治らない
前回の続き。
練習試合の当日。
食中毒が起きた高校の女子バレーボール部。
一部の選手はまだ入院中で、その中にはチームの支柱になる子も。
顧問の女性教諭も回復せず、合宿所でダウン。
どうにか出場できそうな選手を集め、
ほかの運動部の顧問がピンチヒッターで臨時の監督に。
ただ、女子選手の顔色はわるく、お腹をさすりながら、
たびたびトイレにかけ込む子が何人も。
主将はトイレに行ってから15分くらい経っても戻らず。
監督は、「どうする? きょうの試合は棄権して辞退しようか。先方におわびして」
向こうの監督からも、「どうしますか?」
選手たちは、「やります」
選ばれたメンバーがコートに。
みんな青白い顔。
(続く)