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創造神の力で異世界無双  作者: TKG
異世界ディファード
166/221

そういう意味ではハイオークと肉じゃがは同じ

こんなサブタイですがステータス回です。

 

「ここら辺だったら広いし大丈夫そうだな。」


 巨大経験値マットをひく。

 クオが新しく作ってくれた経験値マットは、直径十メートルくらいの魔方陣が描かれたものだ。

 なので一回で十個弱は出来るので六回くらいで終わりそうだ。


「さっきみんなに明日帰るって言ってしまったからな。もし計算間違いとかしててまだ残ることになったら大事だ。今度はあんな謝るだけで済むとは到底思えないよな。」


 俺の計算が正しければ、LV.400は超えているはずだ。

 細かいところまでは計算していないので分からないが、軽く超えていると思う。

 獲得経験値十倍加のチート性能がここに来て発揮されたみたいだ。


「明日は宿に帰る前に冒険者ギルドにも寄りたいから出来るだけ早く帰りたいんだよな。だから計算ミスしていて慌てて追加コースなんてゴメンなんだよ。」


 言いながらロックタートルの魔石を一つずつズレないように置いていく。

 ギリギリ詰めて九つか。やっぱり六回くらいは必要だろうな。

 それにしても大き過ぎるくらい大きいよな。

 三メートルほどの球体が並んでいる景色は中々に圧倒される光景だ。


「まあ、眺めていても仕方ないしさっさと済ませるか。」


 魔力を経験値マットの魔方陣へと流し吸収する。

 うん、どちらかといえばそんな大きな球体が砂のようになって消え去る方が驚嘆としてしまう光景かもしれない。


 その後は事務的に今と同じ作業を続けていく。



「よし、これで最後だな。」


 最後は八つを並べていく。

 どうでもいいことだが、三、二、三の順だ。なぜか見栄えをこだわってしまう不思議。

 だがその後は特に気にすることもなくパッと吸収するのだが。


「ふぅ、意外に時間がかかったな。なんかもうちょっと効率的な方法はないものか…」


「それ以上の効率を求めるのはどうかと思うんだぞ。その魔石の大きさも、経験値マットの大きさも、それに比例するようにレベルの上がり方も、どれも常識を逸脱する程に効率的だと思うんだぞ。」


 そうかな?

 まあ、アルゴスがそういうならそうなんだろう。

 やり過ぎは禁物だからな。それにこんなことも稀だろう。

 別に魔石は大きければ内包する魔力量が多いわけではないので、今後今みたいなレベル上げもここでレベリングすることがなければ体験しないことなのかもしれない。


「効率はいつまでも追い求めるものだとも思うけどな。そんなことはともかく、さてさてレベル拝見と行きますか。」


 最低ラインの三百まで達してなくても予備として数十個のキュクロプスの魔石はあるので、もしもの場合もそれで済んでくれればいいのだが。

 まあ、俺の計算が間違っているとは思えない。

 だって学校のテストでもこんなに何回も見直しをしたことはない。まあ、テストの場合は一通り終われば寝てしまっていたわけなんだが。

 さあ、どうだ!



 コウタ タカハシ LV.478

 種族:神人

 年齢:16 性別:男


 HP:6389420/6389420

 MP:2749936/2749936


 STR:3817(9)

 DEF:3340(5)

 DEX:2386(6)

 INT:2863(6)

 MND:1909(8)


 才能値《制限》

 STR:8 DEF:7 DEX:5

 INT:6 MND:4


 固有スキル

【創造LV.EX】【最適化LV.EX】

【完全記憶LV.EX】【神力変換LV.EX】

【神眼LV.EX】【神化LV.EX】

【制限解除LV.EX】


 特殊スキル

【取得経験値10倍化LV.EX】

【取得スキル経験値10倍化LV.EX】

【言語理解LV.EX】

【限界突破LV.EX】


 技能スキル

【アビド王国語LV.4】【鑑定LV.8】【隠蔽LV.10】

【剣王LV.3】【魔力操作LV.10】【魔力感知LV.3】

【立体機動LV.1】【疾駆LV.2】【空歩LV.1】

【並列思考LV.6】

【魔力譲渡LV.10】【MP回復速度上昇LV.7】


 魔法スキル

【火魔法LV.9】【水魔法LV.10】

【風魔法LV.10】【土魔法LV.9】

【光魔法LV.10】【闇魔法LV.7】

【氷魔法LV.2】【雷魔法LV.1】

【聖光魔法LV.2】

【空間魔法LV.6】【崩壊魔法LV.3】

【刻印魔法LV.3】【圧縮魔法LV.3】

【召喚魔法LV.10】【生活魔法LV.3】

【複合魔法LV.7】【無詠唱LV.5】


 称号

【創造神の寵愛】【闇神の加護】

【刻印神の寵愛】【刻印神の〇〇】

【異世界人】

【世界の外側に存在する者】

【理に縛られない者】

【超えし者】【至りし者】


 EXP:1191690



 おお!よかったぁ、というか気にするような数字ではなかったな。

 俺としては物理よりも魔法の方が断然好きなのでステ振り間違えたかな?とか思ったりしなくもないが、もし俺が後衛に回るとうちのパーティ後衛ばっかりなのだ。

 リルは主に槍で戦うみたいなので一人はいるとして、リルが加わる前はクオが両方こなしてたからな。杖で殴ったり…間違えないでほしいが、クオのあれは物理がいける用の杖だからな?

 だから、俺のステ振りは前衛向きのステータスになっているのだ。

 まあ、ステ振りとか考えている時点でちょっと違う気もするが。才能値って基本固定の数字だからな。


 そしてスキルに関して分かったことが一つある。

 それは、スキルを手に入れるには意思が必要だということだ。

 どういうことかというと、新たに増えている技能スキルの三つ【立体機動LV.1】【疾駆LV.2】【空歩LV.1】はその産物なのだが、要塞亀レベリング中いろいろなことを試した。それは要塞亀の弱点を探るということだけではなく、他にも色々とだ。

 その中でスキルの取得法を探ったのだが、スキルを手に入れるには、このスキルが欲しいからこの訓練。みたいな明確なものではなくても、もっと速く走りたいとか、空中での戦闘がもっとスムーズにできたらとか、曖昧なものでもいいのでとにかくそれを手に入れたいという意思が必要みたいなのだ。

 例としては何も考えることなくただ走っていても疾駆スキルは手に入らないような感じか。

 ただ例外としては、そのスキルの存在を知っているだけでも取得条件は満たすらしいということだろうか。これは単なる予想だが、魔力感知などの数個のスキルは存在こそ知っていたが手に入れた時にそれが欲しいと思っていたかは甚だ疑問だからだ。


「これで一安心だな。ということで、俺は明日の朝にはグロウに帰ろうと思うけどアルゴスはどうする?」


「うーん、今度はどこに行こうか迷ってるんだぞ。帝国の方は今は論外として、南に行っても聖法国にぶつかるだけだかんな。いや、やっぱり南に行くんだぞ。」


 またまた知らない国名が。

 今度は聖法国か。ザ・宗教国家って感じの名前だがどうなのだろうか。もしそうだとしたら関わりたくないな。アルゴスの言い回しも微妙そうだ。

 あ、でも、聖女とか言われるような人物がいるなら会ってみたい気もする。

 別に下心とかではなく、そういう人に限って腹黒いとかよく聞くからそういうのを見てみたいだけだ。


「南?何があるんだ?」


「海だぞ。ここからだと、南に行くのが一番の海への近道だかんな。近いといえば迷宮都市を超えて一つ山を越えれば西方諸国連合って言う小国群が一番海に近いけんど、その山が問題だかんな。」


 そっちの方向の山って、例の霊峰じゃないか?

 そりゃ龍族が何人もいるような山を越えなければならないとなると面倒極まりなさそうだ。結界が張ってあるって話だし。

 そして俺の予想でしかないが、アルゴスの原動力は食べ物なんだな。ここに来ている目的もオークとハイオークの肉だったし。


「へぇ、じゃあ今度海の幸目的でアルゴスを召喚するのもいいかもしれないな。」


「それなら着いたら連絡するんだぞ。ちょうどいいものも貰ったかんな。」


 あれ?冗談のつもりだったんだが、俺としては嬉しいのでまあいいか。

 俺からアルゴスのところへは行けないので来てもらう形になるが、召喚した後戻す時は同じ場所に戻るようなのでその心配はない。


「冗談のつもりだったんだけど、頼もうかな。」


「任せるんだぞ。」


「じゃあ、駄賃代わりと言ってはなんだけどハイオークの肉持って行ってくれ。」


 まだまだ減る様子を見せないハイオークにうんざりするのも時間の問題な気がするので、冒険者ギルドに押し付ける気だったがアルゴスが消費してくれるのならそれでいい。


「じゃあ少し貰うけんど、流石にそんなに量はいらないんだぞ。」


「少しだな。百くらいでいいか?」


 それでも二百くらいはまだあるが仕方ない。アルゴス殿下は少しと仰せなのだ。

 大体、魔石は取れないのが多くあったくせに、過剰にはいらない素材の方が残りすぎだと思う。


「それを少しとは言わないんだぞ!仕方ないからその半分の五十くらいは持って行ってやるんだぞ。後はコウタが何とかするんだぞ。それが狩った者の責任ってやつだかんな。」


「そうだな。魔石目的だったとはいえ、命を奪ったんだからお粗末にしていいものじゃないよな。うん、冒険者ギルドに流せば欲しい人が俺なんかよりも大切に消費してくれるだろう。うんうん。」


 お金いらないから貰ってくれないかな?

 ガレスのう○こ野郎は今お金に困ってる筈だし、この数でも良い感じに卑怯な手で捌くんじゃないか?


「言ったそばから、ってやつなんだぞ。」


「何を言ってるんだよ。俺だとこのままだったら草原のど真ん中でキャンプファイヤーの燃料とかにしてしまいそうだから、そうなる前に欲しい人に回してやろうって話だろ?せめて有効活用と言って欲しいな。」


 少し筋肉質だが脂もしっかりのっている美味い肉なので、キャンプファイヤーの燃料にもちゃんとなってくれるだろう。

 仕方ないと思うんだ。朝から晩までハイオークの肉、その度に解体をしなければならないのだ。

 肉は美味いのだが外見がちょっとアレなので、毎食毎食の行事になってくると最早呪いかと思ってしまうレベル。だからというか何というか、俺はこの数を消費できる自信がない。

 仕方なしにガレスに手伝ってもらおうというわけだ。

 ほら、アレだ。ご近所付き合いでお隣さんに肉じゃがを持って行く感じだ。

 そういう意味ではハイオークと肉じゃがは同じなんだと思う。


 それに言い訳をさせてもらうと、嬉々として狩ったわけなんだが倒してないとやられていたのは俺だし、もっと言うなら襲って来たのはハイオークのアホみたいな群れの方だ。


「キャンプファイヤーの燃料にされないだけマシだと思って欲しい。そういう運命なんだよ、きっと。」


 運命さん運命さん、ハイオーク(の肉)にご加護を!

 これできっと、美味しく食べてもらえるよな!

 俺は全ての責任を運命という名のガレスの手腕に擦りつけることにした。

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