デビュー
再びパーティ会場。
フォルスターは言った。
「俺はまた一人で旅に出るよ」
「……」
ナターリアの事は、と聞きたかったが言えなかった。
そこへドクロコブラヒメが来た。
「私も一緒に行っていい? って言うのは冗談よ。私は一度刑を受けて牢屋に入って、それからね」
「もう皆仲間だと思ってるよ」
「私が悪の道から出られたのは皆のおかげ、特に快人のおかげよ。ありがとう」
マーガスは言う。
「俺はまた邪神が復活するまで城の守りに着く」
そしてアッサム様は来た。
「こんなおいぼれが生き残ってしまった」
「何を言ってるんですか。皆を導く人がいなくなっては困ります」
そして何とラセル王子も
「ナターリアとの結婚は諦めるよ。ほとんど何もしていない僕が結婚したら皆に怒られるさ。これからは父と二人で国を盛り立て、いつか偉大な王になって見せる」
「王子……」
そして次の日、次元のひずみにはナターリアだけが見送りに来た。
「君だけか」
「もしかして皆気を使ってくれた?」
「ナターリア、さようなら、会えて楽しかったよ」
「私もよ。好きよ快人君、アイラブユー」
そしてナターリアは俺にキスした。
少しの間時間が止まったみたいだった。
「じゃあ」
と別れようと次元のひずみに入った俺だったけど思い切ってナターリアの手を掴んだ。
「え?」
「一緒に行こう! と言っても一か月だけ。君は普通の生活にあこがれてたんだろ?」
「ええ?」
俺達は次元の中に入り現世人間界に出た。
それは俺の家の前だった。
で当然ながら父ちゃんと母ちゃんにこっぴどく怒られた。
一か月経過したらしい。
俺は土下座した。
「父ちゃん、母ちゃん、一か月だけナターリアを家に置いてくれ」
でその日は買って来た服や妹の服を試着してもらった。
そして少しして頼んだ制服が来た。
「似合うよ!」
「じゃあいってらっしゃい」
「行ってきます。お母さん」
「あらお母さんと呼んでくれるのね」
そして俺は制服姿のナターリアを誘導し学校に向かった。
それは一か月だけのナターリアの女子高生生活デビューだった。
完結です。
ありがとうございました。




