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An Endowment  作者: アタマオカシイ
第1章 家族
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2蹴 日々

赤ん坊である。暇である。

できることが少ない。暇である。

大事なことなので3度言う。暇である。

食事(授乳)→寝る→動く→寝る→漏らす→おむつ替え→寝る→(以下略)

その都度寝るが入るのってなんなんだよ!!!!眠いよ!暇だよ!

5分考えたらもう眠いよ!寝るよ!


数日過ごして、赤ん坊としての立ち居振る舞いがわかってきた。

多分俺は世界中で初めて赤ん坊としての立ち居振る舞いをする人間だろうと思う。前世の記憶があるとかいうやつらとは違う。こっちはガチであるんだ。言ったって誰も信じないがな!

まあ、大体反射がやってくれる。勝手に飲むし勝手に寝る。勝手に動くし勝手に…漏らす。

おかげで尻がめっちゃ気持ち悪いよ!やったね!

多少我慢できるようになったらいいのにと思う。ただ、トイレトレーニングが始められるのはおそらくまだまだ先である。そこまでは漏らし続けなければならない。気持ち悪くて仕方がない。が、耐え続けるしかない。ストレスで円形脱毛症になるかもしれない。元から抜けやすいけど。円形脱毛症だと言われないなこれ。


まだまだできないことが多い。歩けない。はいはいはできる。速いほうだ。まだ5か月だからな!まあ、親の前では見せない。気味悪がられるから。受け入れられるために、できることをできないようにふるまわなければならない。普通の赤ちゃんなら寝返りができるようになるころだ。だから、それ以上は人前では見せない。とはいえ、赤ん坊を一人で置いていく親もいない。大体家には誰かいるし、たまに連れ出される。睡眠時にたまにベビーベッドの枠の中ではうだけである。たまにばれそうになるが、そのたびに「気のせいよね」とつぶやくのが聞こえるので大丈夫だろう。寝返りで動いた程度に思ってくれていればいいのだが…やっていることが達磨さんが転んだである。あるいは「志〇うしろうしろ」というやつである。まあこういうものはばれないものだし信じられないから信じないしで、堂々とやっても意外とスルーされるのかもしれない。が、ビビりの俺は手足をバタバタするのみである。やること(できること)もなく暇なもんで、過ぎた日のことは覚えていない。大きくなったら乳児期の記憶がないのはこういうことも関係あるな(※ありません)。


何はともあれ、日が短く感じる。一日にやっていることが少ないからだ。何度でも言うさ。()()()()()()()()()()

そんなもんだ。早く大人になりたいってのは、こういう状況を言うんだろうなぁ…

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