キルビル対兄
「二対一で我々と戦うだと? 随分命しらずな部外者だな」
「……」
フォルスターは心配した。
「キルビル……!」
「お前は迷っているから手出し無用だ。安心しろ。もし俺がやられたらその時は頼むが」
ケークは低い声で言った。
「行くぞ」
「はっ!」
二人の武器がぶつかり合う中ウイリアムスも容赦なく乱入して来た。
「はーっはっは!」
しかしキルビルは余裕こそ見せないが汗もかかない。
「もう余裕ないんじゃないか⁉」
ウイリアムスは挑発したがキルビルは答えない。
「くそ」
ケークは普段冷静なのに舌打ちした。
フォルスターは思い出した。
「ケーク兄さんが舌打ちするのは余程の相手と戦っている時だ」
キルビルはいつものへらっとした感じがなくとても真面目に戦っている。かと言って舐めてもいない。
どちらかと言うと守りに徹している。
ウイリアムスは焦り始めた。
「くっ! 何だこいつは」
ようやくキルビルは余裕の笑みを見せた。
一旦双方距離を取った。
「あんた達が本当に情けない屑か、それとも兄の情があるかはこの位の手合いじゃ分からないみたいだな」
「何だそれを確かめるつもりだったのか? さっきから説明しているが」
「いや改心の余地あるのにあっさり命を奪ったらフォルスターも困るからな」
「何? 手加減でもしてたとでも言うのか?」
「じゃあ、本当に命を奪っていいんだな」
「聞くまでもない」
また戦いが始まった。
しかし双方とも勢いがぐっと増した。
「くそ! 何だこいつは我々二人が本気を出しているのに」
ロック・ブレインはしびれを切らした。
「ええい、何をやっている! 俺が攻撃してやる!」
「まずい!」
さすがにキルビルは焦った。
「待て!」
そこに快人とナターリアが現れた。
「何!」
快人はロック・ブレインの機関銃攻撃を火炎で一掃した。
「あのガキ、あんな力を付けたのか!」




