プロローグ4
「今例に挙げた神々は下級神、つまり大まかな一つの対象を司る神です。神には下から順に、最下級神、下級神、上級神、最高神がいます」
うんうん、ありがちな設定ですね!
「最下級神は断定的な一つの対象、例えば剣神は下級神ですが、剣の分類に分かれてそれぞれにも神が存在します。すべての概念に対する神が存在しますので最下級神ともなれば、無数に存在しますね。短剣だったり、大剣だったり、刀だったりとそれぞれに神が存在していて、それらを総称して最下級神呼ばれます。次に下級神ですが、先ほど説明したとおり、断定的な一つではなく、大まかな一つの枠組みを司っています。先ほど例に出した剣神などですね」
「そりゃ、神のバーゲンセールか何かか?......ぷふっ」
いけね、つい吹き出してしまった。
一回言ってみたかったんだよな、ちょっとアレンジバージョンだけど。
あの七つの球を集めて願いを叶えるやつの金髪逆立ち髪王子の名言。俺の中では、あのアニメで一番の名言だからなwww
閑話休題。
神は無数にいるのか。どんなしょうもな...オモシロ神様がいるのか考えるの楽しそうだな。
「どうして笑っているのかはわかりませんが、話を進めてもよろしいでしょうか?」
「ああ、わるいわるい。続けてくれ」
「はい。上級神は大まかな対象が二つ、三つになります。地神なんかがそうですね。草木なんかの植物を司り、生命の源の大地なんかも彼女が司っています。ですが例外もあります」
「例外?」
「ええ。あなたがいた世界にはなかったでしょうが、別の世界、つまりあなたからすると異世界ですね。そこには、魔法と呼ばれる超常を扱う力が存在するのですが」
本当に神なんかがいて、そんなのが無数に、そしてそれらが冗談みたいな力を持っているのならば、異世界ぐらい今更感がある。
しかし、しかしだ。元厨二病の俺としては魔法に関しては黙っちゃいられない。
そこっ!元のところで首をかしげるな。
しかし、まだ焦る時間じゃない。もう少し話を聞こうではないか。
「き、急にやる気をだしてどうしたんですか?ちょっと鬼気迫る感じで怖いですよ?」
「早く話の続きをどうぞ」
「はっ、はい!(急にどうしたんだろう。神がいるって言っても驚かなかったのに、それどころか憐れんですらきたのに。あれ?おかしいよね、わたし神様なのに憐れまれて。涙出てきたよ...)」
なんで泣いてんだ?まぁいいか。泣き止んだみたいだし。
もしかしたら俺も魔法使えるのか?使ってみテェェェエエー!
そこっ!厨二病じゃないから、魔法が使えるなら厨二病じゃなくても使いたくなるからっ!
「魔法には基本属性というものがあり、火、水、土、風、光、闇の六属性からなります。他にも属性はありますが、基本はこの六属性です。そして例にもれずこれらにも、基本属性に限ることなく、全ての属性に司る神はいるのです。火神、水神、風神、土神、光神、闇神というように」
そういえば、神の話だったなこれ。魔法に興味ありすぎて忘れてたわ。
「で、その神がどうしたんだ?」
「あんなに鬼気迫る感じだったのに神の事はどうでもよさげ?!ま、まあいいでしょう。これらは属性神と呼ばれていて、上級神に位置します。なぜかというと、確かに魔法属性の一つしか司っていないのですが、魔法は単一属性だけで強大な力を持ちます。魔法がある世界においては、魔法で世界が回っているといってもいいほどに。なので、それを司ってる神は、上級神に位置するのです。こういう強大な力を持っているものは、たとえ一つしか司っていなくとも上級神となります。そして最後に、最高神たる私ですが、」
その時、ひときわ大きな声がその場に轟いた。
「ストォォォップッ!!!」
それは誰の声だったのかって?
俺でした。今となっては反省しているが、後悔はしていない。過去の俺、GJ!!




