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幻想異変録  作者: 凍曇
7章 幻想郷
82/151

82:長い1日の終了

『ななな、なんて事するのよ!!変態!えっち!スケベー!!』

『はっはっは!効果覿面だな!』

『信じられない!男の前で素っ裸にするなんて本当に信じられない!』


 アリスは片手で胸を隠しもう片方の手で局部を隠している。


『……なんかそのポーズ変態みたいだな』

『お前が元凶だからなっ!!私の服返してよ!』

『弾け飛んだのにどうやって返すんだよ』

『もぉぉぉぉ!!!』

『牛みたいに叫ぶんじゃないよ夜中だぞ?』

『全ての言葉に悪意を感じるわね!?』


 一条はどうしたものかと思案した。

 正直この場から離れたい気持ちでいっぱいだ。


(けど一条の体はもう限界なのよね……というかここで一条が目を覚ましたらオチが見えてくるわ……)


『お、そうだ。おーい、そこのお前』

『……私?』

『そそ、お前は酷い怪我してるしな。治療してやるからちょっと待っててくれ』

『……助かるわ。もう動けなくて困ってたのよ』

『私は魅魔。お前は?』

『……一条よ』

『そうか、それじゃ取り敢えず神社まで運ぶか』


 魅魔は杖を軽く振ると一条の体が勝手に浮かぶ。

 すると今度は魅魔の元まで勝手に運ばれていく。


『で、そこの変態(笑)さんはどうする?』

『帰りたくても帰れないんですけど!?しかも笑ってるし!』

『仕方ないなぁ……我儘なやつだ。暴れないなら匿ってやるぞ?』


 アリスはぐぬぬ……と赤面しながら悔しがっていたが最後にはアリスの方が折れて渋々その条件を飲んだ。


『よし、それじゃこの話は終了だ。まずは神社の中に入れ』


 魅魔は屋根から浮かぶと一条を連れて神社の中へと移動してしまった。

 アリスも急いで魅魔を追いかける。


『なんか荒れてるな……。誰も手入れしてないのか?』

『廃墟じゃないの?』

『いや、ここは見ての通り神社だ。ここは必ず活動しているはずなんだがな……』

『なんでよ?神社なら信仰が薄れて無くなって使われなくなったとかじゃないの?』


 一条の言葉に魅魔は首を振る。


『ここの神社は特別でな。神様という柱を据えなくても機能し続けるんだ』

『そんな神社があったのね』

『今が何代目かは知らんが今の代の奴はよっぽどがさつなのか、別の所に腰を据えているのかのどっちかだな』


 魅魔は一条に治癒の魔法をかける。

 すると一条の体は柔らかい光に包まれる。

 驚く事に外傷が数秒で塞がっていく。


『凄いわね……。ここまで素早く治るなんて……』

『表だけならな。お前の場合は外より中の方が重症だ。血の精製だけはかなり時間がかかる。体力を使うだろうから寝ておけ』

『そ、なら悪いのだけれど後はお願いね……。なんだか瞼が重くて……』


 一条はしばらくするとすうすうと寝息をたてて深い眠りに入ってしまう。


『いつまでそんな所で隠れてるんだガキ』

『だからガキ呼ばわり……、はぁもういいわ。男の前に裸晒すほど私は痴女じゃないのよ』

『安心しとけ。さっきまでこいつは女性だ』

『はぁ?どう見ても男じゃない』

『体がな。いつからかは分からんが私が知る限りでは倉庫から出てきた辺りだな。こいつの人格が別の奴に切り替わっていた』

『……多重人格って事?』

『似て非なるってやつだな。誰かの魂がこいつの中に入り込んでるんだ』


 魅魔は頭をガシガシ掻くとめんどくせ、と呟く。


『もうそろそろ夜ね……』

『夜になったら月の魔力も使えるしこいつも朝方には回復してるだろ』


 こうして一条、魅魔、アリスは神社で夜を過ごした。

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