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転と閃のアイデンティティー  作者: あさくら 正篤
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169 価値の基準とタイミング

 巫女達、地球の平和を守る側が弱体化の話を共有化し始めている頃。同じようにその話を聞きつけた上層部が研究者を呼び出し説明を求めるよう支配者側の者達の前に立たされ、説明会を開かされていた。


「・・・というワケでして。今回まで特殊次層にあったエネルギーの中でもとりわけ留まり、安定していた空間からエネルギーを抽出して、モンスターの改良に宛がっていたのですが・・・。突如、急速にエネルギーが縮小してしまい、思った以上のエネルギーの供給が不可能になっているのが現状です」「「「・・・」」」


 特殊技術なのか囲むテーブルの中央に大きくホログラムで見せ、説明を続ける研究者代表の1人。冷や汗の止まらない汗をハンカチで何度も拭いながら手に持った研究データの入ったタブレットを見ながら説明をしていた。


「今の所、原因が分かっておらず、目下調査中であります」「・・・つまり、これまでの改造モンスターを作り出せない・・・と、いう事か?」「同じ質のモノを作り出すとしますと・・・時間というコストがかかってしまいます。それも2倍、3倍以上の時間が掛かってしまいます」「エネルギーをもっと搾り取るのは?」「可能、ではありますが・・・。その場合、どんな事が起きるのかが判りません」「というと?」「次元が裂け、そこから異界のモンスターが入ってくるのであれば可愛い方です。場合によっては向こうの住人が入り込んでくる可能性もあります。問題なのは・・・それによって起きる事象の補正です」「?・・・補正?」「強制的にこじ開けられた次元の空間はどのようなエネルギーが混ざり合っているかが不明です。その都度、その量も質も変化しています。安定させるのは難しい」「「「・・・」」」「そして、無理に我々が次層から強制的にエネルギーを吸収してしまいますと・・・最悪、足りなくなったエネルギーを修復するために、あらゆる周囲にある空間のエネルギーが渦を巻いて集まり元に戻そうと動いてしまいます。その結果、地球のどこかで大きなブラックホールや、核と思えるような爆発や消失事故が発生する可能性があります。しかも起きる場所がランダム。取り出している場所が次層であるために地球の決まった特定空間で起きるわけではないためどこかで発生するとしか言えません」「・・・つまり、この星のどこでも起きるってワケか」「・・・はい」


 その言葉を聞いた面々が大きな背もたれの椅子に背中を預けて宙を見ながら唸る。そしてそれぞれ、思い思い自分に降りかかる火の粉と利益を計算していた。


「ただの破壊者なら、それも望む所なんだろうが・・・」「我々は地球を消し飛ばしたいわけではない」「それに、考えて見ろ。こんなことをして管理者が黙っているわけがないだろう」「ああ。最悪・・・ウチの神々も力を・・・いや、それは希望的観測か」


 腕を組んで悩む上層部達。思っていた以上に計画の進行と事態が早く、自分達ですら困惑していた。

 そんな中、1人が研究者に質問を投げかけた。


「当初の予定では、もっと緩やかに進められる予定ではなかったか?奴ら(守護者達)に気付かれてもそれほど問題ないという話だったと思うが・・・?」「ええ、予定では。最低ラインを越える事の無いようにいつも一定量しか抽出しておりませんでした。実際、それでもある程度の成果は出来ておりましたので」「フム・・・。増減したりしていないのか?」「いえ、一応その実験もしておりました。しかし、あくまで我々の代では・・・この、今お見せしているデータの範疇でしか取っておりません」「どうしてだ?」「これが1番、量と質の両方を効率よく抽出できるという研究結果が分かっているからです。過去の何世代も前は、その実験で無茶をしたようです。それで一部、失敗し研究所が丸々消失した事があったという話や、3桁に上るほどの研究者と実験体を失ってしまったという報告が残っていました。そのため、質と量を安定させつつ効率化を図る方法が今の研究の主流となっています」


 説明を受けていた数名が腕を組んで懐かしむように上を見て、口を出した。


「ああ~・・・。確か、あの時はまだ記者というほど情報も報道も無かった時代だったな」「覚えているのか?」「微かにだがな」「昔は、昔で今ほど情報が世間に出回らないからこその動きやすさがあったが・・・」「今ほど情報の共有もないせいで、突如現れる管理者や守護者に手を焼かされることもしばしばあったな」「どちらの時代にもメリットとデメリットは付き物だ。そういう意味では無茶な研究は昔は簡単だったのであろう。欲しいものを探すのには苦労させられるが・・・。その分、噂の域が今ほどは出難かったからな。隠すのは楽だっただろう」


 そんな昔話が混ざっている中、この話に興味を持たない者が強制的に現実の問題を聞いてきた。


「で?結局、どうすんの?中止?今回の計画はさっさと諦めて別の事でも始めるの?」「いや。一応このまま計画は続行しよう」「普段、協力しない者達とも手を組んだんだ。このまま、もう少し様子を見たい」


 計画が続行という流れになって研究者達の心は内心、命拾いしたと胸を撫でおろす想いだった。そんな事は顔には出さず、努めて仕事人として話を持っていく研究者。


「それでは、このまま抽出を?以前よりも1体を作り出すのに時間が掛かってしまいますが?」「・・・やむを得ん。しかし、研究と実験の成果で質の方は向上しているのだろうな?」「それはもちろんです。当初作り出したバージョン1の存在、弱体化しています今のバージョン2のモンスターとは違い、もしこのまま続けてもよろしいのでしたら、さらなる性能をアップさせた改良型を作り出せる事をお約束します。そのための研究データはもう出来ています」「ウム。それでは・・・時間が掛かっても構わない。1体ずつ、着実に改良型を作ってくれ」「わかりました」


 研究者達が部屋を去って行こうとした所、上層部の1人が補足する。


「ああ、ちょっと待ってくれ」「はい?」「着実に1体ずつと言っても、あまりに時間が掛かるようなら・・・多少の無茶は構わないからな」「それは・・・」「おいおい、バレても構わないのか?」「情報伝達の速さは同時に、操作も簡単に出来るという事だよ。なあに、たまたま、どこかで不思議な空間が突如生まれてしまった場合。管理者がそこを見過ごすして我々の探しにどこかに去るというワケには行くまい。どこで起きるか分かっている事故(・・・・・・・・)なら・・・我々ならいつでも隠れる事は容易だろう」「だからと言って無茶はさせないでよ?」「分かってるとも・・・あくまでも最悪だよ。最悪の場合は・・・」


 含み笑いが出て来そうなほど口角がつり上がる1人の上層部。しかし、そんな上層部にそれ以上、反対意見が出ない事から研究者は何を言いたいのかを読み取り、黙って一礼して今度こそ部屋を後にしたのだった。


「・・・とまあ、彼らには言っておいたが・・・計画の方はもう次でも良いんじゃないか?」「・・・候補者と希望者もある程度は絞れてきた。まだ色々とこちらでも調べる事は残っているが次の段階に進んでも問題ない所まで来ているだろう」「という事は・・・俺の方で動かしてもいいのか?」「どうでしょうね~?アンタの所は表でも派手に暴れてしまいそうな所があるし・・・。そうするなら、タレントとか議員とか協力者に手伝わせる必要があるわね~」「紛れ込んでる奴もいるんだし問題ないだろ?」「向こうがコッチに合わせられるか難しい所よね~」「ただの三下の共では、文字通り役不足だからな。一流の奴らに仕立て上げたのが良くも悪くも、だな」「かぁ~。ビジネスを使ってあれこれは俺の性にはあんまし合わねえんだよな~」「そこは、俺達で何とかしよう。まあ今回使った者達が役不足なら切り捨てるだけだ。駒は十分にある。もし足りなければ補充も可能だ。まだまだ動かせる手札はある。奴らの戦力と情報を探りつつ計画を進めていこう」「了解」「あいよ~」「「・・・」」


 計画を次に移行する案も考える上層部の面々。研究者にバレない様に隠れて控えていた上層部の部下達は、そんな首脳達の会議の内容を黙って従うのだった。




 そんな会議が裏の両側で行われている頃。


「はぁ~。今日はなんか疲れたな~」〔次のルートへの開拓は順調なのですが・・・やはり、バラバラですね~〕「(もうちょっと、安定してくれると通りやすいんだけど。トンネルとかビルの中とか、よくわからない洞窟みたいな所とか・・・マンホールの中もあったな。はぁ・・・。何度、通ったか・・・。おかげで、自分でもどういうルートを辿っているのかわけが分からなくなるよ)」〔ご安心を、着実に次の目的地には近づきつつありますので。あと少し、潜れば目の前に着けるかと・・・〕「(そうしてくれると助かるよ。外へ出れば光の柱は見えるんだけど・・・こう、地形が変わってしまうと・・・)」〔崩壊していますからね~。仕方がないでしょう〕


 純は休みの日、上手く姉達が予定と重なり一緒にいられない日を狙って、時間を掛けて影の世界の中を探索し続けていた。そして、今回もそんな姉2人が用事で実家に帰っているのを見計らい、家を午前中には出て、影の世界の光の柱へと向かって足を進めていた。


「(・・・一応、誰にも見えないんだよね?)」〔入る瞬間には、この世界とは違う空間にいますのでご心配なく〕


 念のため周囲をキョロキョロと振り返って辺りを見回し、誰もいないと判断した純はスッと影の世界へと向かうための空間へと入って行った。



 純が地球から消えた事など知らず、ほんの少し遅れてやってくる人物が1人。


「・・・?!」


 声には出さなかったが少なからず驚く者がいた。


「(どこ行った?)」


 義弟の白星昂輝(しらほしこうき)である。

 純はマナの流れから感知する事が出来るにもかかわらず、身内という事もあって家族が近づいていることをスルーしてしまいがちだったがサポートは当然気付いていた。気付いていたうえで敢えてスルーしていたのだった。純の意志に従い関わらせるつもりもなければ、突然消える自分達に関わる事も出来ないために問題ないと判断したからだった。


 しかしここで、サポートにも予想外のちょっとした事が起きてしまった。



 遡る事、数分前・・・。



「・・・・・・」「?(・・・ちっ)」


 休日、友達と遊ぶ約束をして出掛けていた昂輝が、キョロキョロと見回しながら歩いている純をたまたま発見してしまった。そして内心舌打ちを打ってしまう。純が家を出て行ってからは少しずつ自分の周りの生活環境は良い方向に進んでいたと思っていた。しかし、たまたまでも自分の義兄・・・と思いたくはないが、それでも数年間も一緒の家に住んでいた義理の家族、兄弟としての感覚が思い出されると不快な気分になってしまう。自分ではどうする事も出来ない、目障りな存在。自分の過ごしやすい環境を僅かにでも妨害されてきた過去が純という存在を見ると嫌でも思い出されてしまった昂輝。


「・・・」


 サッと目を逸らし、他人のフリと決め込むつもりであったが・・・ここで、邪魔になってしまうのが不快という感情が長い年月積み重ねて作り上げてしまった無意識かどうしても目で追ってしまう昂輝。どんな感情、事情にせよ長い間、一緒にいた期間が長いために自然と意識してしまうのである。


「・・・」


 不愉快とは思っていたも目に入ってしまい、更には何やら探している様な目線や仕草にちょっとした興味を惹かれ、自然と後をついてしまっていた。だがもちろん、声を掛けるつもりは無いために、また関係者だとすぐにバレない様に結構な距離を開けて尾行していた。


「(あいつがこんな所で何を?・・・。この先は・・・左ならゲーセンとか駅の方だな。右って・・・廃ビルとかだったっけ?・・・はっ。どっちにしてもあいつが1人で行くような所か?・・・いや待て。1人で何しようとしてんだ?)」


 昂輝は出来るだけ純が振り返っても問題なくすぐに隠れられるほど、そしてすぐには自分だと認識するのは難しいほどの距離を保ちつつ尾行していった。そして純はフラ~っと何かに引き寄せられているように右の廃ビルの方へと向かって歩いて行った。


「・・・(はっ、俺の知ったこっちゃないな。あいつがどんなことしようがコッチに迷惑さえ掛けなければ)」


 純が向かって行く方角を見た後、フと冷静になって自分がわざわざ追う理由がない事を思い出し。鼻で笑って踵を返そうとする昂輝。しかし、そこですぐに反転して友達との待ち合わせに行こうとしていたが足は止まっていた。純に対する思いとは別に、普段見ない相手()の行動には興味を持ってしまっていた。気付くと肩を落としてまたも純の後を尾行していくのであった。


 ・・・・・・。


「・・・あ?(どこ行った?)」


 純が廃ビル群近くの角を曲がった所までは確認して、気持ち足早で追いかけ、曲がり角を除いた瞬間。そこに純の姿は無かった。


「(またすぐに曲がったとか?)」


 すぐさま先の道路へ向かい十字路の左右を確認するが誰もいない。不思議に思い、周囲を調べる様に歩く昂輝。しかし純の姿はなく、次第にもしかしたら幻覚でも見たのかと勘違いしそうになった。そしてその視線はフと廃ビル群の方へと向いた。


「・・・(時間は・・・こっからならまだ余裕があるか)」


 スマホで約束の時間を確認して、大丈夫と判断した昂輝は廃ビル方面へと歩いて行く。しかし、そのすぐ先を曲がろうとした時。突如、別の方角から声が掛かった。


「ねえ・・・ちょっと聞きたいんだけど。いい?」「はい?」「あの~、ここらへんで私よりすこ~しだけ背の低い男の子を見ませんでしたか?友達なんですけど・・・」


 昂輝に話しかけたのは澪奈と鏡花だった。


「いえ、見てませんけど・・・」「そう?変ね・・・。確かこっちにいたと思ったんだけど・・・」「ん~、しかしこんな所で何をしていたのでしょうか?・・・十時影君」「!」「?どうかしたの?」「あ、いえ。別に・・・」「あなたも誰かをお探し何ですか?」「え?どうして・・・?」「だって、ここからもう少し言った先って廃ビルばかりで立ち入り禁止だから」「あっ。もしかして・・・肝試しの下見みたいな感じですか?ダメですよ?そういうの」「警察が規制線張ってるから入れないわよ?諦めるしかないわ」「え・・・はい、そうですね」


 咄嗟に澪奈達の発言に乗っかって、頭を下げ踵を返し去って行く昂輝。そんなあっさりとした昂輝の態度にちょっとだけ不思議に思いつつもスルーする2人。


「なかなかカッコいい人でしたね~?もしかしてデートとか遊びスポットの1つとして考えての下見だったとか?」「どうかしら?・・・まあ、カッコいいとは思うけど・・・どこか良い人っぽく見せているように感じたんだけど?」「そこも含めて魅かれる女子がたくさんいそうな感じでしたね~」「鏡花もあーいうのがタイプ?」「・・・ん~、どうでしょうか?私は彼よりも十時影君の様な人の方が安心できて良いんですが・・・」「・・・」「?澪奈?」「・・・ふ~ん」「あれ?・・・何か変ですか?」「・・・別に」


 先をすたすたと廃ビルの方へと向かって歩いて行く澪奈。その後を追いかけるように小走りで付いて行く鏡花。


「ただ・・・さっきの人。何か動揺していたように思ってね~。それが気になるな~?」「ああ。それは私も思ったわよ?でも、別にそこをつついても吐いてくれそうにないと思ったのでスルーしたの」「ああ、やっぱ鏡花も気付いたんだ」「そりゃあ、ね。十時影君の関係者でしょうか?」「どうだろう?彼とそんな仲には見えないんだけど・・・」「んん~。しかし、コッチで見た気がしたんですけどね~?」「彼がこんな所に何しに来たんだろうって思っちゃったけど・・・勘違いっぽいわね。特に人が通った気配も痕跡の霊力も無いようだし」


 澪奈達は廃ビルの前のコーンと玄関の壁に貼ってある規制線を潜って中へと入って行く。


「澪奈。念のために武器の一部は持ってきているけど。今回は調査だから、戦闘は避けてね?」「分かってるわよ。あの戦闘バカと一緒にしないで」「一応、岡部さん達にはすぐに連絡して来てもらうようにしてく?」「・・・たぶん、もう大丈夫じゃないかしら?わざわざ、警察が差し押さえている場所をもう一度、たまり場にするとは思えないし」「灯台下暗しって事にならないかな?」「廃ビルだらけだから木下さん達も組織を使って網を張ったりしているでしょ。わざわざ住みやすい隠れ蓑をほったらかしにはしないと思うわ」「・・・それもそうか」


 誰もいない事を確認した2人は札を自分達の周囲に展開させ簡易結界を張って、ビルの奥へと進むのであった。



「・・・はぁ。(あっぶね~。なんかあのブタの知り合いっぽかったけど。何とか誤魔化せただろう)」


 澪奈と鏡花がすぐに追いつけない所まで避難してから振り返り。2人がいない事に安堵して息を吐いた昂輝。そして改めて思い直す。


「(ボソ)ふ・・・あいつに友達?」


 2人の姿を思い返し、鼻で笑う昂輝。自分とは違い、クラスメイトとしては同じになっても親しくは決してなれないだろう相手だと思っているからだった。しかし、ここで思い返す。


「(いや待て。あの人達はアイツの事を名前で呼んでいたな?)・・・(ボソ)まさか・・・友達!?」


 あり得ないという否定したい気持ちとそれ以上の衝撃。明らかに自分が付き合っている友達の中でも群を抜いて可愛い系や美人系に入りそうな2人だった。そういう相手とは縁がないだろうとハッキリと決めつけていた昂輝にとっては驚きが隠せなかった。しかし鏡花の口からしっかりと呟かれた義兄の名前が出てきた瞬間を、この耳で確かに聞いてしまった。


「(姉さん達はちょっとした気の迷いみたいなもんだろう。同情だろうしな。・・・じゃあ、あの2人もそうなのか?)」


 昂輝は待ち合わせの道すがら、先ほど起きた出来事について自分の中では納得がいかず・・・。自分の価値観の食い違いをどうにかして納得できないか自問自答しながら、友達の下へと向かって行くのだった。



 一方、そんな事など全く知る由もない当の純は・・・。



「さて、次の目的地目指してしゅっぱ~つ」〔ここから近いマナのルートでは、マンホールの下。下水道を通ってさらに下の、水の中を潜って進むルートになります〕「・・・汚れる?」〔多分、かなり〕「よし、次のルート」〔・・・それでしたら、しばらくこの廃ビルの先を進んでください。いくつか壊れた扉の先にブツ切れになった短縮ワープがあります〕「了解」


 人間という生物がおそらくいないであろう世界を純は1人、目的地目指して歩いて行くのであった。






 【十時影 純 (クリス)】15才 人間・・・かな~?(進化)

 レベル 7

 HP 57 MP 48

 STR 30

 VIT 27

 INT 22

 RES 26

 DEX 32

 AGI 33

 LUK 10

『マナ(情報体):レベル 2 』『波鋼:レベル 2 』『総量拡大:レベル 9 』

『魔法: 水、風 』

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