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幻想異変録  作者: 凍曇
8章 孤城落日
98/151

98:ラストゲーム開幕

 魅魔と正邪は襖を突き破りながら移動する。


『おい!お前霊体なら銃の弾丸ぐらいすり抜けられるとかそういうのねえのかよ!』

『普通なら出来るんだけどな!アイツの弾は特別製みたいだ!まったくいい腕してるよ!』


 そう言う魅魔の腕からは血が流れていた。

 どうやら肩から流れてきてるようだ。


(銀、しかも特殊な加工をしている弾だな。ギリギリだが肩に当たっただけラッキーだったな……。体の中心に当たってたらマズかった)


『こいつは手強いぞ。覚悟しておけよ』

『……ああ』






『サクヤ?スカーレット?……うーん。どこかで聞いたことのあるような……』

『私の名前はアレでもスカーレットはとても有名で高貴な名前ですからね。どこかで聞いたことあるんでしょう』

『うーん?ま、そういう事にしておくわ』


 その時、突如一条の横にあった襖が吹き飛んで襖と一緒に一条も吹き飛ぶ。


『え!?ちょ、一条!?』


 サクヤは突然の出来事にまたも驚く。

 そして襖を吹き飛ばした張本人が出てくる。


『やっほー、僕の声が聞こえてきたから来てやったわよー』


 天子である。


『痛いわね!何すんのよ!』

『え?あ、すいませ……んん?』


 天子は誰かを巻き込んでしまったと思ったのか謝ろうとするが一条の姿を見て言葉を止めてしまう。


『女口調で話してくるから一瞬誰かと思ったじゃない』

『まためんどくさい奴が来たわね……』

『主人にそんな事言っていいのかしら?』

『私には知ったこっちゃないわ!』


 一条がそう叫ぶと天子は少々引き気味に、


『ちょ、だから女口調やめてよ……気持ち悪い……』

『めんどくさいわね!!あんたが目を離してるからこうやって私が出てきたんでしょ!』

『はぁ?……お前一条じゃないわね?』

『めんどくさいから一条の別の人格と思ってもらって構わないわ』


 天子は次にサクヤを見る。


『あら、貴女あの我儘吸血鬼の従者じゃないの』

『……天人様が何か幻想郷に用かしら』


 天子に対して辛辣な態度をとるサクヤ。

 それに天子は眉間に皺を寄せる。


『貴女……人間やめたの?私がこっちに来るの数十年ぶり(・・・・・)のはずなんだけど全然見た目変わってないわね』

『貴女には関係ないわ。何も知らないくせにベラベラと喋らないで』

『そう、それよ。何があったの?見ない間に幻想郷がここまで荒れるなんて……あの隙間妖怪とか霊夢が許してないでしょ、そんなの』

『……それは』


 サクヤが何かを喋ろうとした時、天子が緋想の剣を自分の胸の部分で構える。

 その瞬間、鎧武者が刀を振り下ろしながら天子めがけて突っ込んできた。

 だがその刀は天子が先程構えた緋想の剣によってギリギリ防がれる。


『ひゅー!いい反応するじゃない!騙し討ちのつもりだったんだけど意味がないわねぇ』


 鎧武者の後ろから声が聞こえてくる。

 声の主は鎧武者の前まで歩いてくる。


『映像に映ってた女……』

『正解!ツキミも動いちゃったし私もそろそろ動こうかと思ってね』


 余裕のその態度にサクヤは強気に出る。


『3対1なのに随分と余裕ね』

『ラスボスはいつだって余裕なのよ。あんた達が私に倒そうと躍起になっているうちはまだ余裕があるってものよ』


 アリッサの周りから冷気が漂い始める。

 アリッサの足元は少し凍りついてる。


『さ、ラストゲームを始めましょうかぁ?』

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