336 楽しい宴に笑うのは・・・
「フッンフ~ン♪フンフンフフフ~ン♪フフフフンフ~♪」
暗闇に包まれる夜中。エルフの男は陽気な気分で、鼻歌混じりにスキップでもするように歩いていた。
月明りもほとんど射さない森の中を軽快に歩く。まるで使い慣れた道を進んでいるかのように。
「──ハッハッハ・・・!」「よっしゃあ、これで今年はいい思いが出来るぜ~♪」
遠くから、何人かの声と火を起こしているのか明かりがあった。
「女が奪えなかったのは残念だな」「いい男も欲しかった。絶対、アタシのモノにしたのに」「それならオレが代わりにやろうか?」「臭い奴はごめんだね」「はっはっは、振られてやがんの」
盛り上がっている連中の周囲にはジャラジャラとどこかから盗んで来たと分かる宝石とお金が置かれていた。断言できるのは、不釣り合いな本や布、絵画、装飾品などいくつかあったからだった。
「さってと~・・・それでどう山分けする?」「うち等は3分の1だ。その約束で協力してたんだしね」「そっちは分かってるが・・・。もっと貰わねえのか?」
1人の女が宝石をこだわりの逸品っぽいグラスを持って焚火と月明りに照らして眺める。
「ワタシはこれでいいよ。もともとこれが欲しかったのよね」「何だすげえ品なのか?」
興味を持った他の面々が女の品を見る。
「いや、これを持ってた奴が気に食わなかった。私には絶対、縁がないって見下してたからね。自分の大切そうな物が無くなった時、あのしわくちゃ婆はどんな顔をするか、想像するだけでも笑ってしまいそう」「なるほどな~。・・・そいつは災難だったな♪」
それはどちらに対しての言葉か、発言した男にとってはどうでもいい事だった。
「んじゃあ、オレはこっち」「俺は金だ」「あたしの分も寄越しなさいよ」「おいおい。そんなに持ってくなって」「焦んなよ。金はたっぷりあるんだからな~♪」
一体、どれだけ盗んだのか。集団の数人が近くに停めていた荷車から樽をいくつか下ろしてくる。
「よっ・・・っとぉ。まあ、捕まった奴らの分もオレ達で別けようぜ♪」「全部、持って帰れるか?」「ばか。こんなのおれ達が持ってたら、そっこうバレるだろうが。いくつかに分けんぞ」「握らせるか?」「それもアリだが・・・。足が付きそうだな。味をしめた奴がいるのが面倒だ」「あれ?そいつも捕まったんじゃなかったか?」「え?そうなのか?」「ああ。欲をかいて、同僚に見つかって、そっこう連行されたってよ♪」「バッカだ~♪」「「「がっはっはっはっはっはっは・・・!!」」」
森の中で、騒がしくしていても気にしない窃盗集団。
近くのモンスターは弱く、簡単に屠れると分かっている上に、とっくに始末を完了していたからだった。その一部が目の前に酒と一緒にご飯として出ていた。
「じゃあ、この本とかはどうす──」「それは僕が貰おうかな~♪」「ああ、いいぞって誰だ!」「「「っ!」」」
本を渡した男は、相手を見て知らないエルフに気付き、飛び上がった。
集団のその声に反応し、警戒態勢に入る。一部は武器を構えた。
「・・・・・・白魔法系かな~?回復と・・・あらゆる毒系の不純物の分解、摘出か~・・・。はは、1人いるだけでパーティーの価値がグッと跳ね上がりそうだ♪へー・・・壊死や欠損までも?!・・・はは、凄いなー。・・・ああー、でも・・・興味ないや」
ニヤつかせたエルフは立ち上がり、読んでいた本を切り裂いた。
斬られた本は黒く燃え、地面に付いた時には完全に消滅していた。
貴重な魔導書を燃やされても窃盗集団は動かなかった。いや、動けなかった。
「だ、誰だテメエ!どこのモンだ!ああ゛!?」「安心しなよ。僕は兵士じゃないよ~。ホラ♪」
虚勢を張る男にエルフは自分の身長ほどもある大きな鎌を肩に掛け、開いた片手を横に広げる。
全身はローブに隠れてよく分からない。火の明かりでグレーっぽい黒であるのは分かるが、手袋もしており魔法職の怪しい男にしか見えなかった。
「・・・同業者か?」「ま、そんな所だね~♪」
天然の入ったパーマと眺めの耳、容姿の整った顔はとても美しく・・・その雰囲気はミステリアス要素強め、といえば一部からは持てそうな容姿をしている。だが窃盗達には怪しさの方が勝っていた。
「・・・何、誰か知り合い?」
1人の女が周囲に確認するが、その全員が首を振る。
「・・・残念だな。僕の知り合いが1人でもいてくれたなら~」
落ち込む姿はとても素直で、女性からするとちょっと魅力的に映ったりもした。
中には、あまりにころころ変わる表情に警戒心が薄れ、ちょっとだけ誘おうとする雰囲気が伝わってくる。それに気づいた仲間達が首を振って止めに入る。
「まー・・・でも、仕方ないか~」
落ち込んでいたエルフの男は、丸まった上半身をゆっくりと起こしていく。
「僕を知ってたら・・・死ぬって分かるからね?」「「「っ!!」」」
先ほどまで陽気で明るかったトーンが一瞬、凄く冷たいモノに変わった。そして瞼が少し落ち、怪しい目になった途端、エルフの周囲からゆらゆらと魔力が湧き上がってくる。
その緑色の濁った禍々しさに、窃盗集団は本能が危険性を強く感じ戦闘態勢に入った。
次にエルフが動いた瞬間に殺るつもりであった。
「「「「・・・」」」
視線で会話する集団。ゆっくりと、拡がり怪しいエルフ男を確実に仕留めるべく包囲網を作り上げていく。そんな様を楽しそうにただ見ている当の本人は・・・。
「いいよ。掛かっておいで?君達が逃げないなら、先を譲ってあげるよ」「「「っ」」」
空気を察し、余裕を見せて今度は両手を広げた。
そこには、攻め込む気はないという意思がハッキリと伝わってくるようだった。
エルフの視線が、窃盗集団にどうする?と聞いているようだった。
「・・・」「(コクン)」
意図を組んだ、仲間達が小さく頷く。
そして、動き出す仲間に紛れるように、1人2人とエルフ男の死角に隠れるようにして動き出す。
戦闘準備が整った瞬間、一斉にジリジリと近づいていた窃盗達が飛び掛かった。
「死ねやーーーっ!」「おらーーーっ!」「ふふ。うんうん・・・それくらい勢いがあるといいな~♪」「「っ!!」」「「「!!」」」
先に襲い掛かった男の武器を鎌で軽々と受け止め、もう1人の方は空いた手で簡単に受け止めてしまったエルフ男。その光景に、焦燥感を駆られる集団。
「行けっ、行けーーーっ!!」「「「うおおおおおおおっ!!」」」
誰が発したのか不明だが、その言葉に迷うことなく飛び掛かる窃盗集団たち。
それをまるで他人事みたいに見ていたエルフ男は呟いた。
「ああー・・・それはダメだな」
ガインッ・・・!!「「っ!!」」
先に襲い掛かっていた男達はエルフの鎌に弾かれ、大きく後方へと吹き飛んで行った。
それと同時に起きた風圧に飛び込んでいた窃盗達も押し戻されて、エルフ男の手前で着地してしまった。何が起きたのか分からない集団達だったが後方で悲鳴が聞こえた。
「言ったでしょ?逃げるんなら容赦しないって・・・♪・・・あ、言ってなかったか。ごめ~ん♪」
全く悪びれることなく謝るエルフ男。寧ろ、楽しそうに笑ってすらいた。
しかし、悲鳴を上げた者に釣られた窃盗集団はそんな事はどうでもよかった。
何故なら、裏切って逃げようとしたのだろう集団の男女が上半身と下半身を真っ二つにされて転がっている光景を見てしまったからだった。
「ぐ、ご、おぅあ゛・・・!」「は・・・ああ・・・はぁぁぁあぁあぁぁあぁぁ・・・!!」
体が裂けても、まだ生き残っている者が仲間の方へと顔を向けて助けを求めようとしている。
求められている者は腰を抜かして、地面にまで大きく染みを作るほど漏らしながらガタガタと震えていた。
そんな光景を作った張本人は思い出したように手を打つ。
「あ、こんな時こそ、さっきも魔法書・・・。ああ、燃やしちゃったんだった♪」「て・・・てめえっ!!」
安い挑発だが無視する事が出来なかった。
「そうそう♪そんな風に威勢よく、来てくれなくちゃ♪」
ズオン、ザンザン・・・バギン、バス・・・ガッ、ゾンサン・・・!!
「ほらほら早く、もっと一斉に掛かって来ないと・・・♪」「うぅぅぅぅううううわあああああああああっっっ・・・!!!!」「♪」
次々と寸断されて肉塊となっていく仲間達に、集団の1人が恐怖に叫びつつ、エルフ男に飛び掛かる。それに続けと他の者達も一斉に襲い掛かった。
それを楽しそうにエルフ男は口元をニヤつかせ舌なめずりをして迎え撃った。
・・・・・・
「あ~♪・・・今日も最高の月見だったな~」
バチバチと燃える焚火。そんな中、軽く鎌に付いた血を払うと両肩に乗せてエルフ男は月を見ながら森の中へと歩く。
「あっちはどうなってるのかな~?・・・まあ、行ってみれば分かるか♪・・・まったく任務ってのも大変だなー♪こんな気晴らしでもないと・・・♪」
少しして、暗闇に包まれた森の中からエルフ男の鼻歌が微かに響いてきた。
そんな歌に誰も反応する者はいなかった。
・・・・・・
・・・
大会4日目。
午前中は昨日と同じく、中等部の裏方であるサポーターなどが、作られた闘技場と言われる正方形のステージの上で他の代表選手達と戦うバトル戦となっていた。
ナルシャ、ドルゴの中等部で出場選手は今日はお休み。この間に英気をそれぞれが養う時間となっている。
そして、午後は高等部によるドロヘイ戦である。
こちらは子供達よりも大人達の方が興味を持ち注目しているらしい。
だからか、会場では午前と午後では集まる客層がハッキリと分かれる構図となるそうだ。
「・・・昨日、今日でどうしてジン君がいないの?」「むー・・・納得いかない」「ごめんね。彼、どうしても今日は行く所があるから1人でいたいって・・・」「まあ、ジンも気晴らしが必要なんだろうな。昨日も見て回ってたらしいし」「えっ!そうなの?!」「初耳・・・!」「お2人はおられませんでしたから致し方ないかと・・・」「でも・・・今日はどこにって言ってたんですか?」「んー・・・ちょっと図書館で調べものだって」「図書館?そんなものわざわざここでやらなくても」「ここじゃないと分からないものが彼にはあるのだろう。放っておこう。なに、今日は1日中自由なんだ。リエナ、パミル。君達は何処に行きたい。私が付き合おう」「・・・そうね」「言われちゃったしね」「「?」」
リエナ達の言葉にユティとナルシャが従者であるベラールとガジェットの方へ振り向く。
「ははは、昨日はおじさん達が来てて」「おじ?」「リエナとパミルの両親です。どうやら大会に出場する娘を見たくて来ていたそうです」「あれ?でも・・・」「どうやら、本当は初日から来ていたそうです」「はー・・・随分な興奮だったな」「あー・・・。なかなか大変だった」
2人の顔には色々と振り回されてしまったような苦労した表情が浮かんでいた。
「(ボソ)・・・お母さんも、怒るとは思わなかった」「(ボソ)・・・でも、喜んでくれてたよ?」「(ボソ)・・・そうねー」
リエナは軽くため息を吐いて頷いた。
そこには、ベラール達と同じくやれやれといった顔を浮かべていた。
「過保護な保護者ってのも大変なものだな」「ちょっとー、どうしてそこで私を見るのかな?」「さ~なんででしょうね~♪」
ナルシャが楽しそうに周囲に立ち並ぶお店を見ながら、ユティの話を流す。
それをドルゴは笑いつつ、保護者の様に全体を後方から見守っていた。
「んで、どうする?リエナ、パミル・・・」「・・・そう言えば私達って初めて見て回るのよね」「おすすめってある?」「じゃあ、あっちのお菓子はどう?とっても美味しかったよ」「行こう」「ぜひ・・・♪」
バッツとロロナの案内でリエナ達は薦められたお菓子店に向かって直行するのであった。
「やれやれ」「頑張ってね保・護・者さん」「それはお前も同じだろう?」「ふふふ」
ナルシャとユティ達も少し遅れて彼女達の後を追っていくのだった。
・・・・・・
(あ~あ、皆とおでかけしたかったなー?)〔では、今から向かっても構いませんよ〕「(そうだね。ユティ達のそばを離れないようにね)」(えっ、いいの・・・?!)〔そうですね。たぶんゼクには退屈になるかもしれませんからね〕「(出掛ける前に言ってあげればよかったね、ゴメン)」(わーい。それじゃあ、行ってきまーす)〔くれぐれも危険な事はしないように・・・!〕(わかったー・・・!)
ゼクがユティ達の下へと飛んで行くのを見送ったジンとサポートは改めて、目の前に聳え立つアルメラ大聖堂を見上げる。
「(・・・気配にはそれといって変な感じはない・・・)」〔いえ。正確には・・・マナが少し変わっていますね。その国の特色に反映されているというのもあるでしょうが・・・ちょっと異質です。他よりも質が高い・・・〕「(それだけここを神聖な場所としているからか?)」〔それもありますが・・・何でしょう。まるで意図的に操作している様に・・・勘繰ってしまいます〕「・・・。(お前がそう感じるという事は、少なくとも何かしら・・・誰かの意思が入っていると考えた方がよさそうだな)」〔私達や町にとって害あるモノ、と断定するにはまだ早そうですね〕「・・・(行きますか)」〔はい〕
ジンは大聖堂の横に併設された、これまた巨大な建物である図書館へと向かって、何十段もありそうな階段を上っていった。
周囲には町の住人が少々。大体は学生らしき者達と、教会で働く関係者が大聖堂と図書館を利用している感じだった。
〔今は大会に注目が集まっているからでしょう。それに・・・ルーティンで来られている方は大体決まった時間にしか訪れる事はありません〕「(のようだね)」
雑談している神父やシスターと住民達を見ながら、図書館の中へと入って行った。
中央には吹き抜けの様に作られ、その周囲を囲むようにたくさんの本棚が並べられた建物内。
その直線は数十メートル・・・あるいは100メートル以上を超える長い廊下だった。その左右を2階建て分はありそうな高さの棚が奥までぎっしりと並んでいる。
そのほとんどが何かしらの本で埋まっていた。
「(ふわああぁ・・・。これを回るのは大変そうだ)」〔目的は日誌、各国の歴史を記した本です。おそらくジャンル分けはされていると思います。そこを重点的にあたって行きましょう〕「(うん・・・)」
さっそくは中央のカウンターで管理員の職員に教えてもらい。ジンは3階の奥にある歴史の並べられた棚へと向かった。
「(・・・並んでいるのは似た様な本ばかりだな)」〔著者により経験と推測・・・調査を混ぜた物なのでしょうね。ここに保管されているという事は、それなりの信憑性が高いのでしょう〕「(・・・人に歴史あり・・・。その時代を生きてきた人の記録なんだろうな)」〔思い出の形として残したかったのでしょう〕
そう考えると、1冊1冊がなかなか重く感じてしまう本達だった。
ジン達はそうして歴史を辿るように、色や形が古く変色していっている本を探しに奥へと向かって歩いていく。
自然と、大きな窓ガラスから光が入ってくる一番奥の場所へとたどり着いてしまった。
「(・・・こっから探すか・・・)」〔調べるとしたら、レツガイス、オーラル、ベルニカ・・・アルメラです〕「(ん?アルメラ?)」〔ピース集めには知っておく必要があったでしょうが・・・まずは、先に3ヶ国からです〕「(目的優先ね・・・レツガイスは以前聞いた玉樹ってのが、それっぽそうだったけど?)」〔見当たらないのですから、とりあえずは候補を探しましょう〕「(了解)」
・・・・・・
・・・
読んでいた1冊の分厚い本を閉じると元の場所へと戻す。
流石に場所が高すぎるので、可動式階段の足場を使って、棚の中へと納める。
そして、階段に腰かけると少し整理する。
「・・・(レツガイスはちょっと難しいな・・・。首都にあるかもしれないけど・・・)」〔歴史的にはもうほとんど町の原形の無さそうな峠のどこかですね・・・。修行場にしていると言われる現首都の近くが可能性的にはありそうです〕「(レツガイスはそこを目安にするか・・・。オーラルは、首都の傍・・・鎮魂・・・)」〔鎮魂の星畑ですね。可能性としてはそこが濃厚でしょう。ベルニカに関しては・・・オーラルから入ったの領主内ですね・・・〕「(・・・フォーブライト領・・・。まさかこんな形で向かう事になるとはな)」
ベルニカにも向かわなくてはならないとは思っていたが少々複雑な気持ちになるジン。
自然と服とアクセサリーを掴んでしまう。
「(借りた肉体だけど・・・。彼の気持ちはどうなんだろう?)」〔・・・。故郷には帰りたいのでしょうが・・・。いえ、勝手な考えですね〕
問いかけたい。しかし・・・この思いが当人に届くことはないだろうとも分かっていたる。だからこそ・・・やるせない気持ちがジンの中でグルグルと渦巻いてしまう。
・・・
〔ベルニカは最後にしましょう。向かうなら先ずはレツガイスで〕「・・・ああ」
先延ばしと分かっていても、複雑な気持ちが切り替えて晴れる事はなかった。
・・・・・・
少し休憩を取って自分の中の整理をしたジンは、アルメラに関しての歴史を調べるべく1冊の厚い本を取り出した。
現在、中立にあるこの国はかつて人類に滅亡の危機が訪れた時、アルメラという1人の少女が奇跡を起こしたのが発端だと書かれていた。
彼女の名はアルメラ・ミルトニア。
時代の移り変わりに生まれた奇跡の少女だった。
発展していた文明は自らの行いと戦争。天変地異や突然変異によりみるみると衰退の道を辿っていた。人口は減り、また食料と安全を手に入れるべくと争いが起き、何もかもを失っていく負の時代。そんな連鎖に誰もが助けを求め、神に祈る毎日だった。
しかし、そんな人々の願いは届かず、自然災害や争いで消耗を繰り返す一途だった。
いつしか、争いは無くなっていた。小さな小競り合いはあれど、人々は生きる気力を失いかけていたのだった。
自然災害が起ころうと、それをただ受け入れ、命を絶つ者すら珍しくなかった。
そんななか、敬虔な信徒だったアルメラは懸命に祈った。
みんなを助けて欲しいと・・・。
もはや人類が絶滅も時間の問題となった、ある瞬間。彼女の頭上に眩しいくらいの光が降り注いだそうだ。
彼女は涙を流した。光の中から感じた暖かさと安心感。
そして何よりも・・・そこに自分達の祈りに答えてくれた神がいた事がだった。
アルメラは神の教えと恩恵を受け取ると、生き残った者達を救いに世界を旅立ち、この中央大陸に集めたのだった。
・・・・・・
・・・
「(アルメラに助けられてこの国は創られた・・・)」〔そして希望を与え・・・。のちに行方不明、ですか・・・〕
ゆっくりと創慧法国の成り立ちを記した本を閉じると、元の場所へと戻す。
「(・・・信じた相手に助けてもらって、頼まれれば・・・。そりゃあ手を貸すよな)」〔しかし、彼女の行方を誰も知らないというのが謎です。他に彼女の事を記した本は?〕「(アルメラ限定?)・・・えーっと」「どうかされましたか?」「〔!〕」
ジン達はビクッと驚き横を振り向いた。
そこにはアルメラ教会、現トップのアルタナル枢機卿が立っていたのだった。
【ジン・フォーブライト(純、クリス)】8才 (真化体)
身体値 90
魔法値 107
潜在値 115
総合存在値 178
スキル(魔法):干渉、棒術 3、マナ零子 3、感応 1




