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創造神の力で異世界無双  作者: TKG
異世界ディファード
82/221

初めての詠唱

「今の時点でAクラスで合格は確実なのですがどうされますか?」


 どうするとはこのまま続けるかどうかということだろう。

 俺の入学する目的の一つは今の魔法の文明レベルを知ることだ。

 受ける必要はないのだろうが、この学園に入る為のレベルというのは結構指標になると思うので、俺は続けるべきだと思う。


「続けさせて下さい。」


 周りからおぉ。と騒めきが起こる。

 いやいや、お前たちは授業だろ?

 早く向こうに連れていけよ、カルディナせ・ん・せ・い!

 と思いながらカルディナ先生に目を向けると、


「強い魔法使いを見るのもいい勉強になる。今日の授業内容は変更だ。それに何より私が見たいからな!」


 アッハッハと笑うカルディナ先生。

 お前の願望じゃないか!教師をやれよ!

 それっぽいこと言いやがって。


「勝手にすればいいさ。そんなすごいものはもう無いけどな。」


「おいおい、あんなことやっておいてそれを信じられるわけないだろう。常識外れかどうかを決めるのは私達だ。」


 おい!その言い方悪意を感じるぞ!

 すごいと言ったのに、わざわざ常識外れと言い換える必要はないだろうが!

 それにこれ以上の墓穴は掘りませんー。きちんと抑制しますー。

 俺は恥ずかしくて本当に嫌だが仕方ない。あれもやることにする。

 全ては俺の裁量次第なのだ。


「あとはどんなことが残っているんですか?」


「まずは使用できる属性の数ですね。使用できる属性でボール系の魔法を放ってもらいます。それで幾つの属性があるのか確認します。」


「平均はどのくらいなんですか?」


 これは大事なことだ。

 基本属性を全て使えるなんて常識的でないことは俺でもわかるのだ。


「平均はですね、」


「なんでそんな質問をするんだ?まさか、その異常なスキル以外にも誤魔化そうとする要素があるわけじゃないよな?」


 余計なこと言うんじゃない!ニヤニヤしやがって。

 最近色々な話を聞いて、遅くはあるかもしれないがちょこちょこ隠蔽の施し具合を変えていっている。

 今のステータス状況はこれだ。


 コウタ タカハシ LV.46

 種族:人族《神人》

 年齢:16 性別:男


 HP:24525/24525《58743/58743》

 MP:12308/12308《25437/25437》


 STR:271《 361(5)》

 DEF:181《316(5)》

 DEX:136《226(5)》

 INT:181《270(5)》

 MND:136《180(5)》


 才能値《制限》

 STR:6《8》 DEF:4《7》 DEX:3《5》

 INT:4《6》 MND:3《4》


 固有スキル

 《【創造LV.EX】》《【最適化LV.EX】》

 《【完全記憶LV.EX】》《【神力変換LV.EX】》

 《【神眼LV.EX】》《【神化LV.EX】》

 《【制限解除LV.EX】》

 特殊スキル

【取得経験値5倍加LV.EX】

【取得スキル経験値5倍加LV.EX】

 《【取得経験値10倍化LV.EX】》

 《【取得スキル経験値10倍化LV.EX】》

 《【言語理解LV.EX】》

 《【限界突破LV.EX】》

 技能スキル

【アビド王国語LV.4】【鑑定LV.5】

【剣術LV.5】【魔力操作LV.5】【魔力感知LV.1】

【MP回復速度上昇LV.4】

 《【隠蔽LV.10】》《【剣王LV.2】》

 《【魔力操作LV.10】》《【並列思考LV.6】》

 魔法スキル

【火魔法LV.5】【水魔法LV.6】

【風魔法LV.6】【土魔法LV.7】

【光魔法LV.4】【闇魔法LV.5】

【空間魔法LV.3】【生活魔法LV.2】

【複合魔法LV.6】【無詠唱LV.5】

 《【刻印魔法LV.1】》《【圧縮魔法LV.1】》

 《【光魔法LV.10】》

 称号

 《【創造神の寵愛】》《【闇神の加護】》

 《【異世界人】》

 《【世界の外側に存在する者】》

 《【理に縛られない者】》

 《【超えし者】》《【至りし者】》


 EXP:15190



 魔法は最近手に入れた二つだけを隠蔽している。

 最初は魔法の数が多すぎるといくつか隠蔽していたのだが、使っていて怪しまれるのもあれなのでやめておいた。

 実はこの前ギルドに行った時にサシャに偽装の仕方が下手と言われたのも要因だ。

 若干落ち込んだのは余談である。

 他は並列思考を隠蔽しているくらいであとは変わっていない。


「失礼な。俺のスキルのどこが異常なんだよ。」


「十分異常だろ?辛うじて上位魔法になってはいないが基本属性を全て使え、それに加えて希少な空間魔法にレベルの高い複合魔法。無詠唱に至っては聞いたこともないスキルだ。魔法スキル以外でもだ。倍加スキルも5と高く魔力関連のスキルの充実。剣術もそれなりに高いときた。」


 聞こえません。

 仕方ないじゃないか。気付いた時には遅かったんだから。

 ほら!カルディナ先生のせいで生徒達がまた騒がしくなったじゃないか!

 生徒に余計な混乱を与えるなんて教師失格だぞ!


「全基本属性なんてエルフ以外で聞いたことありませんわ。」


「エルフでもなかなかいないよ?」


 金髪縦ロールとエルフの女の子の会話だ。

 この学園は他種族もいるようだ。


「うわっ!なんだよこのスキル群。ただの天才じゃねぇか。」


「そこまでかよ。どれどれ…」


 固まるな!

 これはそこまでだったのか⁈教えてくれよ、クオ、レティ!

 視線を向けると目を逸らされた。

 くっ。周りが強すぎるために生まれた弊害か。


「あー、もういいよ。早く試験やろう。」


 自暴自棄になりそうな自分を抑えるので精一杯だ。

 これ以上の失敗は許されないのだ。


「そうですね。あまり時間をかけるのもアレですからね。『魔力よ、壁となせ。アースウォール。』それではあそこに向かって撃ってください。」


「分かりました。『うーんと、MPを1消費して野球ボールくらいの大きさの火の球になってあの壁に飛んでいけ。ファイヤーボール。』」


 詠唱してみました。

 想像を肩代わりしてくれるので楽にはなった。

 だけど、今みたいに全て詠唱で賄おうとすると長くなってしまうみたいだ。なので、詠唱は想像と合わせて使い短くする技量が試されるものなのだろう。

 と、一人考察していると呆れた目を向けてくるカルディナ先生と唖然としているルロイ先生。生徒諸君はポカンとしている。


「なんだよ。詠唱しないのに文句あるみたいだからやっただけだろ?」


「文句なんか言ってない。無詠唱に驚いていただけだ。」


「言っとくけどな、俺は一度も無詠唱なんてしてないぞ。そんなだから無詠唱スキルを見たことないんだろ。」


「ねぇ、君。無詠唱スキルはエルフでも取得は困難だよ?そしてその使いにくさからエルフでもあまり知られてないスキル。私から言わせてもらえば、貴方達が使いこなしているであろうことが不思議だね。」


 さっきのエルフが話しかけてきた。

 銀髪ショートの美人さんだ。

 エルフなのに同い年ということに驚いている。ステを見たわけではないので、もしかすると年上かも。

 エルフの間では知られているスキルのようだ。


 まあ、使い難いだろうな。無詠唱スキルは想像を記憶で補うことで本当の意味でノータイムで魔法を放つスキルだ。

 記憶の読み取りなんて使い難いことこの上ない。俺も完全記憶がなかったら使ってないな。

 このスキルは派手な魔法であるほど使いやすいのかもな。記憶に残りやすいし。


 無詠唱の利点としては、魔法を放つまでの速度と安定性だ。

 一度使ったことのある魔法と同じものを放つ感じなので威力にばらつきがない。これは詠唱や魔法陣にも言えることだ。

 想像の場合だとイメージ次第で威力が変わることもあるのだ。


「エルフでは知られてるのになんで人族間では知られてないんだ?使えなくても知られていてもいいはずなのに。」


「詠唱せずに魔法を放つということが無詠唱の意味として的確すぎるからだね。見たこともないものを信じられる程出来た人間は少ないよ。」


「待て待て、ディアナ。それは一体どういうことだ?詠唱せずに魔法を放つ。これが無詠唱ではないということか?」


 カルディナ先生がエルフちゃんに質問する。ディアナって言うのか。


「えーっとね、一般的にはあってるよ。でも、本来の意味ではないというだけの話だよ。無詠唱って本来は詠唱に関わる全てを省略することだからね。想像することですら記憶から補うことで省略するってことなんだ。それが、今では詠唱をしないだけという意味になっているってことだよ。」


 とディアナが説明をしている間に俺はポンポン魔法を放つ。

 もう詠唱は無しだ。めんど恥ずかしい。

 さっきの火から始まり、水、風、土と攻撃性のあるボール系の魔法と、光のライトボールは攻撃性を持たせ難かったので回復効果を付与した。

 カルディナに組み伏せられていた男子生徒がかすり傷を負っていたのでその男子に使わせてもらった。レイとかの光線系ならやりやすいんだがボールはちょっとな。

 ダークボールは悩んだのだが、とにかく壁に撃ってくれればそれでいいと言われたので適当な状態異常効果のあるボールを放った。

 そういうことは光魔法の時に言って欲しかった。ただの明るい光球で良かったんじゃないか。悩んで損した気分だ。

 流石に空間魔法のボール系は無理があるので、土壁を空間を切り裂くディメンションスラッシュで切り裂いた。


 その後に続いてクオ、レティ、リルと順にこなしていく。

 リルは最近少しずつ練習している水と風は使わないようだ。まあ、竜族ということがバレているので懸命な判断だろう。


 全員が終わった頃にはディアナの説明も終わっていた。

 カルディナは詠唱せずに掌にロウソクの火のような小さな火を出しているが、それが限界のようだ。

 詠唱に慣れていたら、想像だけで魔法を行使するのは難しいのかもしれない。


「次は魔法実技ですね。これは、魔法の効果範囲や威力、正確性、発動までの速度などがどれほどかを測る試験です。」


 ようやく最後の試験だ。

因みにリルは光竜です

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