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創造神の力で異世界無双  作者: TKG
プロローグ
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プロローグ8

 

「だから俺はここにいることができるのか。メーティスには感謝しないとな。クオに合わせてくれて、そして」


「えへへ~。そして?」


「クオと対等な存在になったてことは、魔法使えるんだろ?最初に魔法って聞いた時から使いたかったんだ」


 このタイミングでまだ魔法を使って見たいなどとのたまう奴は誰か?

 俺です、すみません…


「あっ、それであんな感じだったんだね。怖かったんだよ?それと、クオの事より魔法って言われてショックだったんだから」


「うっ…。あー、ごめんな?あの時はつい興奮してしまって…クオが一番だから」


「えへへ~。でも魔法は使いたいんでしょ?」


「ま、まあな」


「そのことも言おうと思ってたんだけど、まだ魔法は使えないの」


 なっ、なんだとっ!ガクッ

 こんな、こんな非常なことなんてあるのか?!どうして俺は使え...……いや、待てよ。今、『まだ』って?


「だ、大丈夫だよ!いくら神と同等の力があるといっても知らないものは使えないの。これは、魔法以外にも言えることで、知らなければ使えないし、知っていても使わないとステータスに表示されない」


「ステータスなんてあったのか。見たことないんだけど」


「ステータスは、どの世界でもあるよ。でも、見るためには魔力が必要だからね。一応、魔法に分類されるものなの。それに、魔法を使うには、魔力がある場所で適性があるものしか使えないんだよ」


「お、俺に適性は…」


「適正は大丈夫。なんたって、クオと同等の存在なんだから!でも」


「でも…」


 こ、これは期待が大きかった分、立ち直れないパターンじゃなかろうか?


「魔力が問題で、ここにもあるにはあるんだけどちょっと違うんだよね。ここには魔力の上位互換とでもいうべき神力しかないんだよ。最初は魔力からじゃないとコントロールできなくて、魔法を発動できない、というよりも、魔力を取り込めないの。神は神力でも魔法を発動できるんだけど、人が迷いこんできたときに魔法が使えないようになってるんだ。人間は神力を持ってないから」


 な、なるほど。

 それなら、その魔力のある場所に行こうじゃないか。

 早く行こう、すぐ行こう、今から行こう!


「よし、早速行ってくるよ!キリッ」


「でも、魔力を取り込んだら、元の世界には力コントロールするまで戻れないよ?力をコントロールするのは多分だいぶ先になるんだ……知り合いが生きてる間に戻ることができない、と思う。力をコントロールっていうのは、ステータスをコントロールすること。貴方がいたところでは、魔力は害になるから。あなたが無事でも、周りが無事では済まない」


「それは……、大丈夫だよ。あまりいい思い出ないしね。やっぱり、あんな家族でも離れるのは寂しい気持ちも少しはあるけど、それでも嫌な思い出のほうが多い。しかもクオがいるから。異世界行ってる間は離れ離れになるけど、すぐ戻ってくるよ」


「そっか。ん?」


 急にクオが抱き着いてきた。

 え…?どうしたんだ、急に?童貞にはつらいものがあるぞ。

 理性よ鎮まれ!せっかく慣れてきてたってのに?!


「クオも行くよ?離れるの嫌だもん」


「俺は大歓迎だけど、最高神が離れていいのか?」


 そう、クオは最高神なのだ。

 こうしていると普通の美少女に見えるのだが。


「大丈夫だよ。クオ姿変えてるから見られても気づかれないし。人前に出るときは大体最初の姿で出るから。最初、いろんな印象話持ったでしょ?あれは、この世界で一番美しく見えるようになってるんだよ」


 アクティ…いや、なんでもありません。


「あとは、一緒に神力を出してやれば完璧だよ。気を抜いたり、別のことに集中したりすると、時々もれることもあるんだけど。一人のときとか、上級神だけのときとかは大体この姿。これが本当の姿なんだけどね。」


 あれはそういうことだったのか。

 あの姿で言われたら相当効果あるだろうな。……残念系が顔を出さなければ。


「なにか、失礼なこと考えたでしょ?顔に出てるよ?いいけど…、世界の最適化はメーティスの仕事だもん。概念すべてに神がいるから、実は階級が高くなるにつれて暇なんだよね。もし何かあってもすぐ帰ってこれるから。忘れたの?ここはどこにでもあって、どこにでもない、そんな場所。この世界の中ならどこからだって来ることできるんだから!」


 そう、だったな。

 クオとの最初の会話。会話であるかすら怪しい、そんな感じだったけど、確かにクオとの最初のコミュニケーションだったな。


「あっ、そうだ。名前聞いてなかったよ。最初はいろいろあって聞きそびれちゃったし。知ってるけど、ちゃんと貴方の口から聴きたいなぁ」


「あぁ、そうだったな。俺の名前は」













「高橋光太だ。これからよろしく、クオ」


「うんっ!よろしく、コータッ!」


 こうして、俺たち二人は異世界ディファードに降り立ったのだった。










 そしてこれが、俺とクオの再会(・・)の瞬間だったのは後に思い出すことである。


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