黒き怪物
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街を出ると、草原が広がってました。
てくてく歩いていると、突然真っ白の狼が現れます。
「がるるる…」
私たちは臨戦態勢に入りました。この前盗賊さんから拝借した鎖を構えます。
「がう!」
牙で噛み付いてくるのを鎖でガードし首に巻きつけます。
そしたら、ナタリーが弓で撃ち抜いてくれました。連携プレーってやつですね!
「ふぅ、ここら辺は危険な動物が多いですね。」
「参っちゃうよ。セインスは、あの山を越えたらすぐだよ。」
セインスまでの道のりは迷いの森とあのでかい山があってなかなか大変そうです。ところで、迷いの森に入った場合運が悪ければ一生出てこられないこともあるんだとか。
「あの山はなんて名前なんですか?」
「ストラウ山だったかな。」
「へぇ、あそこを越えたらいよいよ、セインスなんですよね。」
「私はセインスでしばらくしたら、お別れかな。」
「そう、だよね。私もそこからは1人でがんばるね。」
ナタリーにもナタリーの人生がありますよね。でも、寂しいです。
「セインスから、もう少しいったところに、龍の顎っていう洞窟があるんだ。」
「なんだか、仰々しい名前ですね…。」
「そこを探検したいかなって。」
「そっか、うん、がんばって下さい。応援してます。」
そんなこんな話してるとストラウ山の麓に着きました。しばらく登っていくと、吊り橋がありました。
「あそこを渡るんですか?」
「うん。そうだよ。そしたらもうすぐ着くはず。」
「うわぁ…」
下を覗くと、真っ暗で殆ど何も見えない。落ちたら死んじゃいそうですね。
「私が先に渡りますね。」
怖いものは早く終わらせるべきだと思ってます。
おや…?
私が吊り橋の真ん中に行った所で上空から黒い人型の何かが現れました。
しかし顔には何もないのだ。ただ黒い部分があるのみだ。蝙蝠のような羽根、やせ細った身体、ぬらりと光るゴムのような皮膚。尻尾は先が尖っています。
そいつは明らかにこの世のものならざるものでした。まるで、そう、悪魔かなにかです。
大きな手の鉤爪で私に襲いかかります。
「シャーロット!?」
もう頭の中には恐怖しかなかった。手に持っている鎖を化け物に向かって放つが、慌てて照準がぶれて当たりません。
「う、うわっ…あたって、下さい!…」
隙ができてしまい上空に持ち上げられる。そこからは拷問でした。
「今、ボクが助けるからね!」
ナタリーが弓を撃って当たっても大してダメージが通らない。
そして、なぜかその怪物は私をくすぐってくるのだ。
「は、ははは!?あはは」
何が楽しい!?
「あは、はは、ははは、」
やめて!?
だんだんと力が抜けてくると谷底に落とされた。あの顔のないやつは心の中で嗤っているに違いない!
「うわあ!?」
-ナタリーside-
突然怪物が現れたかと思うと、そいつは一通りシャーロットをくすぐった後、崖の底へ落とした。
助けにゆこうとすると、その怪物が私に立ちふさがった。
「ここを通せ!!ボクは守るって決めたんだ!」
「…」
こいつに飛び道具は効かないようだ、だからナイフに持ち替えた。ナイフも使えないことはないのだ。
怪物が掴みかかろうとするのを避け、スキルを発動させる。
「バック、スタブ!」
背後からナイフを突き刺す技だ。
うまく決まり、背中に一撃を与えた。
「キィィ!?」
怪物はナイフには弱いみたいだ。うまく、倒すことができた。
しかし、顔ないのにどこから声だしたんだろ?
「シャーロット、今助けにいくからね!」
と、声を上げた時だった。吊り橋に崖から何かが当たった。
すると、それはシャーロットの鎖のようで無事戻ってきたみたい。
フックショットの長いバージョンみたいな感じだろうか?
なんにせよ無事に戻ってこれたようでよかった。
怪物も倒せたしね。もしかしたら、尻尾とか回収したら何かにつかえるかなぁ?取ってみよう。
と、怪物があったところをみるが、何故か忽然と消えていた。
ナイフをみるが、さっきついてた血もなくなっていた。
どういうことだ…?