156 おぅふ・・・何ハザード?
ギギギギィィ・・・・・・バターン・・・・・・。
長らく使われていなかったかの様に、厚く重そうな扉が軋みを上げながら開いていき・・・。
そして勝手に閉じた。
目の前には2階へと上がれる階段が大きく真ん中に建てられ、そして、そこから左右に分かれて別々の部屋へと繋がっている廊下に出る作りだ。
純が入った入り口から2階の各部屋の扉がハッキリと見えるほどの大きな玄関ホールだった。
「・・・」
ガチャ・・・。
「・・・(ホッ)」
念のために確認をする純。
〔・・・〕
ため息を吐いているような雰囲気をサポートから感じて純が弁明する。
「いや、この場合、勝手に鍵が掛かって開かなくなるイメージがして・・・」
〔閉まっていたとしても、最悪壊せばよろしいでしょう〕
「・・・ご尤もです」
〔あなたにはそれだけの力を持っているのですから、これぐらい何ともないでしょう〕
「仰るとおりで・・・」
自然と肩身が狭くなり、しょんぼりしてしまう純。
〔はぁ・・・、とにかく前に進みましょう〕
「う・・・うん」
純達は館の中の散策を開始した。
タン、タン、タン、タン・・・。
誰もいない静けさの中、純のスニーカーの足音だけが響く。
窓ガラスの向こうには薄紫になっている曇り空が見えるが雷が鳴ってきそうな様子はない。
しかし、雰囲気だけはもはや完璧といっても言いくらいだった。
「・・・ゾンビとか出てきそうな雰囲気・・・」
自然と声のボリュームを少し落として話す純。
〔・・・近くには生体反応はありませんけどね~・・・〕
サポートも自分なりにマナを使って、視野を広げ見回しているのが声から伝わる。
「魔女の館ってよりも・・・表的には安心感を伝えて裏では色々やっている、どこかの結社の洋館みたいな印象」
〔流石にバイオテクノロジーは無いと思いますが・・・〕
「いや、案外地下深くにはあったりして・・・」
〔・・・。
先ずは周辺を調べてみましょう〕
サポートの言葉に従い、純は1階から調べ始め、現在は長い廊下を歩いて扉を一つ一つ開けていた。
中は大体が非常にシンプルな作りなのか、机、イス、簡易ベッド、クローゼットだけの部屋が多かった。
しかし中には鍵の掛かって入れない場所もあった。
そういう場所は後回しにして、とにかく先々へと進んで調べ周っていく。
また、別の部屋では調度品なんかや、誰かの肖像画などよくわからない物が飾っていたりした。
さらに、別の部屋や廊下には何かの獣の皮を剥製にしたモノが壁に飾れていたりする。
所々には人の形をした石像も置かれていたりもする。
「・・・なんかますます、ホラー要素が詰まってきた気がするんだけど・・・?」
〔なかなかの拘りを持った人のようですね。
これだけの美術品を集めているとは・・・〕
純と違い、サポートは興味深げに周囲のモノを見て回っている様子。
廊下に敷かれたカーペットに純の歩く音だけが聞こえる。
「は~・・・突然、何かが入ってきたりして」
キョロキョロと周囲を警戒する純。
〔今の所、その様な気配もマナも感知しませんが?〕
「しっかりと機能していないだけでは?」
〔失礼なっ!〕
心外だ、とばかりに抗議の声が純の頭に響く。
実際にそんな事を言っているわけではないが、頭の中で純なりにサポートの気持ちが伝わり、想像していた。
純も純で、こんな状況でもある程度は自分自身で対処できるという安心感から、少しずつ楽しんできているのだった。
ガチャ、ギィィィ・・・バタン。
古いために扉の取り付けが悪くなり、開ける度に軋む音が出る。
〔ふむ・・・食堂ですか・・・〕
サポートの言う通りおそらく食堂と呼ばれる部屋へと入った。
中央には、何脚も並べられた椅子に1つの長テーブル。
端がボロボロになっているが、まだしっかりと形を残している白いテーブルクロス。
テーブルの上には等間隔で3つほど置かれた燭台。
窓は縦長で2階まで届きそうなほど高く大きく。
カーテンは無いため、部屋の明るさは廊下に比べるとかなり明るく感じた。
また、壁にも燭台が並んで建てられていて、そこに火が点いているのも部屋が明るい理由の1つだった。
何枚もの絵が飾られているため、極端に殺風景な感じはしなかった。
カチ・・・コチ・・・カチ・・・コチ・・・。
壁には大きく縦長の古時計があった。
ガラスケースの中の振り子が一定間隔で時間を刻んでいた。
「・・・(なんかここだけ、さっきよりも生活感があるような感覚)」
純は少し警戒して、頭の中だけでサポートと会話する方向へと意識を変えた。
〔各部屋は泊まりに来たお客様用みたいな所が多くありましたが・・・。
ここは、全員が集まって食事に使われていたのでしょうか・・・?〕
「(時計が機能してるし、ロウソクに火が点いている事からして・・・誰かいるって事だよね?)」
〔先ほどのモンスター以外にもいるかもしれませんね。
警戒していきましょう〕
純は火のついたロウソクへと近づいていく。
「(・・・青いロウソク?)」
火は普通だが、蝋の部分が青かった。
〔他の部屋は白いロウソクでした。
何らかの意味があるのでしょうか?〕
「(ここだけ青いってのはオカシイし・・・とりあえず、この場所は覚えておこう)」
〔了解です〕
純は入って来た扉の反対・・・食堂の奥の扉へと向かっていき、部屋の先へと出て行った。
部屋を出るとまた長い廊下が出てきた。
・・・ピカ。
・・・ドカ~ン!・・・ゴロンゴロン・・・。
一瞬部屋を照らした後に、遠くで雷が落ちる音が響いた・・・そして。
ウォオオオオオオ~~~ン・・・。
・・・ウォオオオオオオ~~~ン・・・・・・。
遠くで、狼の鳴き声の様なモノが響き、木霊していた。
「(・・・?
鳴き声を上げる様な獣っていたっけ?)」
純は洋館の前を徘徊していた獣型のモンスターには口が無かった様な記憶がしてサポートに聞いてしまう。
〔一般の生物とは違う、口以外の発声法があるのか。
あるいは・・・見た事ないモンスターなのか・・・。
いずれにしても注意してください〕
「(そうだな。
いきなり、襲って来られたら怖いし)」
〔純は、つくづくフラグ、と言うのを立てますね~〕
「へ?」
廊下を歩いている時だった。
バリ~ン、ガシャ~ン。
前方と後方でガラスの割れる音が響く。
「っ!」
つい、油断してマナによる周囲の索敵を狭めていた為に、ナニかが近づいて来るのを見落としてしましまい、ビクッと肩を震わせる純。
〔2匹です。
落ち着いて対処しましょう〕
しかし、サポートは鳴き声が聞こえた時から既に、こちらへ向かって来ているのが分かっていたのか冷静だった。
いや下手したら、食堂にいた時から周囲にナニかが潜んでいた事にすら気付いていたのだろう。
「そういう事は早く言ってくれる!?」
だからこそ純は一言、言いたかった。
〔一応の警戒はしておりました。
・・・ただ、私達にとってはそれほどの脅威になりえないと思い、知らせるのは後回しにしました〕
「一応警戒してたんなら、ちょっとは報告してくれたって・・・」
〔目の前の状況にかなり怖がって必死だったのに、そこに追い打ちを掛ける行為をするのは・・・〕
「今まさに追い打ちを掛けられていますがね!」
〔おっと、私としたことが〕
とても嘘くさい言葉を吐き出すサポートに悪態を吐きたい純だが、今はそんな場合ではないと、目の前の状況に意識を切り替える。
タタン、タタン、タタン・・・・・・。
四足歩行の獣型のマリオネットが純に向かって走って来る。
鋭い牙だけが妙に白く、それ以外が灰色の、口だけしかない顔の獣型だった。
「「バウッ!」」
純の前後からほぼ同時に飛び掛かって噛みつく様に襲ってくる。
「っ」
純はすぐさま、戦闘のための体内マナの活性を促し、先に接触する獣型の僅か横へと回避する。
その僅かな差で反対方向から来るマリオネットの攻撃にも回避行動を取り、まるでその場で回転する様な動作だった。
「「っ!!」」
絶好のタイミングだったが為に、狙いがハズレ、ほんの少しだけバランスを崩しながら走っていき、少し距離が開いた所で反転して再度アタックを仕掛ける獣型のモンスター2匹。
〔純〕
「分かってる」
純も、モンスターの攻撃の準備をいちいち待つつもりは無く、自ら走っていき、反転して攻撃に入ろうとした獣型に飛び蹴りを喰らわせた。
その時、前方へと飛び上がり、前転して天井の壁に足を付けて、三角飛びの要領で勢いをつけて蹴りを獣型の体に叩きこんだ。
ドガンッ!
少々、勢いがあまり蹴った威力で獣型を粉砕し、廊下の地面を開けてしまう。
「ウワッと!」
思った以上の威力と廊下の脆さに驚き、振り返って廊下の足場を掴んで、下に落ちるのを何とか避ける純。
「ふ~・・・。
って、やっぱ下がある感じじゃん」
安堵した純は廊下の板を掴んで、改めて下を覗き込んだ時、そこには思った以上に深い空洞があった事で自分の中の仮説をサポートに証明する様に言った。
〔・・・ありましたね〕
これには、サポートの素直に認めるしかなかった。
〔・・・それよりも純、早く上へ。
もう1匹残っていますよ?〕
「あ、そうだった。
よっ・・・と」
純は軽く力を乗せて引っ張り上げると、片手でも十分に1階の廊下まで自身の体を持ち上げる事が出来た。
そして1階の廊下へと戻ってきて、着地する純。
「・・・この時ばかりは、強くなったことに感謝だな」
自身がぶら下がっていた時に掴んでいた木の板は、純と入れ替わるように暗い底へと落ちていった。
昔の純だったら、木の板にもし掴まれたとしても、板が耐えられなくて、すぐにへし折れたか、数秒と持たず下へと落ちていた事だろう。
そんな予想が簡単に思いつく。
改めて、自分の器が進化した能力に感謝しかなかった。
「ウウウ、ウウウウウ~・・・」
マリオネットとは思えないほど柔軟な動きと柔らかな表情で威嚇する獣型モンスター。
しかし、すぐには攻めては来なかった。
〔多少、知性があるのでしょうか?
落下しそうだった純をすぐさま襲ってきませんでしたね〕
「コッチとしては助かったけどね」
〔しかし、そうなると・・・ただの人形ではないということですね。
木のフォルムをしていましたが・・・動きが生き物と同じくとても滑らかですし〕
「その辺りもこの影の世界特有の、あるいはこのエリア限定のモンスターって事で判断するしかないだろうな」
〔ええ、その様です〕
もっと深く考えて調べる方が良いのだが・・・。
こういったモノはどこまで行っても自己満足でしかないと分かっている純達はサッサと思考を切り替えて戦闘を続行した。
〔穴の開いた廊下の向こう側へと行くのも手ですが?
もし向かってくるのなら、そのまま落としてやるのも1つですよ?〕
「(そうしたいけど・・・この穴じゃ、向こうも不用意に飛び掛かっては来ないでしょ?)」
直径2,3メートル位の穴。
十分、大きな穴として見えるが、純達のような、身体能力の高い者にとってはそれほど大きな穴としては機能しない可能性があった。
少々、落ちない様に警戒する分には効果はあるが、簡単に飛び越えられる広さなのも事実だった。
つまり、その程度なのである。
ユラリ・・・と純に向かって歩き始めた獣型のマリオネットモンスター。
徐々にスピードを上げていき、サイドステップを踏むように横の壁を足場にして純の足を狙う。
純も狙うポイントが分かり、難なく上へ飛び、翻る様に足元を通過しようとするモンスターを見る。
「まあ、そう来るよ、ね!」
「ギャン!」
モンスターも避けられると予想したかのようにすぐにその場で振り返り上空にいる純に向かって噛みつこうと飛び上がった。
そのタイミングで、叩きつける様に純がモンスターの顔面を殴り床に叩きつける。
バキッ。
「あっ」
ただでさえ自分の力が増大した上に、古い洋館の建物。
純の力に床が耐えられなくなるのは容易に想像できた。
「やばっ」
純は慌てて周りを見る。
そして無理やり姿勢制御を取って、僅かにモンスターを殴った反動で空中にいる滞空時間を使って壁に手を伸ばし、そこへ足を持っていく。
ズザザザザザ~~・・・タン!
マリオネットモンスターと一緒に暗い底へと落ちていく途中で壁を蹴って無理やり上へ飛ぶ。
壁から壁へ、蹴って1階の廊下に戻って来る。
再び廊下の床が見え、そこに着地した時、安堵の息を漏らした。
「ふ~・・・危なかったー」
〔・・・〕
「いや、ちゃんと手加減したつもりだったんだよ?」
〔・・・〕
「ただ・・・あまり加減しすぎると攻撃する意味が無いから・・・一応、倒そう・・・と・・・思って・・・」
〔・・・〕
無言の圧が何とも怖いと思った純だった。
〔・・・はぁ。
ここの床が脆い事は分かっていたでしょう。
もし倒すのなら、壁にすればよかったではありませんか〕
「あ、そうか」
攻撃を叩きこめる絶好の機会と思い、そこまで意識が回らなかった。
サポートに言われて、改めて今いる場所を認識する純。
〔もう少し空間把握をしっかりしていただかないと・・・いずれ、大きな失敗に繋がりそうです〕
「いや、大丈夫だって」
〔・・・。
純の場合、うっかりミスで失敗しそうな未来が予想できてしまうのは私の勘違いでしょうか?〕
「・・・」
純は徐々に真剣な顔へと変化していった。
「きっと・・・きっと、大丈夫・・・・・・って信じたい」
自信が無く最後の方はほとんど声が出ていなかった。
〔・・・期待しないで待っています〕
「・・・(とりあえず、開けられるところは一通り回ったと思う)」
〔彫像に、絵画・・・設えられたテーブル、イス、ベッド・・・。
どれも日本ではあまり馴染みが無い様な、少し古めかしいレトロな感じの印象が強い洋館でしたね〕
「(・・・もともとボロボロな洋館ぽっかったし・・・。
雰囲気も、ホラー満載のたっぷりな感じが``ザ・これぞ洋館!``って印象しかでない様な映画で作られそうな建物だな)」
〔あの獣のマリオネットモンスター以外は接触しませんでしたね?〕
「(入れてない場所もあったしね)」
純は手元にある1つの鍵を見つめる。
〔やはり、開ける必要がありそうですね〕
「(はぁ・・・。行くしかないか・・・)」
戦えるという事は分かっても、怖い事には変わらない。
そのため、どうしても二の足を踏んでしまう純。
〔なかなか踏ん切りがつきませんか・・・〕
「(いや、行かなきゃいけないのは分かってるよ?・・・分かってる。
・・・分かってるんだけど、どうしても・・・ねぇ)」
純が手に入れたのは調べるために散策していた部屋。
その中の・・・この洋館の家主の趣味満載の石像が並ぶ部屋の奥。
そこに腕だけの石像があり、その手の平に乗っていたのだった。
あまりに怪しいために周囲を警戒している純だったが・・・サポートの罠関係は無いというハッキリとした断言に、警戒をしながらも鍵を入手。
現在、玄関ホールまで戻ってきていた。
「(・・・上の何処かか・・・)」
純は鍵を握って上を見る。
大きな玄関ホールは2階の部屋の扉と、そこに通じる通路がある程度は見えていた。
「(・・・)」
改めて確認のためにステータスボードをチェック。
そこには・・・2階、執務室の鍵・・・とだけ記載された手元の鍵のアイテムが表示される。
それ以外が、純の持っている鍵から情報が無かったのだ。
「・・・執務室は・・・」
〔目の前の階段を上って、左へ。
そこから玄関の方へ・・・その手前の扉の先の通路の奥の扉ですね〕
「あ、分かってるんだ」
〔空間的にそれらしい部屋があったのがそこでしたので・・・。
ただ、ベッド等、通常の部屋としても兼用しているようですね。
そこそこの広さがあります〕
「あ」
〔?〕
「ちなみに・・・そこに敵とかは・・・」
〔・・・いますね〕
「ふぅ~っ!」
何とも言えない声を出して、固まる純。
〔・・・臆していないで、進みますよ〕
「(・・・。
お前のその、堂々とした態度・・・俺も欲しいよ)」
〔私は純の魂によって生み出された存在なんですよ?
本来、あなたが持っている性格の1つです〕
「(いずれは、俺もそんな性格になるってか?)」
〔別に、私の様になれとは言いませんが・・・。
ふ・・・いえ、あなたはあなたらしくいてください。
それが1番でしょう〕
「(・・・それが、難しいんだけどな~)」
眉間に皺を寄せて首を傾げてしまう純に、微笑むサポートだった。
タン、タン、タン、タン。
玄関の扉を開けた目の前にある大きな中央階段は途中から左右に別れている。
純は、サポートの言葉通り左へ、そして上りきると2つある扉の手前・・・玄関側の執務室へ続く通路への扉を開ける。
ガチャ、ギイイィ。
純達を招いているかのように、案の定、あっさりと扉が開いた。
そして、細長い廊下が続いていた。
いくつもある窓ガラスからは微かに外の灯りで廊下の床が見えている。
ゆっくりと純は進み、ほとんど輪郭しか見えない、暗い奥の扉へと到着。
「・・・(ゴクリ)」
唾を飲みこんで、そっとドアノブに触れる。
そして、反対の手で鍵穴に鍵を差し込んだ。
サポートのおかげで周囲は明るく照らされている為、ハッキリと見えるが・・・。
本来なら先ほどの様にほとんど真っ暗で、何か灯りとなる物が無いと、うっすらと輪郭が認識できる程度だった。
・・・ガチ・・・ギィィィイイイイイ。
押すと思ったよりも軽く扉が開く。
金具がそこまで錆びていないと感じるほどだ。
そのためか開く音が、やけに大きく高く響く様に聞こえる。
「・・・」
純は警戒しながら入っていく。
そして・・・。
グチ・・・グチャ、グチャ・・・ギチィィィ・・・パン。
何か湿っぽい音が響く奥と見る。
入った執務室。
その右奥、執務用の机のそのすぐ傍。
ほとんど真っ暗な部屋で何かがしゃがみ込んで動いていた。
ビクッ・・・ビクッ・・・。
しゃがみ込んでいるナニか前に横たわる黒いナニか痙攣をおこしてビクビク動いていた。
「っ!」
しゃがみ込んだモノが黒いナニかを咀嚼している光景だった。
純に背を向けて、食べ続けるナニか。
そのナニかに喰われて痙攣を起こすナニか。
あまりの光景に純が半歩下がり、ほんの少し声が出てしまった時。
「・・・」
食べていたナニかも止まった。
ボタボタボタボタ・・・タ~~~・・・。
口から大量の黒い液体を垂らしたナニかが、純へとゆっくりと振り返った。
【十時影 純 (クリス)】15才 人間・・・かな~?(進化)
レベル 1
HP 1 MP 1
STR 1
VIT 1
INT 1
RES 1
DEX 1
AGI 1
LUK 1
『マナ(情報体):レベル 1 』『波鋼:レベル 1 』『総量拡大:レベル 8 』
『魔法: 水、風 』




