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幻想異変録  作者: 凍曇
4章 地霊殿in温泉ツアー
44/151

44:丁半博打

 丁半博打とは。

 ツボに2つのサイコロを振って入れ、2つのサイコロの出目を足した数が丁(偶数)か半(奇数)かを当てる賭け事である。


『……とまぁ上の文章が説明した通りのゲームで……』

『メタいわね……』

『こういう子なんだ。分かりやすくて良いだろ?』

『そして、確実に上から注意を受けるタイプね』

『間違っちゃあいない』


 勇儀は頷いていると萃香が質問を投げかけた。


『そういやさ、なんで博打なの?これも強さの秘訣の1つってやつ?』

『えー、運じゃね?』

『3つのうちの2つの秘訣が運かよ!』

『多分8割が運だな』

『占めすぎだろ!お前いつもそんな事考えてたのかよ!』


 勇儀はやれやれと肩をすくめる。


『何言ってるんだ?10割が腕力だろ?』

『こいつをグーで殴りたい!!』


 ぎゃあぎゃあ喚いてる鬼二匹を無視してヤマメがゲームを進行する。

 それじゃ、誰が相手する?とヤマメが聞いてきた。

 それに次は菫子が手をあげた。


『あ、それじゃあ次は私が』

『よーし、それでは相手はこのヤマメちゃんがしよーう』


 ヤマメはサイコロをツボ(茶碗)に入れると裏返しにしてサイコロが見えないようにした。

 次にそのツボ(茶碗)を回しサイコロの出目を変える。

 これはヤマメ考案(旧都ではこのルールでやっている)のやり方である。


『3回中2回当てられたら勝ちでいいよー。さぁ!丁か半か!』

『んーっと、数字が合わせて6だから……丁ですね』


 周りがどよめいた。

 まさかこんな少女が数字まで言って丁と言ったのだ。

 もし当たったらこれは今よりももっと衝撃を与えるだろう。

 ヤマメはゆっくりとツボ(しつこいけど茶碗)を持ち上げるとそこのサイコロの目は2と4。

 合わせて6で偶数である。

 つまり丁だった。


『おおー!!すげぇや!』

『この子本当に当てやがった!』

『やるなぁ!』


 見ていた客が拍手をする。

 菫子は照れたように頭を掻いている。


『は〜、アンタ凄いなぁ。こりゃ今回は負けかな?』


 ヤマメはそう言いながらサイコロをツボ(ツボis茶碗)にサイコロを入れて裏返しにし、回す。


『さ、丁か半か!』

『2と5で……半ですね』


 またもや周りがざわめく。

 今度は数字まで言ってきたのでこれが驚かずにはいれなかったようだ。

 ヤマメはゆっくりとツボ(茶碗だって言ってるでしょ!)をゆっくりと持ち上げるとサイコロの目は……。


『2と5の……半。おめでとうアンタの勝ちよ』


 おおお!!と周りの客が声をあげた。

 ヤマメは拍手しながら菫子に話しかける。


『いやはや……凄い!どうしてサイコロの目が分かったんだい?』

『あ、私の能力で透視したんですよ』

『能力?あちゃー、これはゲームの選択失敗しちゃったなぁ』


 勇儀は豪快に笑う。


『負けちゃったかぁ。じゃあ最後のゲームをしようか』

『お、次勝てば私達の勝ちになるんじゃね?』

『そして私が勝てばお前達の負けになるな』


 勇儀は中央の台の近くに座ると袖をまくる。


『最後のゲームは難しいよ?なんせ私が相手だからね』

『殴り合い?』

『いやいや!もっと平和的に考えなよ』


 最後のゲームはね、と勇儀は言う。


『腕相撲さ!』

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