃発である。
この陣容が吉と出るか凶と出るか。
それはまだ分からない。
これだけ参加国が入り乱れると、結果がどうなるかは予想しづらい。
「でも、勝つしかないよなあ」
やるからには勝たねばならない。
それが無理なら、良い負け方をしなくてはならない。
勝つに勝ち方、負けるに負け方がある。
勝つにしても、消耗し尽くしてしまったら意味が無い。
負けるにしても、壊滅するような状態になってはいけない。
だが、ここまで大きな戦争だと、それも難しい。
何かを決定的に間違うと、それを皮切りに全てが崩壊してしまう。
それだけは断固として避けねばならなかった。
だが、何はなくとも戦争には勝たねばならない。
勝つために動かねばならない。
その為に動いていく。
より優勢な勝利や、華麗なる引き際などは、まず置いておく。
「じゃあ、行け」
言いながら部隊を動かしていく。
ユーラシアの中程にある日本軍駐留地。
そこに増援と物資を集め、侵攻を開始する。
ヨーロッパ方面での戦闘は確かに起こってるが、そこに派兵するだけが戦争ではない。
日本はロシアの背後をとれる。
ならば、遠慮無くそちらから攻撃をしかければ良い。
そうなれば、ロシアの戦力を二分にする事が出来る。
日露戦争と同じだ。
その時は、日本側が戦争の正面だった。
背後をオーストリアとトルコが突いてくれた。
しかし、今はそれが背後になっている。
「恩は返さないとね」
言いながら、容赦なくロシアに侵攻していく。
その一方で、海軍に護衛させながら陸軍の別働隊を展開していく。
最終的にはヨーロッパ方面に向かわせる為に。
いくら背後から突くとはいえ、正面に増援を送らないわけにもいかない。
どうしても投入兵力は少なくなってしまうが。
形式を保つためだけにもこれは実行されていく。
それに、地中海の覇権争いもある。
フランス・スペインが敵についたのだ。
海の増援も必要不可欠になる。
だが、その前にアジアの敵他国植民地を攻撃する為に。
ドイツの遼東半島。
そして、フランス領のベトナム。
これらを制圧しておかねばならない。
でなければ、自由な軍事展開が出来なくなる。
その為、日本はまず遼東半島を。
次いでベトナムを攻略する事となった。
その為、陸軍三万を動かす。
加えて、空軍も。
海軍は言わずもがな。
特に海軍は、新開発された空母も実戦投入している。
小型ではあるが、世界初の海上航空基地である。
それが艦上機を搭載し、各戦地へと向かっていった。
少しだけ感想欄をあけてみた
支持や応援なら書き込んでもらえればと思う




