次の日の朝
「私」 ………ん
昨日早い目に寝たせいかいつもよりかなり早く起きてしまった。
まだ日の出が始まった位の時間帯。
私は寝転びながら目を擦る。
背中がやけに暖かい。
振り返ってみると……
真近くに誰かの顔。
スヤスヤと寝息を立てているようだ
………?
状況を理解するのに時間がかかった。
「私」 きゃぁぁぁ!?
思わず叫んでしまう。
となりで一緒に寝ていたのはノクトさん。
「ノクト」 うーん……
私の叫び声に反応してノクトさんはもぞもぞと寝返りをうつ
反射的に自分の口を塞ぐ
ビックリしたなんてレベルじゃない、何が起こっているのかわからない。
昨日寝たときにはノクトさんは居なかったはずだ、ということは、私が寝たあとに私の隣に寝に来たという事。
ノクトさんは何を思って私の隣に来たのだろう…
とっ……とりあえずこれが夢であることを願おう。
眠いのもあって私は少し間をとってもう一度寝ることにした。
~次の日~
完璧に日が上がっている。
となりを見てみる。
ノクトさんの姿はない
ホッとしたのもつかの間
後ろから、
「?」 レーン♪
「私」 ひゃぁぁぁ!?
後ろからとびつかれた。
振り返るとやっぱりノクトさん。
「私」 のっ……ノクトさん!
「ノクト」 よく寝てたね~♪
固まる私に無邪気な笑顔を向ける
思い切って朝方のことを聞いてみることにした。
「私」 そっ…そう言えばっ!
ノクトさんはキョトンという顔で
「ノクト」 ん?
「私」 今日の朝方ノクトさんが私の隣でっ……
「ノクト」 寝てたよ♪
会話の途中で答えが帰ってきた。
「私」 なっ……なんでぇ!
「ノクト」 いやぁ…レンが泣いてたからさ
「私」 泣いてた?わたしが?
「ノクト」 うん……ごめんなさいってさ
「私」 ………
「ノクト」 レン?大丈夫?
ノクトさんはボーッとしてる私の目の前にひらひらと手をかざした
「私」 あ……うん、大丈夫だよ♪
「ノクト」 ならいいんだけどさ。
「私」 …というか、私の隣で寝るなら起きてるときに来てよ!心臓に悪いから!
「ノクト」 いやw寝てるところ起こすのも悪いかなぁと思って黙ってたw
「私」 起こしてくれれば起きるのにぃぃぃ
「ノクト」 驚かせたいって言う理由もあるかな♪
ノクトさんが笑う。
これまた無邪気で満面の笑み。
「私」 ふぅ…そろそろ朝ごはん食べよう♪
「ノクト」 俺も食べる!
2人で2階の食堂に上がる。
私は味噌汁とご飯。ノクトさんはパンと目玉焼き、牛乳を頼んだ。
「私」 見事に和食と洋食ですねw
「ノクト」 あぁw
黙々とご飯を食べる2人。
すると……
コトッ…と言う音とともに私の目の前に牛乳が置かれた。
「ノクト」 あげるよ♪牛乳
「私」 え?いいですよ?私にはお味噌汁がありますし
「ノクト」 身長伸びないぞーw
うっ……痛いところを突く…
「私」 わかったわよ!飲みますよ!
勢い良く3分の1まで飲む。
ノクトさんは先に食べ終わっている。
私は最後牛乳を全て飲み干した。
すると、えらいえらいと言わんばかりにノクトさんが頭を撫でてきた。
「私」 なんですか?w
「ノクト」 牛乳全部飲んでえらい!
「私」 牛乳くらい飲めます!w
ご飯を食べ終わったわたし達は少しお話をした。
「私」 今日はGVGがあるんですよぉぉ
「ノクト」 おぉ!頑張れ!
GVGとはギルドVSギルドのことである。
「私」 戦うの苦手なんだよなぁ……
「ノクト」 俺は応援してるよ♪
後少しでGVGの時間、私はノクトさんに別れを告げpvpマップに向かった。
次の話はギルドVSギルドの物語です!