悪の黒幕
ごうごうと想像を絶する温度の白炎と稲妻の合体技がザンブラーを覆う。
「ぬぐぐ」
「うおおお」
俺は全く力を緩めなかった。
「これしきの事で……! しかしあの白い光と炎は何なのだ」
マーガスは言った。
「すごい威力だ。でも封印する剣がないとあいつは倒せないんでしょ?」
アッサムは答えた。
「うーむ。これはひょっとすると」
「すると?」
「その剣がなくともあれほどの威力ならもしや倒せるかもしれん」
「え?」
まだ炎の勢いは続いていた。
ザンブラーは反撃できずずずっと防御態勢だ。
「やられん、やられんぞ!」
「ザンブラーかなり焦ってるけど効いてるって事?」
「うむ。本来は効くはずがないが、快人のあの白炎が何かのキーなのかも知れん」
「くうう。儂がダメージを受けている。あの白炎のせいだ。しかしあの力は言い伝えにもない」
「ご報告します!」
何とゴーレムザイラスが入って来た。
「あの小僧の白い光についての古文書が見つかりました」
「何だと!」
ザンブラーは耐えながら聞いていた。
「かってはるか昔の先代の魔王を倒した『白き光を操る魔法使い』の言い伝えです!」
「こんな時に分かるとはな」
「その力は魔王にも効くと」
「何だと⁉」
「え! それじゃあ!」
この攻撃ならザンブラーを倒せるんだ。
「そんな事はさせん! ぬおおお」
しかしザンブラーはこらえるので精いっぱいだった。
「えい!」
ドクロコブラヒメは光線で援護した。
ラセル王子も魔法で援護した。
「あの憑依している二人を再度分離できれば! ぬおお」
ザンブラーは手から力を発した。
それが俺の身体にかかった。
「え? 分離しそうだ体が」
「こらえるんだ!」
ゴーレムザイラスは言った。
「もうだめです! ギルザルゴ様をお呼びしましょう!」
「ギルザルゴ!?」
「誰それ!」
「ならぬ。こ奴らごとき儂一人で倒せねば」
その時凄い声が響いた。
「ザンブラー、余が力を貸すか」




