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幻想異変録  作者: 凍曇
7章 幻想郷
85/151

85:目指すは紅魔郷跡地

『よし!完全復活!』

『2日もかかったがこれで大丈夫だな』

『はい!お陰様でピンピンですよ!』


 一条は腕をぐるぐる回す。

 魅魔は軽く笑うと次の方針について話を振る。


『それでお前は何をしたいのかそろそろ話してくれないか?』

『ええ、元々俺の目的はとある人物の里帰りですね』

『里帰り?とある人物っていうと幻想郷の住人か?』

『みたいですね。どうやら外の世界に来てしまったらしいのでこっち(幻想郷)に帰りたいとか』

『……なるほど。もう少し詳しい話を聞きたい。長くなると思うが構わないか?』

『ええ、構いませんが……』




-一時間後-


『なるほど、そちらの事情は理解した。取り敢えず後は目的地の名前だけ教えてくれないか?』

『はい、目的の名前は———』






『幻想郷……。本当にそんな場所があるんですね……』

『そうよ。普段は隠されていて絶対に見つからないようになってる場所だから知る人はほぼいないと断言できるわ』


 一条は家でパチュリーの事情を聞いていた。


『それで地名が幻想郷なのは分かったんですけど、その住んでいた館というのは……?』


 一条の言葉にパチュリーは少し遠い目をする。

 そしてパチュリーはまるで懐かしむようにある名前を口にする。


『館の名前は———』






『紅魔館。ここが最終目的地です』

『紅魔館……。聞いたこともない名前だな』


 すると襖が少しだけ開きその隙間からアリスが顔を出してきた。


『うお、びっくりした……』

『あなた、紅魔館の関係者なの?』

『え、ええ。そうですけど……』


(話は聞いてないみたいですね……)


『紅魔館が元あった場所なら知ってるわよ』

『……!』

『場所だけなら教えられるけど……。あそこは危険よ、それでも行くのかしら?』

『……行きます。場所を教えてください』


 アリスは一条に向かって手招きをする。

 一条は誘われるがままにアリスの元に近寄る。


『目を閉じて』


 一条は言われた通り目を閉じる。

 すると一条の頭に触られる感触があった。

 アリスが触っているのだろうと一条はすぐ分かった。


『あなたの頭に地図を送るわ』


 アリスは小さい声で何かをボソボソと呟く。

 数秒静寂が支配する。

 しかし一条はその静寂に気づかなかった。


(すごい……!どんどん頭の中に情報が入り込んでいく……!)


 1秒が長く感じる。

 もう何秒経ったろうか?

 まだ数秒?それとも1分経った?

 それすらも分からなくなってきた時に。


『はい、終わりよ。これで元紅魔館までの道のりが頭の中にインプットされてるはずよ』

『はー、お前そんな器用な魔法出来たのか』

『自分以外の何かに情報を与えるのが私の得意分野だからね。人形もその一環よ』

『なるほどね。さて一条、後はお前次第だ。いつ行く?』

『今すぐにでも』


 即答だった。

 一条の表情は真剣で、先の未来を見据えていた。


(へぇ、そんな顔も出来るのか。ただの物腰柔らかそうな男かと思ったけどこれはまた面白い拾い物をしたかもな)


『了解だ。そんじゃまぁ行くとしますか!』

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