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異世界トリップしたら鬼娘に!?  作者: ひなた こはる
第一章
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#0


その日はとても急いでいた。


寝坊して学校に遅刻しそうだった。


何時もだったら、絶対に寝坊なんてしないのに!


「今日はテストなのにっ!」


なんて焦って周りを見ていなかった。


だから


迫って来る車にも気がつかなかった。





ーーーーーーー





「………ぃ」


なに……


誰かが、呼んでる。


でも身体中が痛くて、指一本動かせない。

目も、開けられない。





ーーーーーーー



見つけたのは偶々だった。


日課である見回りをしていたら、見慣れない着物を着た女が血塗れで倒れていた。


「おいっ!大丈夫か!?」


慌てて近寄り、呼吸の確認をすると微かだが息はしている。

だが急いで手当てをしなければ、手遅れになる。


「もう少し頑張れっ」


聞こえてるか分からないが、励ましのために声をかけ抱き上げると、急いで来た道を戻った。







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