280 信頼して・・・。
「・・・なるほど。この空いている穴に嵌まるピースを探していると・・・」「それをしなくちゃならない気はするんですけど・・・。よく分からなくて・・・」「心当たりは・・・あ、いや。君が行った遺跡で手に入ったモノか・・・。なかなか厄介だな」
ジンはクエストで行った時に手に入った遺跡に関してだけホローグメッツ学園の学園長、メルギスに説明した。
「手がかりもなくて・・・。でも、何となくこの国じゃなくて他の国にあるんじゃないかって思ってて」「・・・嵌っているピースから考えると、その可能性はありそうだね」「あ、ただ・・・アルメラは後にしようかなと」「?どうして・・・あ、いや。・・・なるほど。それは賢明かもしれない」
サポートがジンに出した事とおそらく同じ考えに至ったのだろうメルギスは口に手を当てて考え込む。
「・・・(彼の言葉から察するにフォーランにもあるという事だが・・・。そんな話はミゲイラからも聞いた事が無いぞ。まあ立場を持ってしまって話せないという線も捨てられんが・・・。知らない可能性の方が高いかもしれない。・・・歴史を辿るという意味ではアルメラの方が確かに情報を持っていそうだが・・・。私も同じ考えだな。もし知っているのに隠していた場合、それは身の危険を覚悟しなくてはならなくなる。国に関わる重要な事ならなおさらだろう)」
少し長く考え込んでいたメルギスはフッとジンの方へと向いて微笑んだ。
「君はつくづく、話題に事欠かない子だよ」「は・・・はあ・・・?」
よく分かっていない様子のジン。多少仕方ないにしても、これでも一応目立たない気を付けているつもりだからだ。しかし、メルギスがそれに関して細かく話すつもりは無く、再び羅針盤を見つめ直す。
「(モナメスなら私よりも・・・)」
思考の端の方にとある人物を思い浮かべるが、すぐに否定する。
「(だったらあれほど話すのを躊躇うわけないか。・・・おそらく、これは彼なりの判断。・・・私を信用してくれての事だとすると、相当リスクを背負っているはずだ。それほど危険なのは死にかけたという言葉から嘘ではないだろう)」
自分の中で、1つ1つ言葉に出して少しずつ整理していくメルギス。
「(間違いなく彼女なら進んで協力するだろう。それほどこの子に・・・)」「・・・」
ジンは、ただ黙って考え続けるメルギスに心の中ではソワソワして落ち着けなかった。
この、微妙にどう声を掛けていいのか分からない緊張感に慣れなかったのだ。
それでも後は学園長の判断に任せるしかなかった。
チラッと見ていた視界の端でジンを見ていたメルギスはふと口元を緩ませると言葉を発する。
「分かった。こちらでも出来るだけ秘密裏に調査してみよう。ただ、ミゲイラには協力を仰ぐと思うが構わないかな?フォーランに関しては、彼の方が私よりも精通しているしね」「・・・ミゲイラさんには申し訳ないけど。よろしくお願いします」「分かった。ついてはコレを少しだけ預からせて──「あ、それは」ん?・・・なるほど」
メルギスが羅針盤を預かろうとした瞬間。それは独りでに消え、ジンの胸元のアクセサリーへと戻っていた。
「君を持ち主を理解しているようだ。インテリジェンスアイテムという事だな。・・・了解だ。その事も含めてここでの会話は、今の所、私と君だけの秘密にしておこう。(俄然興味が湧いてしまうが・・・。あー・・・はは、いやいや。私もアイツの事は言えんな)」
メルギスは自分の好奇心を刺激され、つい本能に従って動きたくなる衝動を理性で抑える。その時つい笑ってしまったのはご愛嬌というものだろう。
「さて。私達も出ようか・・・。おそらく魔力を知覚する授業はこれからしばらく続くだろう。大会までに多少、理解できる子がいれば御の字といった所だ」「その大会に何か有利なんですか?」「ああ~・・・。そう言えば君は元々違う国の出身者だったね。あまりそういうのには興味がなかったのかな?」「あ、あはははは・・・すみません」
とりあえず笑って誤魔化すジン。
「そうだね~・・・。まあ世界中でお祭り行事の一環みたいに認知されているが・・・まあ、知らない子がいても不思議じゃないか・・・」「(世界中?・・・オリンピックみたいな事?)」〔かも、しれませんね〕
ジンの顔から興味があると感じ取ったメルギスが、口角を徐々に吊り上げて楽しそうに話し出した。
「今からおよそ2ヶ月後・・・。いずれ、君も訪れたいと言っていた場所・・・アルメラで行われる全学園参加の対抗戦だよ。各国から合計で100人近くの選手を集め、決められたステージで数日に分けて行われる対抗試合をしてもらうんだ。去年はベルニカ。おととしはモナメスで・・・。2年前は同点でフォーランとオーラルが奇跡の優勝を遂げてたかな?」「へ~・・・。凄いイベントなんですね」「ああ~・・・。まあウチ。ジルベガンはここ5年ほどいい成績を残せていないがね・・・」
首と手を振ってオーバーアクションの様に肩を落とすメルギス。
学園の長を務める身としては少しだけ悔しい思いもある様子。
「君は・・・まあ、おそらく参加資格を貰えないだろうね。私が推薦すれば競技への参加を組ませられるかもしれないが・・・」「無理ですので、お断りします」「だろうね・・・」
何となく分かっていたのでメルギスもそれほど気にしていない。
「そもそも、君が参加したら・・・。競技によるが間違いなく初等部で優勝を勝ち取るだろうね」「あまり注目されたくないんですけど・・・。面倒な事になりそうなので」「話してくれた内容も、十分厄介事なんだけどね・・・」
そこは、コチラから勝手に話を振ってしまった手前、ここで止めるというつもりもないメルギス。
しかしジンの言葉につい苦笑して返してしまう。
「まあ、キミ本来の実力は分からないが、少なくとも中等部相当には喰らいつけると・・・私は思っているよ」「・・・(そうかな~)」
腕を組んで少しだけ悩むような顔をするジン。
参加するつもりは当然ない。そもそも興味がない。が、そこまで言われると本当にそうなのか考えてしまう。
自分の力を過信するほどにジン(純)は自分が強くなったとはまだ思っていない。正直、テレビで言う様な体を鍛えれば精神的に強くなるという考え方は、宣伝目的のただの謳い文句ではないかと疑ってすらいた。
自分自身がそれほど肉体を鍛えるという事に期待できなくなってからというもの・・・純は、無意識にその手の話には勘繰ってしまう癖が付いていた。
〔ユティ達を参考にすれば、その可能性は大きくあるでしょうが・・・。1対1ならともかく、競技という事は複数との戦闘も考えられます。たくさんの者達に手の内を晒され対抗されれば、いくら何でも難しいかもしれません〕
ジンに対し、客観的に事実として分かっている事を話す相棒。しかし流石のサポートも、絶対に勝てるとは思っていない様子。寧ろ、それが本来の目的の妨げになるのであれば、本末転倒というものだった。
「そうかい・・・。残念だ」
特に本気で落ち込んだわけでもないのに、口にするメルギス。いや、少し残念に思うのは本当だった。
「(少なくともそこらの中等部じゃ、相手にならないだろう。それは優秀な学園や貴族達でも例外じゃない。彼女達の話から推測するに・・・下手をすれば競技や価値観・・・。ルールそのものの変更を余儀なくさせられるほどの実力を持っていそうなんだが・・・。残念だ・・・)」
どれだけ優秀な生徒がいようと、一定の力・・・地位という存在はやはり強い。
貴族学園に通うというだけでアドバンテージは高く、それにどっぷりと浸かっている世界対抗戦も例外ではなかった。
「(近年、その傾向も縮小してきたんだが・・・。まだまだ能力を持って生まれた貴族という存在は強い・・・。彼でその隔たりと常識を崩すキッカケになってくれればと思うのは・・・勝手すぎるか・・・)」
心の中で言葉にするほど、参加できないジンに非常に残念そうになってきたメルギスだった。
・・・・・・
「・・・はぁ・・・くっそ~。一発も当たらない・・・」「む~・・・バッツが突っ込み過ぎるから・・・」「お前だって、無理やり攻撃してくるから当たる所だったんだぞ・・・!」「私は気を付けてるもん・・・!」「嘘つけっ・・・!」「はっはっはっは・・・。まだまだヒヨッコ共の攻撃何ぞ喰らわないよ」「っ~・・・くっそ~・・・!」「む~・・・」「はっはっはっはっは・・・。(あぶねぇ~。油断しすぎた・・・)」
悔しそうなバッツとロロナに、笑って答える体育教師。
3人は授業が終了という事でワープポータルから出てきていたのだった。
「私はヒヤヒヤしましたよ。もう~バッツ君・・・?身体強化できたからって無茶をしない様に。いいですね?」「え~・・・でも」「ダ・メ・で・す」「・・・」「ほら・・・言われたじゃない」
少し強めにチルミが注意した事でガックリと頭と肩を落とすバッツだった。
「んん~・・・。何となく分かる気はすんだけどな~・・・」「マジか?俺はさっぱりだ」「アタシは・・・ほら」「うおっ・・・って、魔法を使ってるだけじゃねえか」「違うわよ。よく見てよ。発動する前に魔力が動いたのを見なかったの・・・?!」「・・・俺は何となく見えた気がするけど・・・」「「ウソだ~・・・」」
1人の少年が少女の魔力の流れを見たと証言した事で得意げに胸を反らすが、他の分からない生徒達が疑ったような声を出す。
次々とワープポータルから出てきた生徒達で周囲は騒がしくなってきていた。
「・・・それじゃあジン君、例の話が分かったらまた報せるよ」「お願いします」「あ、それと」「はい・・・?」「(ボソ)また次の授業、私も参加するから、もう一度一緒に入ってくれ。そこで教えておきたい事もあるから」「・・・はあ・・・?」「じゃ、今日はこの辺で・・・。私は帰るよ。生徒達をお願いね」
ジンからスッと離れたあと、近くにいた教師達に去る事を告げて体育館を出て行くメルギスだった。
「ジン・・・」「?」「学園長と何を話してたの?」「?ああ、ちょっとした昔話をしてもらったんだよ。お世話になっている人と学園長って冒険者パーティーを組んでたそうなんだ」「マジか・・・!」「聞きたい・・・!」「・・・言うのはな~」「ダメなのか?」「私も聞きたい・・・」「お世話になっている人の尊厳を・・・あまりとやかく言うのは・・・」「尊厳?」「その人自身を悪く言うのはって事よ」「あ、そういう・・・」
流石のバッツの察し、まだ興味が少し残っているが引き下がった。ロロナもジンの言葉のニュアンスと雰囲気から大人しく下がる。
「私達がやった事が恥ずかしい歴史として残るのは・・・ちょっと」「だ、だな。恥は捨て書きっていうし・・・」「(バッツ・・・掻き捨て、な)」
まあ、何となく意味は分かっているだろうバッツを暖かく見守る事にしたジンだった。
〔ことわざがこの世界でもあるんですね〕「(似た様な歴史があるのか、もしくはこっちではバッツの言い方の方が正しいのか・・・。あるいはことわざを俺達の認識で、そう解釈している可能性もあるけどね)」〔何ともややこしい事ですね。まあ、その辺りは何となくそう言うもんだと、切り替える方がいいでしょう。余計な苦労を抱えてしまいそうです〕
それにはジン(純)も同意のようで、バッツとロロナが話し合っている見えない所で1人頷くのだった。
・・・・・・
・・・
その言葉通りというか何というか。
ホローグメッツ学園も、おそらく他の学園と例に漏れず大会に向けてそれにあった練習をスケジュールに組んでいるようだった。
初等部の目下の課題は自身の魔力を知覚する事。
次々とやる気を見せて己の魔力を知覚するための練習へと向かいにワープポータルに入って行く生徒達。
教師が一から教えたとて必ずしも手順通りに覚えられるというわけではないらしい。そんな中、マンツーマンや1人1人に時間を割くというのは習得の効率に非常に悪いらしく、伸び悩んでいる生徒に、ワープポータルの外から、転移先へ放送する様に少しアドバイスをする方が効率的なんだそうだ。
後は己自身で見つけさせる。それが結果的には遠回りでいて一番の近道らしい。
冷静に、客観的に考えさせることが重要らしい。この方法が今では主流だそうだ。
ジンがリエナ達や冒険者。ユティやナルシャがバッツやロロナに教えた、触れて魔力をハッキリと知覚、体内マナを認識させるやり方は、簡単でいて扱える者と感じ取る者のセンスが問われるそうだ。
そういう意味では、バッツとロロナは緊急時とはいえかなりセンスが良かったのかもしれないと、後でサポートから教えてもらった。
普通は今、異空間内で力を出して意図的に魔力が外へと出て行く感覚。魔法を放つために集まって来ているマナの感覚を掴むというやり方で理解させる方法が普通らしい。
苦戦する生徒達を見守りつつ、教師達はそれぞれの生徒達の魔力残量を確認する様にアレコレとワープポータルを操作していた。
〔・・・なまじ、元から持っている者達。それがある世界で生きてきた者達に呼吸のコントロールを意図的に身に付けろという難しさでしょうね〕「(・・・俺も地球じゃ分からなかったけど、システンビオーネで知ったしね。これは頑張れとしか言いようがないよ)」〔助けることも出来ますが?〕「(分かってて聞いてるよね?)」
様々なリスクを背負い込むことが前提の話。ジンはもちろんサポートも却下しながらの話題だった。
「お~っし、今度こそ・・・!」「はぁ・・・。そう言って負けていくバッツの未来しか見えない」「なにおう・・・!お前だって」「私は先生に攻撃を与えた」「えっ・・・!」「・・・悔しいが、その通りだ。これは私達も反省だな。君達を侮り過ぎていたよ」
知覚練習が始まって数回目。この大会に向けての練習に指導してくれた最初の体育教師が、同僚とバッツ達の戦いを見学して潔く認めていたのだった。
バッツに見せる様にピースを見せるロロナ。
「掠った程度だが、それでも確かに触った事は事実。これは君達にはさらに強くなってもらいたいもんだ」「マジかよ、バッツ達もうそんな先まで言ってんのかよ」「ぐぅ~・・・!Hクラスには負けられん」「私だってあと少しなんだから・・・。待ってなさいよロロナ・・・!」
負けん気が強い生徒達が、早く習得して追いつく、いや追い越すつもりで異空間へと入って行った。
「はっはっは。追いつけるもんなら来てみろってんだ」
余裕を見せるバッツ。その鼻はとても長そうだ。
「バッツは私に追いつかないとね」「ぐぅっ・・・!」
あっさりと折られた幻覚が見える。
「ふふん。いい心掛けだ・・・。では君達も私に追いつけるように頑張ってくれたまえ」「ぐ~っ・・・。ぜってー勝ってやる・・・!」「・・・」
バッツほどではないが、静かにロロナの目にも闘志が燃えていた。
そんな体育教師を含めた3人にチルミ先生も当たり前の様に付いて行って異空間へと入って行くのだった。
「っと、すまないねジン君」「学園長・・・。また見に来られたのですか?」「ええ、ちょっと彼に用事があるので・・・構いませんか?」「どうぞ・・・」
手で軽く礼をして、ジンの方へと歩いて来るメルギス。
「やあ・・・お待たせ。少し間が空いちゃったけど。君にちょっとだけ伝えたいことがあったんだ。・・・行こうか?」「はい」
この数回、ジンはずっとバッツ達やクラスメイト、合同で参加している生徒達の特訓風景を監視する教師達と共に見続ける授業だった。
そもそも大会に参加するわけでもなく、かといって勝手に何処かに行くわけにもいかないため、結果的に見学するポジションに付いていたのだった。
ならジンも練習した方がいいのでは?という話になるが、体育教師やメルギスからの不要という様な雰囲気から察した教師陣はそれとなくジンの見学だけの授業を許していた。
まあジンだけではなくサポートもそんな時間を持て余してヒマになるのは自然の事だったので、ガンガン周りに見えない所でマナ操作の練習をして時間を潰したりもしていた。
時折、体育館で座るジンに暇なのかと勘違いしている教師も現れるくらいだった。
しかし、ジンにとってはむしろ逆。サポートが調子に乗ってマナを奪い取った上に、幾何学の様な変な組み方でジンに流れるマナの供給を妨害。一時的に立つのが辛いほど魔力欠乏に陥れられた瞬間だった。
まあ、そんなこんなで魔力の操作と扱いに更に一段と磨きが掛かっているジン達だった。
「・・・さて。先ずここ数日はすまないね。連絡に時間が掛かったよ」「いえ・・・」
今回もメルギスと入った異空間は、剣術道場の様な場所だった。
お互いに自然と床に座って話し合いがなされる。
「まず、キミが話してくれたことをミゲイラ達には伝えた。あまりたくさんの者に知られない様に、キミも知っているカルローラ、リレーネ。そして・・・護衛騎士の隊長の・・・計4人だけにしか伝えてない」
ジンの意図を理解してくれたメルギス。その中で最低限の人数に絞って、羅針盤と目的に付いてを話してくれたそうだ。
「アイツも君がそんな事をしているとは思っていなかったのか少々驚いていたよ」「分かったのはつい最近ですので・・・」「だろうね。それで、キミが元気か心配していたよ」「あ、あはは・・・」
少し気恥ずかしくもちょっとだけ照れくさいジン。こんな風に心配されたり、気を配ってくれる人が家族以外にもいる事にあまり慣れていないため、どう反応を返して答えればいいのか困るのだった。
「元気だと答えたら、何度も確認されたよ。まるで私が嘘を吐いているような疑いぶりに少しモノ申したくなったよ・・・。全く」
苦笑しつつ肩を落とすメルギス。それは再会した友人のあまりの過保護ぶりを心配しているのか、それともそこまで自分を信用していないのか。何とも判断に困るといった表情をしていた。
しかし、少しだけ息を吸ってジンを見た時、早速本題に入ろうとする真剣な表情へと変わっていた。
それに気付いたジンも気持ち居住まいを正す。
「フォーランなんだが・・・やはりミゲイラ達もよくは知らないらしい。ワープポータル等でもその様な場所は聞いたことがないそうだ。ただ・・・エルフ達は長命な者が多い。歴史を知っているか、あるいは古い文献が残っているかもしれないそうで調べてくれると言ってたよ」「ありがとうございます」
ジンの礼に軽く1つだけ頷くメルギス。
「しかし、あの様子ではフォーランにあるのかどうかも分からない。リレーネの占星魔法でも探すのは難しいそうだよ。・・・キミのソレはよっぽど特殊な代物の様だね」「・・・」
ジンの胸から下がっている小さなコンパスを指すメルギス。
「ここは順当に行こう。私の方でも発行を出しておくから、先ずはモナメスへ向かいなさい」「どこか心当たりが・・・?」
その言葉に少しだけ腕を組んで何かを考えるメルギス。
「・・・流石に地元の古い言い伝えは分からんが、可能性のある場所の1つに観光名所になっている町がある。先ずはそこを目指して行くといいだろう」「観光名所・・・」
ゆっくりと頷いてジンにその場所を教える。
「現在、世界の娯楽の中心にして観光スポット・・・カルバモントだ」
【ジン・フォーブライト(純、クリス)】8才 (真化体)
身体値 50
魔法値 50
潜在値 50
総合存在値 100
スキル(魔法):干渉、棒術 1、マナ零子 0 → 1 ←無茶をし過ぎて、上昇してしまった。




