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異世界トリップしたら鬼娘に!?  作者: ひなた こはる
第一章
2/59

#1


どういう事でしょう。


気がついたら……


「知らない場所でした…」


あ、声に出てた。


訳も分からず周りを確認しようと起き上がろうとしたけど、身体中が痛くて起き上がれません。

これ絶対に死んだと思ったのに、なんで生きているんだろう。


なんて、考えていたら誰かが入って来た。


「あら、気がついた?」


「……」


うわぁ

すごい綺麗な女の人。


「えっと…」


こんなに綺麗な人見た事無くて、見惚れていたらすごく戸惑った顔をされる。


いけない。

せっかく命を救ってくれた恩人(仮)を困らせてしまった。

まずはお礼を言わないと。


「あの……っ」


「ああ、無理しないで」


怪我の事忘れてた。

起き上がってお礼を言おうと思ったら、慌ててまた寝かせられる。


本当ならキチンとお礼をしたいけど、今は甘えさせてもらって怪我が治ったら改めてお礼を言おう。


京介(きょうすけ)が貴女を連れて来た時は本当にびっくりしたけど、回復してよかった」


「きょうすけ…さん?」


「えぇ。重症だった貴女を必死な顔をして運んできたの」


どうやら京介さんって人が私を此処に連れて来てくれたらしい。

それなら、その人にもお礼を言わないと。


「私は愛華(あいか)。貴女の名前を聞いても…?」


「ぁ…五十嵐(いがらし)小雛(こひな)です……」


「いがらし…こひなちゃん?随分長い名前ねぇ」


あれ…?

苗字と名前全部合わせて名前だと思ってる?


「あの…小雛が名前です。五十嵐は苗字で……」


「みょうじ?」


苗字を知らない?

でも、愛華さんの名前の発音は日本と同じだし…。


この部屋も、立派な和室だし。


大体私日本から出た事ないし、日本以外ありえないはずなんだけど。


日本…だよね?


訳が分からないでいると、愛華さんは合点がいったような顔をした。


「あぁ!小雛ちゃんは異世界から来た子なのねっ」


「………ぇ?」


今、この人はなんと言ったのだろう。


いせかい…?


「あの…異世界って……どういうこと…ですか?」


「そのままの意味よ。小雛ちゃんは ちきゅう という世界から来たのでしょう?」


「……ここは、地球じゃないんですか?」


「ええ。でもこの話は小雛ちゃんの怪我が治ってからにしましょう」


愛華さんはそう言うと、頭に手を置いてゆっくり、優しく撫でてくれた。


あぁ、お母さんがいたら…こんなに温かく感じるものなのだろうか。



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