357 それぞれの得たモノ
ドゴオオオンンン!!
重い一撃が地面を割る。
ズゴオオオオオオオオオォォォォォォンンン・・・!!!!
鋭い蹴りが壁を綺麗にカットする。
その切断面はまるでケーキにナイフを通し、中を見せて食欲をそそらせる様な鮮やかさだった。
修行場が仮想世界でなければとっくに周辺の村や町は崩壊していてもおかしくないほどの壮絶な戦い。
軍が動き出すレベルであった。
「っ、おらっ!まだまだ!そこだーっ!」
ジンを追いかけ換装スタイルに変化したガオウは攻撃を振るう。
「ふっ・・・!ていっ!・・・だあっ!」
それに対し、接触した瞬間を狙い武器を振るうジン。
これは・・・先日、ガオウが興奮して見ていた、申し子達の戦いに限りなく近かった。
あの時ほどの破壊規模ではない。そもそもが演出も兼ねた所があったイベントだ。こっちは純粋にただ、ぶつかっているだけである。
その観点からすると脅威度に対した違いはなかった。そして・・・。
「あの時と一緒・・・」「いえ。それを老師と・・・子供が2人だけでやってるのよ。それがどういう意味か分かるでしょ」「・・・」
自分達の仰ぐ師は申し子と同等・・・。そして・・・その子供もまた・・・。
「「・・・」」
あり得ないと信じたい。特にジンに対して。こんな存在がこの世にいるとは思っても見なかった。
元々、能力の高い子だと仮想世界に来た時点で薄々は気付いていた。
しかし、いざ目の前で天変地異の様な現象を引き起こされると・・・目の前がただの空想だと思えてしまう。
「・・・クォトン」「・・・何?」「・・・あれに勝つって・・・何時なのかな?」「・・・」
負けない。いつかは申し子だろうと勝つ。
そんな気持ちに少しだけヨーチェとクォトンは揺らいでしまいそうになった。
「これじゃあ埒が明かんなぁ・・・」
地面を割るほど高い所からドッシリと下り立ったガオウが手甲と脚絆の周囲にだけ魔力の圧縮する量を増やした。
「まだまだ出せるんだろ?その力・・・見せてくれ!」「(上げるぞ)」〔了解です〕
急速に循環率を上げていく。それに呼応して棒に薄っすらと光のラインが走る。
「ヒッ!」「っ!」
笑ったガオウが殴り掛かるのとジンが武器を振るうのは同時だった。
ガアン・・・・・・ブワアアアアアアアアアアアアアアアーーー・・・・・・!!!!!!!!
「「キャー――ッ!!」」(うわ~・・・ジン―・・・!)
吹き飛ばされそうになるのをしゃがみ込んで必死に耐える2人。
ゼクは踏ん張りが利かず明後日の方向へと吹き飛ばされていった。
「!」「無いとは言ってねえぜ!」
ジャキジャキ・・・ガガン・・・!
下から来るアッパーモーション。当たらない範囲で避けようとした時、魔力が爪の形に変化したのを見逃さなかった。少し反応が遅れたが掠ることなく回避成功。連撃も避け、反撃に出る。
ドガガガドガガガガゴドゴガギドガドガガゴドゴ・・・!!
「はっはっはっはっはっはっは。すげえ、すげえよジン。マジで対応できんのかよ!」
攻められているにも関わらず、その気力がますます膨れ上がって行くガオウ。
クローを避け、振り下ろしを流し、蹴り。避けられ、回転斬り上げを紙一重で交わし右ストレート。
それをスレスレで交わしつつ突き出し、上半身を逸らし、戻すと同時に掬い上げと振り下ろし。
入れ替わり、立ち替わり何十度目となる近接戦を繰り広げた。
その振り上げた爪が地面だけでなく空間すらも斬り裂いた。振るった棒の衝撃波が空間を大きく弾ませ歪ませてしまう。
「待って・・・!止まってください!!」「お2人共、ストップです!!」〔・・・ジン!〕「!」「!」
サポートの呼びかけてさらに一瞬加速したジン。
彼に対応して思った以上に魔力と気分が高ぶっていたガオウも反応したが出遅れた。
ぶぁああああんんん・・・!
大きな土煙を上げ、ガオウが攻撃モーションが入るよりも先にジンの棒がお腹の数センチ手前で止まった。
「「・・・はぁぁぁ」」
止まった2人に安堵したヨーチェとクォトン。思わず気が抜けてその場に座り込んでしまった。
(ジンー・・・あれ?もう終わったの?)
何とか戻ってきた所に武器を収め、戻ってくるジン達を見て状況を理解したゼクだった。
・・・・・・
「あー・・・くそっ。もうちょっと頑丈に頼んでおけばよかった」「十分でしょう」「これだけ破壊して、まだ足りないっていうんですか」「当然だ。まだ全然戦い足りねえ」「「・・・」」
呆れ果てる2人。
そんな彼女達を置いてガオウはジンの下へと近づいて行く。
「今日は残念な結果に終わったな」「・・・俺としては、もう遠慮したいです」「がっはっはっはっは。ま、そういうなって。勝ち逃げはずりぃじゃねえか。ん?」「(ボソ)・・・全力出してない人に言われてもね~。こっちとしてはありがたいけど」「そんなこたぁねえぜ?最後のは結構マジだったからな。あれで、倒しきれねえ時点で・・・ワシもまだまだって事だ。・・・良いモノを見させてもらった。感謝するぜ」
ニッと笑って手を差し伸べる。少し待って、息を吐いたジンは握手を交わすのだった。
「最初に入った様に、レツガイスのポータルは洞穴や壁の中に隠されているモノがほとんどだ。好きに使って構わない。もし警備しているワシの部下に会っても、通っていいとワシが決めたと言やぁ、許可してくれるはずだ」「(〔んな、バカな〕)」「何なら、張り倒して構わん。ワシが許そう」「「「(うわぁ。それなら説得力がある)」」」「ん?」
すっごく納得のいく理由に全員の心が一致した瞬間だった。
「そういえば・・・これ、どうなるんですか?」「ああ・・・これね・・・。すぅー、どうなるんだ?」「「っ」」
思わずコケそうになるヨーチェとクォトン。
「異空間ではありますが・・・しばらくはポータル内の魔力回復に使用を控えなくてはいけませんね」「っというか老師。今まで修行場でこんな現象に会った事ないんですか?」「さあな~。気付いたら外に出てきた事はよくあるが・・・」「「それです」よ」「うぉ!えっ・・・そうなのか?」「分からず特訓に使っていたのですか~?」「・・・呆れてモノも言えません」「・・・ぇー・・・ぁー・・・」
魔力をかなり発散し、残量が少なったのか。体は大きいのにガオウは肩身の狭い思いをしていた。
〔魔力に性格が影響しているのでしょうか?〕「(見た感じそんな気もしなくはないけど・・・。ありゃあ散々、面倒を起こした事に初めて気づいたって顔じゃないか?)」〔(・・・ああー)〕
ゼクとサポートは、目を点にさせているガオウの表情に納得したのだった。
・・・・・・
「老師の戯言に御付き合いいただき、感謝します」「ありがとうございました。先ほど老師が申した通り、おそらく老師の仰ったことを伝えれば問題ないかと思います。どうぞ好きにお使いください」「ありがとうございます。それじゃあこれで・・・」「無事な旅を」「ご武運を」
3人に見送られ、ジンは巨大ワープポータルを使って、教えてもらった通りに転移していった。
「感想はどうだ?」
少し離れた場所にいたガオウがヨーチェとクォトンの傍へと歩み寄って問う。
「・・・正直、何からと申しますか・・・」「圧巻・・・ですね」
2人は未だに修復がおぼつかない空間を見回して述べる。
「がっはっはっはっは。そうだろうな。ワシもこんな事になるとは思わなかった」「ジュンシー以外で、老師があれほど本気になるとは思いませんでした」「もう一段、強力な空間で戦うべきでしたね」「無茶言うなよ。ジンがそこまでやるとは予想できてなかったんだ」
換装を解き、埃被ったボロボロの服を確認するガオウ。
「それはもう捨てましょうか。流石に縫うのは難しそうですね」「散髪するついでです。服も新調しましょう」「ああ・・・」「「?」」
自分の掌を見つめながら、先ほどの戦闘を思い出す。
「(換装が出たのは久しぶりだな。あんま、狙って出せた事はねぇんだが・・・)」
自分が生み出した破壊の痕を見る。
「(安定性と代償の魔力消費。半端ねえ・・・らしいが・・・)」
にぎにぎと自分の手を何度か握り、魔力残量を確かめる。
「(今回は思った以上に残っている。何かが違うって事だろうな・・・)」
対戦した相手が脳裏に浮かぶ。
「同等の存在に、安定した濃度の魔力。しかもそれが・・・極端に外に出ねえ。・・・いや、出す必要がねえのか・・・」「「???」」
歯を剥き出し笑ったガオウは2人の方へと向き直る。
「喜べお前等。オレだけじゃねえ。お前等だって近い将来。申し子と対等に戦えるかもしれねえぞ?」「「?・・・はあ・・・?」」
要領が掴めない2人は``いつもの発作かな?``と思っていた。
・・・・・・
・・・
交換条件で、レツガイスVIP用ワープポータルを好きに使えるようになったジン達は、すぐさまオーラルへ向かって転移しまくった。
不自然なマナや隠し場所はサポートがいればなんなく見つけられる。
〔さて、どこまで来たのでしょうか?〕「短距離転移だし・・・まだ半分くらいじゃない?」(ええっ!もう夜になりそうだよ?)「・・・」
山には夕日が沈みかけていた。
本来であれば、月明りでも周囲はかなり暗い・・・がジン達には問題にならない。
マナによって視界の光量を調整できる。夜間であろうと真っ暗な空間であろうと全く支障は出ない。
しかし・・・こうずっと同じ事の繰り返しだと感覚が麻痺しそうになる。
「今日は、この辺りで休むか」〔そうですね。・・・このポータルの傍なら。関係者以外には誰も知りませんし、問題ないでしょう〕(じゃあ・・・あそこにしよう?)
適当な広さと段差を指差した場所へと荷物を置く。
そして、出発前に持って来ていた簡素な食事を食べつつ、のんびりする。
(んー・・・やっぱり作ってもらった時が美味しいね)「贅沢言っても仕方ないよ。美味しい食べ物を食えるだけで喜ばなくちゃ」〔このまま早めに寝ましょう。明日には国境付近に辿り着けるはずです〕「(ごく・・・)あぁ。そっからはまた列車かな」〔はい〕(どんなトコだろう?)「授業だと・・・全体的に暗いから宝石みたいに色んな照明があるって話だったな」(うわ~・・・楽しみだな~)
ウキウキするゼクを尻目にジンとサポートは取り出した羅針盤の位置を改めて確かめる。
「・・・大体、中心辺り。ポータルが使えないとなると・・・」〔馬車で1,2週間はかかりそうですね〕「運行と乗る人次第か・・・」〔後は利用者でしょう。そこが町から離れている可能性もありますから〕「だったら、直接移動した方が早そうだけどな。深い森って事は、バレにくいだろうし」〔その方法も考えておきましょう。寧ろそちらの方がもっと早く付くかもしれません〕
今までは、目立つのを避けるためだったが・・・もうそろそろいいのかなと思い始めていた。
「観光気分もちょっとあったからなぁ」〔ジルベガンから直進するのは無粋でしたからね~〕(ジンー、サポートー。寝ようー?)〔分かりました。ジン〕「はいはい」
食事を終え、ゆっくりと水を飲んだジン達は早朝の出発に備え、早めの就寝に入るのだった。
・・・・・・
・・・
「?何だこれは・・・?」「ゴーレム・・・ですかね?」「ほとんど人と変わらない形っすね」「それに・・・なんか魔力出てない?」「ホントだ。何で?」
特殊部隊の専用の部屋と開発局は隣接している。
だから、自然と開発局の中を通って部屋に戻ることも珍しくない。
遠征から帰って来たドレッド達は、立ち並んでいる見た事ないゴーレム達を発見し驚いた。
体育館の様な開けた空間。その地下に広がる景色に数百体ものゴーレムが並ぶ姿は圧巻だった。
思わず手すりを掴んで目の前の光景を食い入るように見る部下達。
「およ?今お帰りかい、特殊部隊一行様は~?」
そこへ白衣を着て、帽子を被りアメを舐めているレネッタが部下を引き連れてやって来た。
「局長・・・一体、何体作ったんですか?」「ん~・・・分かんないね。私だけじゃなくて皆が思い思いに作っちゃってるから。この子なんて私のちょっとしたお気に入りさ」「「「えっ!」」」
同行していた部下のキャップを取る。
資料と見比べて何かを探っている女性は、上司の行動を無視して仕事を従事をしていた。
「え?・・・人形?」「そうさ。ふふん♪私の自信作・・・触ってみるかい?」「え?・・・うわっ!」
ほとんど人間にしか見えない姿に、近づいて確認する女性。
そんなドレッドの部下の手首を持って、自慢のゴーレムの胸に押し付けた。
あまりに柔らかさと弾力に驚いてしまった。
「どうだい?柔らかいだろう・・・。しっかりと感触も精巧に作ってみたんだぜ?」「ど、どうやって・・・」「お、俺にも触らせて・・・」「ダメよ。・・・あんたエッチな事考えてるでしょう」「ち、ちちちち違えよ!ちゃんと本当にゴーレムなのかを」「どもんなよ。バレバレだぞ」「ぐ・・・」「にゃっはっはっはっは。気になるだろう?この1体だけは特に色々と作っちゃったからね~」「「「・・・(ごく)」」」「「「・・・」」」
艶めかしく白衣を一部はだけさせ、スカートの裾を持ち上げる。スルスルと布が上がって行き、きめ細かな白い肌と太ももが露わになっていく。レネッタの行動に男達は釘付けだった。冷めた女性達の視線にも気付かずに・・・。
「こだわったんだぜ~♪ゴーレムという部分を、外見だけじゃなく内面的にも工夫して、ほとんど人間と変わらない感触と反応にしたんだ・・・」「ん・・・」「「「ぉぉっ・・・!」」」
掬い上げるようにして、いやらしく胸を触った事で頬を染め、艶やかな声を漏らすゴーレム。
本当に人と変わらないように見えた。その反応に、思わず男達が声を漏らす。
「なっは♪君達は本当に素直だね~。面白いよ」
スッとレネッタが離れた事で、はだけた服を直し、作業に戻る。
そんな仕草まで人間と変わらなかった。残念がる男共を尻目に、女性達が改めて近づき全身を見る。
「・・・細かい部分にちょっとだけ人間じゃない所がありますけど・・・」「それ以外は本当に人よね?」「局長はこれを目指してたのですか?」「んにゃ、趣味」「「「・・・」」」
断言されてしまい、呆れる他なかった。
「流石にもう1体、これを作るのは難しいかな~?ほとんど遊びで作っちゃったもんだし」「では・・・あそこにあるのが、本命か?」
ドレッドがレネッタの前へと歩み寄る。その視線は地下に広がるゴーレム達を見ていた。
「本命・・・といやあ、まあ本命だね。前回のサンプルを元に改良したからね」「人型に寄せたのは?」「可動のしやすさだね。もちろん機械として考えるのなら、もっと大きくても運搬や工事・・・モンスター対策に使える物は作れるよ?でもそうなると・・・大抵大きくなり過ぎちゃう。破壊力はあっても使い勝手と使用場所が決まって来ちゃうよ」「だから小さくしたと?」
振り返ったドレッドの瞳が、それだけじゃないだろと言外に伝えていた。
「(おお、こわっw)」
ニヤっと笑ったレネッタが降参と両手を開いて答える。
「着脱式、搭乗型のアーマーはとっくに完成している。正直、あれ以上を作っても面白味に掛けちゃってね。だったら、今まで魔法で生成されていたゴーレムに手を付けていった方が面白いだろ?」「・・・」「何だよ。乗りが悪いな~」「好き嫌いの問題ではない。それが国に・・・陛下や人々の役に立てるのかが問題だ」「・・・(ニィ)。それはもちろん。私も雇われた身だ。当然、それを望む者に力を貸そうと思っているよ♪」「・・・・・・そうか」「「「(はぁ・・・)」」」
レネッタを見るドレッドの目に、何かあるのではと心配していた部下達が安堵した。
そんな部下達の気配をしりつつ、無視して再び、ゴーレム達を見回す。
「それで?何か用か?」「んん?」「どぼけるな。わざわざそんな構成人形を見せるために来たわけじゃないだろ。たまたま会ったにしても不自然だ」「何だ・・・バレてたか♪」「「「?」」」
そう言うとお気に入り人形に持たせていた資料から一枚の紙をドレッドに渡す。
「開発局にある訓練場にて、私を含みウチの者達が作ったゴーレムと、君達特殊部隊との模擬戦をしようじゃないか」「「「ええっ」」」「ちゃんと許可も貰ってるよん♪」「・・・」
気難しい顔をしながら見るドレッド。そこへ部下達が集まり、内容を確認する。
「君達は今日帰って来たばかりだ。すぐに試合ってのはフェアじゃないよね。・・・だから、君達が決めてくれていい。出来れば・・・早い内がありがたいというのが本音だけどねー・・・」
後頭部に手を回し、鼻歌混じりに内容を理解するのを待つ。
「・・・ラナット」「資料まとめと報告。それと・・・武器の整備や休息を考えて・・・3日後」「俺も同じ考えだ」「ええっ!3日後っすか」「いくら何でも早すぎませんか?」「何だ?ヒースとフーバは自信無しか?」「ああ゛っ?!そんな事言ってねえよ。ちょっと休憩したいって話だろうが」「あんまり空き過ぎると、感覚を戻すのに時間が掛かるぞ?」「そうだぞ?ただでさえ、お前とディアスは今回の遠征。危ない場面が目立ってたぞ」「「うっ・・・」」「痛い所を付かれてんじゃねえか。文句言ってないで、しっかりと訓練しろ」
ガックシと項垂れる2人。
「話は決まったようだね?」「ああ。3日後、訓練場だな?他には?」「出来れば・・・普段と変わらない武器で戦って欲しいけど・・・。それは贅沢かな・・・?訓練用の武器でいいよ。とりあえず全員と戦わせたいから、皆来てくれると助かるよ」「だとよ・・・」「バックレないでよ?」「「「うぃーっす」」」
心当たりがある男達が、テンション低く返事を返した。
「それじゃあ、楽しみに待ってるね~♪」
ウキウキしながら去って行くレネッタ。お気に入り人形はドレッド達に頭を下げ、彼女の後を追いかけていった。
「はぁ~あ、模擬戦か~」「ちょっと不安」「どこまで性能がアップしてんだろうね」「前回は圧勝したんだっけ?」「アーマー兵もちょっと手こずったくらいだった気がする」「ああー・・・そうだったっけー?」「歯応えが無かったから、覚えてないわね」「今度はどうなるかな~。レネッタちゃんから申し出てきたって事は、相当自信があるって事だし」「負けるとでも?」「あの人形ちゃん見たろ?すっげーエロかった」「あ、それで聞きたかったんだよ。どうだった?」「・・・それを私に聞く気?」「セクハラなんですけど~」「いいじゃん。な、ちょっとだけ・・・」「・・・本物と同じだった。それに大きかった」「「「おお~」」」
遠ざかって行く部下達を放って、ドレッドは小さくなっていくレネッタの後ろ姿を見ていた。
そこへ副隊長であるラナットが声を掛ける。
「気になりますか?」「このタイミングを考えると・・・急遽ってワケではないはずだ。おそらく事前に決めていた」「では・・・噂は本当だと?」「まだわからん。だが・・・我々のやる事は変わらん。行こう」
先を行く、部下達を追う様に2人も部屋へ向かって開発局を後にするのだった。
【ジン・フォーブライト(純、クリス)】8才 (真化体)
身体値 118 → ?
魔法値 145
潜在値 153
総合存在値 237 → ?
スキル(魔法):干渉、棒術 5 → ?、マナ零子 5、感応 4




