地獄
今回は別の場所のシーンを書くため三人称になります。
城の外では、空に暗雲が立ち込めはじめゴロゴロ音が鳴った。
町民は言う。
「この黒雲、まさか魔王が起こしてるんじゃ」
「まさか! そこまでの力は」
と言っている内に激しい一筋の落雷がその町民の近くの人を狙い撃つように落ちた。
「ひいい!」
当然その町民は焦げ死んだ。
さらに近くのもう一人町民が同様に落雷に撃たれた。
最初に話していた二人は恐怖におののいた。
「間違いない! これは悪魔が狙ってやってるんじゃ! この世の終わりじゃ!」
「まさか!」
「でも明らかだぞ連続って」
「もしや、邪神?」
「誰それ」
「言い伝えにあった魔王より遥かに強大な存在で怒らせれば何でも出来るらしい、海を割り天を割き地も割り異常気象も」
「今、勇者様達が戦ってるんだよな。うわ!」
また近くに雷が落ちた。
「もう逃げだすしかない!」
と町民が言うなり今度は地震が起きた。
「うわ!」
王の元へも報告が届いた。
「各所で雷、地震、嵐などの現象が続いております」
「本当に邪神ギルザルゴが降臨したのか」
「わああ!」
地割れが起き飲み込まれた人も出て来た。
さらに先程の弾丸が天から降って当たり貫かれた人もいた。
そして津波が起きた。
ギルザルゴは快人に言った。
「面白いだろう」
「止めろ! 戦いが終わるまで関係ない人を巻き込むな!」
「さらに」
急に兵達をつぶそうとしている鉄球が重くなり、さらに兵自体の体も重くなった。
「何だ! 力が入らない!」
「はっはっは! 兵達の体に呪いをかけさらに鉄球も重くしてやった。
「くそ!」
アッサムは我慢できず遂に出て来た。
「もう我慢できない!」
「アッサム様お逃げを!」
「うおお!」
何とアッサムはギルザルゴに殴りかかったが光線で撃たれ倒れた。
アッサムは最後の力で快人につぶやいた。
「封印された最高の白魔法の記憶を戻すしかない!」
「でも、やり方が!」
海斗も立った。
「俺が時間を稼ぐ」
さらにフォルスター達も立った。
「弾除けくらいにはなれるぜ」
「よせ! みんな! くそ俺の頭の中の記憶に読めない文字が一杯ある!」
「その記憶を呼び戻し、究極魔法を引き出すんだ。君ならそれに耐えられる」
「どうしたら」
「僕が命を捨てるしか」
フォルスター達は各々ギルザルゴに飛び掛かって行った。
「はああ!」
ドクロコブラヒメはギルザルゴに抱き着いた。
「この中で死んでも悲しむ人がいないのは私だけ。だから自爆するわ」
フォルスターは叫んだ。
「よせ!」
「フォルスター、あんたともう少し早く出会えてたら。ナターリア、貴方は凄く皆に好かれてて羨ましい」
「よせ!」
フォルスターは爆発寸前にギルザルゴに飛び掛かりドクロコブラヒメを救出した。
次に海斗が立った。
「僕は全エネルギーをかけ特攻する」
「よせ!」
「そんな生き方するなってアッサム様言ったろう!」
「勇者の血が目覚めて僕はこうするしか出来なくなった。
快人は叫んだ。
「よせ! 今だから正直に言う! 俺は君を妬んでた! 本物の勇者が君で俺はいらなくなると思ったし皆がちやほやしたりあまつさえナターリアが君を好きになったりとかあるんじゃと思った。だからあまり話しかけなかった! でもそのせいで君は今一心を開ける相手がいなくて思い込むようになったんだろ!
俺のせいだ! 俺が死ぬ!」
しかしアッサムは言った。
「お前は死んでは駄目だ。ギルザルゴを倒す可能性があるのはお前だけなんだ。その為僕も命を捨てる」




