13回目 日露戦争
戦争の推移はやはり日本優勢で進んでいく。
今度の戦争では、更に多くの兵器を開発して投入している。
それらが効果を発揮し、あちこちの戦闘で勝利をもたらしてくれている。
歩兵には携帯できる軽機関銃の配備。
そして、個人で携帯出来る迫撃砲など。
これらが火力を大幅に向上させていた。
車両も、キャタピラ装着の戦車を投入している。
これにより攻撃力と防御力と機動力をもった戦闘が可能となった。
空には気球が浮かび上がり、空からの警戒を可能としている。
更に、開発完了していた戦闘機による航空攻撃も実施した。
複葉機ではあるが、空から落とす爆弾と機銃掃射によって、敵軍はすぐに壊滅する。
海においても、史実より高性能な軍艦を配備した海軍が暴れていく。
二連装の30センチ砲三基を主とする戦艦群と、それに追従する艦船たち。
世界に先んじて開発していたドレッドノート型戦艦。
それの改良型であるこれらがロシア艦隊を殲滅していく。
史実通りに遠回りしてやってきたバルチック艦隊も、容赦なく沈んでいった。
その他、無線通信や医療の向上も大きく貢献している。
無線により、連係攻撃が可能となるという事で、攻撃力などにプラスの補正がつく。
医療を発達させておいた事で、負傷者の回復も早い。
また、戦闘によらない病気の発生も抑えている。
これが結構大きい。
何せ、史実では病気で何万という人数が戦わずして戦闘不能になっていたという。
それが丸々無くなってるのだ。
その分、戦闘力を高い状態で保つ事が出来た。
こうした技術や兵器をそろえるために、ギリギリまで粘った。
時間をかけ、これらをそろえ、戦力をととのえた。
そうしてからの開戦である。
毎度の事ながら、こうして行う戦争は圧倒的な差をつけて進めていける。
また、作戦上必要は無いと言われていた旅順攻略と、それに伴う203高地戦。
これらも放置していく。
する必要がないなら行う意味が無い。
それよりも、他の方面の敵を倒すのが先だ。
集まってる敵を見つけては攻撃していく。
移動中の敵も、見つけては攻撃していく。
敵の輸送路・補給路は徹底的に分断していく。
こうして極東方面のロシア軍は、ほぼほぼ壊滅していった。
だが、これで終わりではない。
シベリア鉄道を使って、ロシアは更に軍勢を送り込んでくる。
それも分かっているので、これを引き込んで次々に撃退していく。
史実と違って、金も物資も弾薬も兵士にも余裕がある。
いつまでも、とは行かないが、戦争を継続させる事に問題は無い。
遠路はるばるやってきたロシア軍。
それらを到着するごとに殲滅していく。
到着するまでの間に構築した塹壕陣地で、歓迎パーティを開催していく。
クラッカーの代わりに機関銃と迫撃砲で派手な音をたてていく。
それによって次々に敵軍は壊滅していく。
それだけではない。
日本との戦争で次々にロシア軍が打ち破られてる。
その話は世界各国に伝えられていく。
日本はこの情報を世界各国の報道機関に売りさばいていった。
特に、ロシア勢力圏内に。
それを聞いたロシア支配下の国々で次々に行動が起こっていく。
もとより日本が様々な支援を行っていた者達だ。
旧式ではあるが、日本製の兵器で武装した彼らは立ち上がった。
これを絶好の機会として。
ロシアはそれらにも対処せねばならなくなる。
当初は警察などの治安機関を用いていたが。
それだけでは対処出来なくなったので、軍隊をも送り込む事になる。
おかげで日本への圧力が下がっていく。
こうなるとロシアは戦争どころでは無い。
国内全土で戦争が起こってるのだ。
それらの平定をせねばならない。
早々に日本に停戦を申し出る。
しかし、こんな好機を逃す理由はススムにはない。
「どんどんやっていこう」
ロシアからの申し出に『いいえ』を押していく。
戦争はそのまま継続。
ロシアを更に追い込んでいく。
ただし、軍勢は極東地域、いわゆる満洲に留めておく。
そこから先に進めるのは難しいからだ。
このゲーム、妙にリアルで、本拠地から遠ざかるほどに補給が難しくなる。
まあ、輸送する距離が長くなれば当然ではあるのだが。
それを避けるには、物資を集める倉庫などを設置せねばならない。
これが面倒で手間になる。
なので、軍隊は止めておく。
代わりに、武器をロシア各地で蜂起してる勢力に渡していく。
彼らの自立・独立はロシアへの参戦に等しい。
そんな彼らに武器を渡すだけなら、負担はそれほど大きくは無い。
兵力も減らないのでありがたい。
「あとはロシアが壊滅するまで頑張るか」
この調子なら、あと10年は無理でも2年3年は戦える。
たまらず停戦や休戦、終戦の申し出がロシアから出てくる。
だが、当然ながら無視。
上手くいってるのに止める馬鹿はいない。
困ってる人は助けるべきだが、困ってる敵は徹底的に潰すべきである。
これにはドイツとフランスも仲介に入ろうとする。
やはり三国干渉の仲なのだろう。
今回も仲良くやってくる。
あと、スペイン。
フィリピンをとられた恨みは大きいらしい。
それをイギリス・オーストリア・トルコ・オランダに頼んで遮ってもらう。
彼らにとっても、ロシアの弱体化は好ましい。
オーストリア・トルコはロシアと接してるので特に。
イギリス・オランダは、戦争中は日本から物資買い付けがあるから得をする。
おかげで日露戦争は更に長期化。
ようやく終わったのは、1910年になってからになる。
その間にロシアはボロボロ。
領土の東半分はほぼ独立状態。
武器弾薬も使い果たし、これ以上戦う余力もなかった。
そして講和会議である。
これは史実通りにアメリカの仲介で行われた。
その内容は次のようにまとまった。
(1)ロシア東方の割譲
(2)賠償金の支払い
(3)トルコ・オーストリア方面の領土を、この二国に割譲
(4)他国にあるロシア権益を日本への譲渡
(5)ロシアの軍需工場の破壊
(6)ロシア軍の削減、保有枠の設定
諸々入れたらきりが無いが、主なのはこんなものだろうか。
史実よりもかなり日本有利な条件である。
これによりロシアは一気に瓦解していく事になる。
ロシア革命を待つまでも無い。
また、協力してくれた国々へのお礼もかねての領土割譲もある。
トルコ・オーストリアはロシアに隣接してるからというのもある。
それ以外の国へは、賠償金を用いて支援への返礼とした。
日本が得たロシアの東半分。
これは、もともとそこにあった国や民族へ渡す事になる。
それまでに必要な教育や支援などをするために、保護領とするが。
可能な限り早い時期の独立を目指す事にする。
併合して領土にしても面倒なだけだ。
それよりは、自立して独立して、交易の相手になってくれた方がいい。
その方が手間もかからず、利益も大きい。
何より、民族問題などが発生するので、併合は避けていく。
もっとぶっちゃけると。
併合して領土にすると、社会基盤などの整備が必要になる。
それが出来ないと、不満が高まって反乱などになる。
そんな面倒を抱えるくらいなら、放り出した方がマシだった。
敵になるより遙かに面倒でしかないのだから。
ただ、ロシアへの対策として、重要地点に軍隊などを駐留させる。
領土が半分になったとはいえ、それでもまだまだ巨大な国だ。
軍隊に制限をかけても、油断は出来ない。
何かあった場合に、すぐに対処出来るようにしておく。
そうしてどうにか残ったロシアだが。
その後は各地の独立運動と戦う羽目になっていく。
おかげで日本への脅威は大幅に取り除かれた。
そして、時期的にとあるイベントが発生する。
辛亥革命だ。




