Ep,3過去
危なかった…約束してたやつを忘れかけていた…
今のうちに投稿しまを…
さて、今回この作品の続編投稿となりますが…この第三話を書ききったのは…10/9…
そして第4話も書いてある…
なのになぜ投稿しなかったのか過去の自分に問いたい。
まあ…本編どうぞ
[死んでほしくない理由……か……]
家に帰る道中で、ずっと考え続けた。
でもやっぱりわからない。
ふと、腕につけられた銀色のCITIZENの時計を見る。
PM18:39
[……遅くなるって言ったし、久しぶりにあそこにいってみようかな……]
あそこ、それは彼にとっての思いの詰まった場所である。
詩記公園
町から少し外れた、小高いところにある小さな公園。
鞦韆や鉄棒といった、一般的な遊具や水呑場があるくらいで、この時間になれば、人は滅多に来ない。
彼は時々ここに訪れて、考え事をしていたり、ただ呆けていることもある。
今の時期は酷暑の夏、ある程度日が落ちてもまだ暑く感じる。
少し汗を書きながら、考えた。
[なんで死んでほしくないんだろう……?]
ただ不思議で仕方がなかった。
死にたいのに
どうせ死んだって
悲しんでくれる人間もいない
死んだら
喜ぶ人間はたくさんいるだろう
なのになんで
死んで欲しくないんだろう?
彼は考え続けた。
でも彼には、わからない
どれだけ考えても、わからない
もう一度、月明かりに少し反射している時計を見た。
PM20:53
[帰ろう……]
ベンチから立ち上がり、ゆっくりと歩きだす。
帰路の途中、右手の手首を見る。
痛々しい大きな傷跡が残り、今でもその傷が痛む。
見るたびに、身体が震える。
見るたびに、恐怖を感じる。
見るたびに、呼吸が乱れる。
[早く……帰ろう……]
小声で、歯を食い縛りながら言った。
僕には、妹がいる。
中学2年生の坂本真奈
僕らの両親はいま、ここにはいない。
別にだからといって、死んでしまったわけではないが、父の転勤で遠くに引っ越さなくてはならなかったが、妹が嫌と言うもんだから、両親は僕と妹を残して、遠くに行ってしまった。
家事全般は妹がやってくれるから、別に自分は残らなくてもよかっただろうなと、後から思った。
家はそこまで大きくはない、アパートを借りて、そこに住んでいる。
[ただいま……]
[お帰り、お兄ちゃん。]
なんだか安心したような返事だった。
妹なら、今日何故遅く帰ると言ったのか、わかっていたんだろう。
[お兄ちゃん、ご飯は食べた?]
[いや、食べてない。]
そもそも、そんなにお腹はすいてない。
[食べてはないけど、お腹はあんまりすいてないかな。]
[そういうと思って、サンドイッチ作っといた。]
そういうと真奈は、白い皿にベーコンとレタスにトマトの入った、まあようするにBLTだけど、それを僕に出してくれた。
僕は真奈の作るBLTが好きだから、ペロッと平らげてしまった。
[やっぱり美味しい。]
[ならよかった]
笑顔でそういった。
その笑顔がとても落ち着く
でも同時に
もし本当に不死であるなら、こうやっていられるのもどれくらいなんだろう。
そんな不安に襲われる。
この時間がずっと続いたらいいのに。
でも、あの銀時計は止まることなく、一秒、また一秒と、動く限り、針は時を刻み続ける。
ただ、それが怖い。
ただ、時間が進むのが、
怖い。
怖い。
怖いんだ。
ただ、時間が進むのが、
嫌で、
嫌で、
嫌で堪らないんだ。
考えたくもない。
でも、考えてしまう。
目に、暖かい物を感じる。
胸の奥が、痛い。
涙が溢れてしまう。
[お兄ちゃん、どうしたの…?]
[何でも……ない……大丈夫…]
[大丈夫じゃないよね……]
妹は、僕の一番近くで、自殺しようとする場面を見ている。
それも、何回も
だからなのか、いつも僕には優しい。
いろんな事を気にかけてくれる。
[学校はどうだった?]
とか、
[勉強どう?]
とか、いつもいつも、心配してくれる。
[お兄ちゃん、約束したよね……]
真奈と交わした約束、それもまた、どこかで聞き覚えのあるような約束だ。
[お兄ちゃん……絶対死なないで……約束……して……]
泣きながら、その台詞を口にしていたのを、何年もたった今、鮮明に思い出した。
最初に死のうとして、失敗して病院に運び込まれて、二人だけになったときに、真奈と、そう約束していた。
あぁ……酷いやつだ……僕は
いかがでしたか?
今回急ぎ投稿したので誤字とかありそうで怖い…
まあ…まぁ…そのときはそのときで…
ではお暇させていただきます…
追伸
サブタイトルの命名はけっこう適当だったりします…別に意味もない…