表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻想異変録  作者: 凍曇
8章 孤城落日
89/151

89:動く物語動かない世界

『……つまり、その輝針城は元々その姫様の所有物だったが突如何者かが攻めて来て城を奪われたと』

『そうだ。てか本当に助けてくれるのか?私はどうも信じられないんだが』


 一条、魅魔、そして助けた少女。

 この3人は今森の中を歩いていた。


『貴女は天邪鬼ですよね?』

『違うね』

『その答えで今確信しました。天邪鬼は嘘が基本なんですよ。違いますか?』

『もちろん違うさ』

『そういう事です。その貴女が本当の事を喋ってくれた。それだけで信じる理由になりますよ』


(天邪鬼ねぇ。なるほど、鬼の部分はそこか)


『……そうかい。私は基本信用というものを信用してないんでね。利用して姫を助けるとでも思っておくよ』

『それで構いませんよ』




-神社-


『あー、寒い……。コタツがここにあって良かったわ……』


 アリスはコタツに足を突っ込みながらため息を零す。


『こんなにゆっくりするのはいつ以来かしらね……。魔理沙は大丈夫かしら……』




-研究所-


『段々と分かってきたぞ』

『何がさ?』


 ちゆりは夢美と一緒にコンピューターを操作しながら夢美と会話する。


『まずはここの気候ね。どうやら長年の間幻想郷は冬の気候が続いているみたい』


 夢美がとあるグラフを画面に表示させる。


『北海道並みやん』

『実際グラフにしてみると気温の低さがリアルに感じるわね』

『異常気象じゃないのか?』

『そうね、どうやら幻想郷は何年も冬が明けてないみたい』

『それは分かった。他に分かった事はあるか?』


 ちゆりがそう言うと画面が切り替わる。

 夢美はこの画面に様々なポイントを入力する。


『この地図とポイントを見てちょうだい』

『ポイントがバラバラの地点に点いてるが……』

『これは全部一条が観測された時のポイントよ』

『いやいや、冗談だろ?物理的にこの距離は無理だろ

?』

『どうやらジャミングされてるみたいなの』

『一条の近くにジャミングしてる奴がいるってことか……』

『そういうことよ。一体誰がそんな事を意図的にしてるかは分からないけどね……』






『……』

『魅魔さん?どうかしましたか?立ち止まって』

『いや、なんでもない。ちょっと考え事してただけだ』


 歩き続けて1時間が経ったくらいであろうか。

 森の途中で2つの別れ道があった。


『どっちですかね……。えーっと……』

『正邪だ。私の名前は鬼人正邪』

『では正邪さんで。これってどっちに進めばいいか分かりますか?』

『……いや、こんな別れ道はなかったはずだ。そもそも森から城まで一直線の道のはずなんだが……』


 一条は少し考えるそぶりをすると"目"を発動させる。


(……誰かが故意に森の中を弄ったみたいですね。森の配置がめちゃくちゃになっている)


『この際二手に分かれましょう。俺は左、魅魔さんと正邪さんは右で』

『お前が1人になるのはマズイだろう。戦闘手段がないじゃないか』

『いえ、それについては魅魔さんにお願いする形になりますが考えはあります』


 一条は魅魔に耳打ちをすると魅魔と握手をする。


『あまり無茶はしない事と魔法は禁止だからな。分かったか?』

『はい、大丈夫です』

『おいおい、本当にこいつ1人だけを行かせるつもりか?』

『いーんだよ。さ、私達も行くぞ』


 こうして二手に分かれて輝針城を目指す一条達であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ