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感想を貰って思った独り言

作者: 羽鳥藍那

あくまでも個人的な意見だったし考えです。

考えを押し付けるつもりもありませんので、さらっと読んでいただけると幸いです。

 物語を作るのって、ものすごく頭を使う作業だと思う。

 その世界を作り、人を作り、そこで起きる諸々を想像する。それを人に伝えられる形に文字を書いたりするのだから、頭を使わないわけがない。


 ただ、読む側だって頭を使うのだ。

 作者が思い描いたものを自身の頭の中に再構築しなければ、その物語を理解し得ないのだから、やっぱり頭を使わないわけがない。


 もし書き手が思い描いたその全てを文字に起こしたとしたら、たぶん誰も読まないだろうと思う。なにしろ、アニメ化に際して起こされる設定資料以上の情報量になるのだから読む気も起きないだろう。私だったら最初の数ページで投げ出すこと請け合いだ。


 では、ラノベにしろ文芸(と言うことが名正しいかあは疑問だけれど)にしろ普通に流通しているのはなぜかと言えば、ある程度の部分を読み手側の知識に依存することで文字数を削減しているからに他ならない。

 『現代日本の』と書き出せば、そこには漢字名を持つ黒目黒髪の日本人が多く住む町などがスッと思い浮かぶだろうし、『異世界のそこは中世ヨーロッパの街並みに似て』なんて描写から実際の街並みを思い起こしたり、『某アニメのあのシーンに有るような』なんて描き方をするかもしれない。


 そうやって読者側の知識にある程度依存しつつ、独自の世界観やストーリー性を提供して差別化を図り、読者に共感してもらえて初めて小説として完成するのだと思っている。

 正直に言えば、『誰某の何某と言う作品に似ている』とか『某作品のパクリ』なんて言われる恐れが無くも無いが、そう思われる理由の数パーセントは読者側の想像したイメージが引きずられた可能性だって否定できないのではと思うのだ。

 そこをちゃんと分けて伝えられるだけの情報を、上手い具合に盛り込めるのが一流なのだと思う。もっとも、私はまだその域には達していないので言い切れないのだけれど。


 そのうえで、ラノベと文芸って真逆の書き方をしているのではって思うのだ。

 文芸は、読者がついてこられるギリギリのレベルで情報を盛り込んで、その世界観を鮮明に読者に伝える読み物。ラノベは、読者が騒動できるぎりぎりのレベルまで情報を削って、それでも世界観を伝えてしまう読み物。そう、文芸は足し算の書き方で、ラノベは引き算の書き方なのだと思うのだ。


 だからラノベも、その世界観をイメージできない人からすれば理解しがたい作品になるだろうし、文芸だって読み飛ばしてラノベとして読むことだって出来るかもしれない。


 そんな住み分けが私の中にあって、私は自身の作品をラノベとして書いて投稿している。

 当然、表現や描写が足らないところはあるだろう。伝えきれないところもままある筈だ。

 そんなところも含めて評価していただけるなら、星一つだって嬉しく思うし力なさを実感して次につなげていける。


 『つまらない作品だ』『そうじゃないだろう』なんて意見を感想としてもらう事があるけど、それって作者としてはモチベーションが下がるだけの行為なんだよね。つまらなければ読むのをやめれば良いと思うし、一読者の意見でストーリーを変える事なんてありえないんだからね。

 お金払って買っていたシリーズ物が打ち切られちゃったとはエタっちゃってるとか言うのなら別だけど、無料で読める環境に投稿しているアマチュアに高いレベルなんて求めないで欲しい。何時かはって向上心は有るけど、売れるレベルの物が書けているなんて己惚れていないからね。


 まぁこんな作者の作品ですが、もしよかったら今後もお付き合いくだされば嬉しいです。


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