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オラシオン*フロール  作者: 煮豆シューター
錬金術師の少女
7/23

07.ゲテモノ料理

 とりあえずアルメリアの話は一段落したようなので、エコーはひとまず彼女の話を簡潔にまとめてみることにした。


(えーっと、このダンジョンは八年前にアルメリアちゃんのお母さんが作ったもので、四体のゴーレムさんたちはそのダンジョンコアから生まれたんだよね? ゴーレムさんたちには普通の魔物みたいに人を襲う意思は存在しなくて、むしろアルメリアちゃんを守ってる)


 そしてアルメリアは生まれつき人の心を読む力を持った少女であり、そんな彼女を心配していた亡くなった母の言いつけで、八年前からずっとこのダンジョンでゴーレムたちと一緒に暮らしている。

 一つ一つがエコーの常識的観点から見て異常と呼べるほどのものばかりで目が曇りがちだったが、こうして見直してみると、情報自体はそう多くない。


(って言っても、まだ気になることは結構あるけど……)


 『純粋な力』のダンジョンコアとはいったいなんなのか。どうしてアルメリアは人の心を見ることができる力を生まれながらに備えているのか。

 八年前に作られたダンジョンだというのなら、これまで欠片も情報が見つからなかったのに、今になって急に手がかりが出てきたことも少し気にかかる。

 ゴーレムの調査依頼はここ数か月に貼り出され始めた依頼だったと記憶している。それ以前に森でダンジョンの気配やゴーレムの痕跡があったという噂は聞いたことがなかった。

 事実、六年前からファームの街で活動しているはずのエコーでさえ、これまでこのダンジョンの存在に感づくことができていなかった。


(……まぁ、単に偶然見つからなかっただけの可能性も高いけどね。ものすっごい精密な迷路っぽかったし)


 検証を繰り返せば迷路の法則も割り出せるかもしれないが、そもそもそこにダンジョンがあると認識できなければ、そんな実験を行おうとはしない。魔物が大量発生しているなどの異常事態がない以上、前情報なしにダンジョンの深奥たる巨岩の広場までたどりつくのは不可能に近い。


(唯一方法があるとすれば、私みたいにゴーレムさんたちに案内してもらうことくらいだけど……そういえば、なんで私はあんな簡単にゴーレムさんたちと会えたんだろ? 八年も情報が欠片もなかったってことは、アルメリアちゃん以外の人との接触は絶対避けてたはずだし。なんで私だけ……)


 顎に手を添えて、うーむ、と唸る。


(わざわざアルメリアちゃんの近くまで連れてきてくれた理由もちょっと気になるかも。私がこの場所のことを告発するって思わなかったのかな……今度ゴーレムさんたちに聞いてみたら教えてくれるかな)


 アルメリアは、エコーが考え込み始めた辺りで少し席を外していた。

 錬金釜の方に向かっていた彼女は、戻ってくると、エコーに錠剤を渡してくる。


「これ、軽い睡眠薬れす。いい加減眠らないと治るものも治らないれすよ」

「あ、ごめんね。そうだね、今だってあんまり興奮したら心臓破裂するかもしれないんだもんね……」


(……テンション上がりすぎててうざかったから適当なこと言ったってことは黙っておこう、れす)


 木の実の作用によって心臓が破裂したり、四肢の先が腐っていくこと自体は嘘ではない。嘘ではないのだが、その症状はすでにエコーが気を失っている間に注射で投与した薬によって完全に抑えられている。結構強い薬なので、多少興奮したくらいでぶり返したりはしない。

 なのでエコーが起きて騒いでいようがおとなしくしていようが実は大して変わりはしないのだが、それを言うとエコーが今夜は寝かせないレベルでおしゃべりを続けようとすることが目に見えている。

 なので賢くお口はチャック。アルメリアは日の当たらない場所で生活しているぶん、健康のために生活リズムには人一倍気を遣っているのだ。

 そんなアルメリアの内心を知らないエコーは、純粋にありがたいなー、と睡眠薬を受け取る。

 しかしそれをいざ飲もうとしたところで、エコーは眉をしかめた。


「う……えっとアルメリアちゃん。寝る前に一つだけいいかな」

「なんれすか?」

「その、なんていうか……お腹、すいたなーって。あはは」


 ちょうどタイミングよく、ぐぅー、と。エコーのお腹が自己主張をする。

 昼ご飯は買わなかったゆえに食べておらず、口にしたと言えば毒入り木の実をほんの一粒。あれからどれだけの時間が経っているのかは定かではないが、おそらくはもう夜中になっているはずだ。


「あぁ、そういえばなにも食べてませんれしたね。病気を治すには体力も必要れすし、ちゃんと食べないとれすね。失念してました、ごめんなさいれす」

「う、ううん! こっちも厚かましいこと言ってごめんね?」

「元はわたしたちのせいなんれす。それくらいは当然れすよ」


 と言って、アルメリアは再び席を外した。

 また錬金釜の方へ向かっていくものだから、「まさか錬金術は料理も作れるっ?」と思いかけたが、アルメリアは錬金釜をスルーして奥の方へ行ってしまった。さすがにそこまで万能ではなかったらしい。

 扉を開けて部屋を出て行く。たぶん、厨房に向かったのだろう。


(森の地下で暮らしてるんだから、食材は森で採ってきた食用植物とかかなぁ。自然の味! って感じのお料理とか出てくるのかなー)


 一人残されたエコーは、いったいどんなご飯を出してもらえるのか、内心でわくわくしてみたりして――。


(――――あれ、ちょっと待って。厨房でゴーレムさんたちが作ってた料理って、確か……)


 わくわくを一瞬でかき消すほどの寒気が全身を駆け巡り、ぶるりと体を震わせた。

 ゴーレムがやっていた調理。それは彼らと友達になりたい一心で、エコーも手伝っている。だから出されるであろう料理に推測がついてしまった。

 エコーがあの時作ったのは、ゴブリンを主とした、これまで見たことも聞いたこともない……もとい、普通に生きるぶんには見ることも聞くこともない――ゲテモノと呼ばれる類の料理だった。


(いや、まさか……あの天使なアルメリアちゃんが、そんなものを運んでくるはず……で、でも、アルメリアちゃんは外に出ないし、食材を取ってくるとしたらゴーレムさんたちしか……やっぱりそれじゃあ……い、いや! もしかしたらあれはゴーレムさんたちが自分で食べる用かも! きっとそう、そうだって!)


 とかなんとか希望的観測を信じようとするエコーだが、さっきアルメリアがゴーレムたちはダンジョンコアが供給する魔力で生きていると言っていたことをエコーはばっちり聞いてしまっている。

 そもそもゴーレムには口が存在しないし、今にして思えば十中八九あの料理は引きこもっているアルメリアのために作られた昼食だ。もとい、きっとあの時と同じように魔物を素材として作られているであろう夕食は、これからエコーにも食べさせるために作られたものでもある。

 しかしそれをどうしても信じたくないエコーは、あくまでゴーレム用の食事だと心の中で言い張り続けた。

 確かにゴーレムたちと友達になるために一度はゴブリン料理を食べることを覚悟した。しかしそんなことは一度倒れてすっかり忘れてしまっていたし、いざ本当に食べなければならない事態に陥ってしまうと、やっぱりどうにも怖気づいてしまう。

 せめて心の準備をする時間が欲しいと願うエコーだったが、そんな祈りも儚いもので、がちゃりと扉が開かれる音が聞こえてきた。


「持ってきたれすよー」

「は、はい!」

「……なんで敬語なんれす?」


 蓋をされた鍋を手に、アルメリアがエコーの近くに戻ってくる。


「あと、ベータちゃんもつれてきたれす。ちゃんと本人からも謝った方がいいはずれすからね」

「えっと……ベータちゃんって言うと、棍棒さんだよね? でもどこに……?」

「ここれす。ここにいるれすよ」


 と、アルメリアが指差したのは自分の足元。

 視線を下げてみれば、そこには一体のミニサイズゴーレムが立っていた。二メートル以上もあった巨体は見る影もなく、せいぜいが三〇センチ程度だろうか。細部も大分デフォルメされた様子で、まるでぬいぐるみみたいだ。

 エコーは目をぱちぱちとさせて、「エコー」と呟くゴーレムを見下ろした。発する声も、なんだか少し幼くなったみたいに高い。


「こ、これっていったいどういう?」

「ゴーレムは体の中心の核が壊されなければ死なないんれす。なので理論上は、それを応用して外殻をうまくパージできれば、こうしてちっちゃくなれるんれすよ。あくまで理論上の話れすので普通はできないんれすが、ずいぶん前にそういうことができるようになるよう、わたしが錬金術でちょっとだけ手を加えさせてもらったんれす」

「れ、錬金術って本当にすごいんだね。魔物の体の作りまで変えちゃうなんて……」

「体が無機物で、なおかつ受け入れてくれる意思がないと無理れすけどね」


 ミニゴーレムとなったベータはとてとてと近づいてくると、一所懸命に手を伸ばして、ベッドをよじ登ってくる。

 そして横になっているエコーと視線――例のごとく目に当たる部分であり、実際の目ではない――を合わせると、申しわけなさそうに肩を落とした。


「エコー……」


 どうやら、ごめんなさい、と謝罪しているようだ。


「ううん、気にしてないよ。大丈夫、怒ってないから」

「エコー」

「本当だよー、全然気にしてない。さっきアルメリアちゃんとも話してたけど、むしろ毒のおかげで仲良くなれたみたいなものだし……まぁ、心臓が破裂するのは嫌だけどね。あはは」

「エコー」

「うん、これからは気をつけようね」


(なんでこれ通じてるんれすかね)


 アルメリアが奇異の目線を向けていたが、エコーは気づいていないご様子。

 ちなみにだが、アルメリアには同じ人の心しか読めない。なので家族のような関係とは言え、ゴーレムたちの言っていることはさっぱりである。せいぜい身振り手振りから察するしかない。

 一通りエコーに謝ったベータは、腕を大きく広げると、アルメリアが持っている鍋を指し示した。


「エコー」

「お、お詫びに頑張って作ったって……へ、へえー。う、嬉しいなぁ。ち、ちなみに食材はどんなものを……」

「エ――」

「ま、待って! いい! やっぱいいよ! 自分で見るから……ち、ちょっとでも心の準備してからじゃないと怖いから……」


 どうでもいいが、エコーが遮らなければ「食材はなにを使ったの?」「エコー」となって、はたから見たらエコーが具材になっているかのような流れになるところだった。

 胸の前に手を置いて、深呼吸を繰り返す。

 しばらく時間がかかりそうだったので、今のうちにアルメリアは鍋を置くための机でも持ってくることにした。


「ベータちゃん、これ持っててくれるれすか? 机を持ってくるれす」

「エコー」

「えーっと……自分が机を持ってくる、って言ってるんれすか?」

「エコー」


 こくこくと頷いたベータはベッドから飛び降りると、いくつかの機能を持つ部屋が一つになったこの広い部屋のうち、リビングにあたる部分へとてとてと足を進めて行った。

 エコーに自分が作った料理を食べてもらえることが嬉しいのだろう。アルメリアの目には、その足取りがいつもよりどこか弾んでいるようにも見えた。

 それは確かにいいことなのだが、


「……いつの間にかエコーさんの名前を当たり前みたいに鳴き声として使ってるのはどうしてなんれすかね」


 いつもなら体を走る光の線による信号か、全身を使ったジェスチャー、そして「ウゴォ……」ってな感じの呻き声が彼らのコミュニケーションの基本だった。

 たまに「アル……メリ、ア」と、くぐもった声で名前を呼んでくれることもあるが、ゴーレムは根本的に体の構造上、会話によるコミュニケーションを主体としていない。アルメリアの名前は五文字もあるからか、いつも言いにくそうだった。


(んー……エコーさんの名前が言いやすいからっていうのはありそうれすね。あんな頻繁に声を出すことなんてこれまでありませんれしたし、響きが気に入ったとかもありそうれす。あとはまぁ……エコーさん本人のことがよっぽど気に入ったんれしょうね。元々わたしに紹介しようとしてたみたいれすから)


 ここでふと、アルメリアはなにかが引っかかったように小首を傾けた。


(……そういえば、なんでエコーさんはアルファちゃんたちと出会えたんれしょう。わたしの安全のために、これまでアルファちゃんたちがわたし以外の人間と接触することなんてなかったのに……)


 それはエコーも一度疑問に思ったことだった。

 その時はアルメリアは睡眠薬を取りに行っていた関係でエコーの心を見ていなかったが……それでもこうして同じ疑問で立ち止まるということは、その事象がそれほどまでに際立った違和である証明にほかならない。


(エコーさんがなにか特別なのか……ダンジョンの構造からして簡単に奥までたどりつけないからって、単にアルファちゃんたちが油断していただけなのか……)


 それとも、と鋭く目を細める。


(……まさか、アルファちゃんたちと繋がってるダンジョンコアになにか……)


 そこまで思考して、アルメリアはふるふると首を左右に振った。


(考えすぎれす。妄想もいいとこれすよ。八年も誰とも接触することがなかったって言っても、しょせん八年れす。エコーさんはこれまでと違ってそもそもアルファちゃんたちの痕跡を探していたみたいれすから、アルファちゃんたちの気が抜けていたなら見つかっちゃってもしかたないことれす)


 なぜ、その痕跡が八年も後になって見つかり始めたのか――そんな疑問もアルファたちの気が抜けていたからなのだと結論づけて、アルメリアは思索を締めくくる。

 そうこうしているうちにベータが机の脚を両腕で抱えながら、えっちらおっちらと戻ってきた。

 ベータはベッドのすぐそばに机をそっと下ろすと、かいてもいない汗を拭うように片腕で額をごりごりと擦る。アルメリアは鍋を置き、「ありがとうれす」とゴーレムの頭を撫でた。


「エコーさん。しゃべるのはとっくにもう平気になってるみたいれすが、起きることはできるれすか?」

「……うん、大丈夫。覚悟はできたから」


 神妙な顔をして起き上がる。毛布を横にどけて、ベッドに腰かける形で机に体の正面を向ける。

 アルメリアの手が鍋の蓋にかかって、エコーはごくり、と生唾を飲み込んだ。ベータは鍋の中身を見たエコーの反応が楽しみなのか、わくわくとしているような雰囲気で仕草でエコーを見つめている。

 そしていざ、アルメリアの手によって鍋の中身が暴かれる。


「こ、これは……」


 鍋の三分の二ほどを埋め尽くす、ぐつぐつとマグマのように泡立つ緑色の液体。その表面をぴちぴちと跳ねる肉が三匹ほど。ぷかりと浮かんでいる他の具材は割とまともそうに見えなくもないが、あくまで相対的にそう見えるだけで、そのほとんどが形容しがたいほど奇っ怪な形状かつ色は黒とか紫とか青とか悪い感じにカラフルだ。

 まるで予想を裏切らない……というか予想の三倍くらい上を行った鍋の中身に、エコーの頬が普段の三倍くらい引きつった。

 一方、こんな凄惨な料理をご覧になった他のお二人は。


「わっ、本当にかなり気合を入れてきてるれすね! この跳ねてる肉とか地中トカゲの尻尾れすよねっ? かなりのレア物じゃないれすか!」

「エコー!」

「スープだってこれ棘芋虫と人面草の出し汁れすよね? 具だってゴブリンの脳とかコボルトの肝臓とか他にもいろいろ……おいしい部位ばっかれす。いつもならわたしの誕生日くらいしか取ってきてくれないのに……うぅ、羨ましいれす」


 本気で羨ましがるゲテモノ大好きっ娘、アルメリア・アルフレッド。

 ゴーレムたちがアルメリアが食べるはずの料理をあんな当たり前みたいにゲテモノ食材で作ってたり、アルメリアが超常ゲテモノ料理が入っている鍋を平然と持ってきた時点で半ばお察し状態だったが、実はアルメリアはゲテモノ料理が大好物であった。超大好きであった。

 エコーのめっちゃ緊迫した内心をばっちり見ていたのに完全スルーをかましていたのも、アルメリアにとってゴブリン料理なんかは単なるごちそうでしかなかったからである。

 せいぜいが「あんなにおいしいものを食べたことないなんてもったいないれすね」とか「食べてみてそのおいしさに舌をとろけさせるといいれすよ」とかしか思ってない。

 心が見えるからと言って、必ずしも理解を示せるわけではないのである。悲しいことに。


「エコー!」


 そして棍棒のゴーレム、またの名をベータはこれまでにないくらい元気に声を上げている。

 おいしく作れてたらいいな、おいしいって言ってくれたらいいな。

 アルメリアのような心を読む力はないはずなのに、ゴーレムの無邪気な動作からそんな純粋な内心がありありと見えていて、エコーの逃げ道を見事に塞いでいる。

 こんなものを見てしまったら、もう食べることを断ることなんてできない。そもそも食事を望んだのは自分だし、ここで食べずに済もうと空腹が限界に来てしまったら結局食べるしかなくなる。しょせん早いか遅いかの違いでしかないのだ。


(……サリアちゃん。あなたが正しかった)


 小さく息をつくと、悟ったような乾いた笑みを浮かべて、エコーは天井を見上げた。


(神さまなんてこの世界にはいない……神さまなんか、いないんだよ……)


 ゴーレムと友達になれる機会を与えてくださった神さまはリストラされてしまったようだ。


「ふふ、ふふふ……」


 ぶつぶつと死んだ目で食事をするエコー。そんな彼女を羨ましそうに眺めるアルメリア。エコーが感動の涙を流してくれている、ように見えて心底感激しているベータ。

 だいぶカオスな食卓風景を尻目に、夜は平和に更けていく。

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