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死にたがりの不老不死  作者: オセロット
3/19

Ep,3過去

危なかった…約束してたやつを忘れかけていた…

今のうちに投稿しまを…

さて、今回この作品の続編投稿となりますが…この第三話を書ききったのは…10/9…

そして第4話も書いてある…

なのになぜ投稿しなかったのか過去の自分に問いたい。

まあ…本編どうぞ


[死んでほしくない理由……か……]


家に帰る道中で、ずっと考え続けた。

でもやっぱりわからない。


ふと、腕につけられた銀色のCITIZENの時計を見る。


PM18:39


[……遅くなるって言ったし、久しぶりにあそこにいってみようかな……]


あそこ、それは彼にとっての思いの詰まった場所である。


詩記公園


町から少し外れた、小高いところにある小さな公園。

鞦韆や鉄棒といった、一般的な遊具や水呑場があるくらいで、この時間になれば、人は滅多に来ない。

彼は時々ここに訪れて、考え事をしていたり、ただ呆けていることもある。


今の時期は酷暑の夏、ある程度日が落ちてもまだ暑く感じる。


少し汗を書きながら、考えた。


[なんで死んでほしくないんだろう……?]


ただ不思議で仕方がなかった。



死にたいのに



どうせ死んだって



悲しんでくれる人間もいない


死んだら


喜ぶ人間はたくさんいるだろう


なのになんで


死んで欲しくないんだろう?


彼は考え続けた。

でも彼には、わからない

どれだけ考えても、わからない


もう一度、月明かりに少し反射している時計を見た。


PM20:53


[帰ろう……]


ベンチから立ち上がり、ゆっくりと歩きだす。

帰路の途中、右手の手首を見る。

痛々しい大きな傷跡が残り、今でもその傷が痛む。


見るたびに、身体が震える。


見るたびに、恐怖を感じる。


見るたびに、呼吸が乱れる。


[早く……帰ろう……]


小声で、歯を食い縛りながら言った。


僕には、妹がいる。

中学2年生の坂本真奈

僕らの両親はいま、ここにはいない。

別にだからといって、死んでしまったわけではないが、父の転勤で遠くに引っ越さなくてはならなかったが、妹が嫌と言うもんだから、両親は僕と妹を残して、遠くに行ってしまった。

家事全般は妹がやってくれるから、別に自分は残らなくてもよかっただろうなと、後から思った。

家はそこまで大きくはない、アパートを借りて、そこに住んでいる。


[ただいま……]


[お帰り、お兄ちゃん。]


なんだか安心したような返事だった。

妹なら、今日何故遅く帰ると言ったのか、わかっていたんだろう。


[お兄ちゃん、ご飯は食べた?]


[いや、食べてない。]


そもそも、そんなにお腹はすいてない。

[食べてはないけど、お腹はあんまりすいてないかな。]


[そういうと思って、サンドイッチ作っといた。]


そういうと真奈は、白い皿にベーコンとレタスにトマトの入った、まあようするにBLTだけど、それを僕に出してくれた。


僕は真奈の作るBLTが好きだから、ペロッと平らげてしまった。


[やっぱり美味しい。]


[ならよかった]


笑顔でそういった。


その笑顔がとても落ち着く


でも同時に


もし本当に不死であるなら、こうやっていられるのもどれくらいなんだろう。


そんな不安に襲われる。


この時間がずっと続いたらいいのに。


でも、あの銀時計は止まることなく、一秒、また一秒と、動く限り、針は時を刻み続ける。


ただ、それが怖い。


ただ、時間が進むのが、


怖い。


怖い。


怖いんだ。


ただ、時間が進むのが、


嫌で、


嫌で、


嫌で堪らないんだ。


考えたくもない。


でも、考えてしまう。




目に、暖かい物を感じる。




胸の奥が、痛い。



涙が溢れてしまう。



[お兄ちゃん、どうしたの…?]


[何でも……ない……大丈夫…]

[大丈夫じゃないよね……]


妹は、僕の一番近くで、自殺しようとする場面を見ている。


それも、何回も


だからなのか、いつも僕には優しい。

いろんな事を気にかけてくれる。

[学校はどうだった?]

とか、

[勉強どう?]

とか、いつもいつも、心配してくれる。


[お兄ちゃん、約束したよね……]

真奈と交わした約束、それもまた、どこかで聞き覚えのあるような約束だ。




[お兄ちゃん……絶対死なないで……約束……して……]


泣きながら、その台詞を口にしていたのを、何年もたった今、鮮明に思い出した。


最初に死のうとして、失敗して病院に運び込まれて、二人だけになったときに、真奈と、そう約束していた。


あぁ……酷いやつだ……僕は


いかがでしたか?

今回急ぎ投稿したので誤字とかありそうで怖い…

まあ…まぁ…そのときはそのときで…

ではお暇させていただきます…

追伸

サブタイトルの命名はけっこう適当だったりします…別に意味もない…

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