4:紅い館での異変
チビ霊夢が叫んでいるその頃紅魔館でも異変が起きていた。
-紅魔館内部図書館-
『ねぇねぇパチェ?』
『何かしらレミィ』
『何か館が変なのよ……』
『変? 変って何が変なのよレミィ』
パチェと呼ばれた静かな少女は読んでいた本から顔を上げ目の前にいる羽の生えた少女に問いかける。
レミィと呼ばれた少女は不思議そうな顔をしながら喋った。
『それがね? 心なしか館の中が狭くなってきている様な気がするんだけど……』
『狭く? ……気になるわね』
『でしょう? だから……』
何かを言いかけた瞬間、勢い良く図書館の扉が開かれた。
『パ、パチュリー様! 緊急事態です!』
大声を上げながら扉を開けたのはパチュリーの使役する悪魔である小悪魔だった。
『騒がしいわね……。どうしたの? こあ』
パチュリーがそう問いかけると小悪魔は慌てた様子で返答する。
『そ、それがふ、ふたりが……』
『二人が?』
『美鈴さんと咲夜さんが……』
レミリアはさっと表情を青ざめ、
『!? 二人に何かあったの!?』
『そ、それが……その……』
『焦れったいわね! 二人に何があったの!』
『と、とにかくエントランスに来てください!』
レミリアとパチュリーは顔を合わせ頷き、レミリアが小悪魔に、
『分かったわ。今すぐ行きましょう』
と言って立ち上がった。
そして小悪魔とレミリア、パチュリーの三人組がエントランスに行くとそこにはレミリアより小さい幼い子供二人すやすやと寝息をたてて静かに寝ていた。
二人の子供の特徴はとてもサイズの合わない大きいメイド服とチャイナ服を着ているということである。
『ねえ、これって……』
レミリアが顔をひきつらせながら呟く。
『は、はい信じがたいんですが……。おそらく咲夜さんと……美鈴さん……だと思うのですが……』
途切れ途切れに答える小悪魔。
彼女自身もとても驚いているのか言葉がしどろもどろである。
『驚いたわね……。これは……』
パチュリーもとても驚いておりマジマジと小さくなった二人組を見つめている。
『ねえ、レミィこの二人……、子供の時とそっくりじゃないかしら?』
『え? 本当だ……』
レミリアはパチュリーに言われよく見たら確かにこの二人の幼少時代にそっくりだ、とレミリアは思った。
『で、でもパチュリー様こんな事がありえるのでしょうか? 私はいまだに信じられません……』
『分からないわ……。けどこれは間違いなく……』
『"異変"ね』
レミリアが答える。
『これのせいでレミィが言ってた様に館が変だったのね』
『変……、とはどういう事ですか?』
小悪魔がパチュリーに質問すると、
『私もよくは分からないけど恐らく咲夜の能力はかなり弱っているわ。そのせいで咲夜の能力で管理していた館内が狂ってオカシクなっていたんだわ……。その違和感をレミィが気づいて私の所に来ていたのよ』
『なるほど……。そういえば咲夜さんの能力で館内を管理してましたもんね……』
小悪魔がパチュリーの説明に納得しているとレミリアが難しい顔をしながら言った。
『とにかくまずはこの二人を部屋に運びましょう、話はそれからよ』
『わ、分かりました! では咲夜さんの部屋に二人運んでおきますね!』
『お願いね小悪魔』
小悪魔が二人を抱き抱えて部屋に連れていくのを見ながらレミリアは、
『さて、これからどうしましょうかね……。パチェ』
『面倒くさい事になりそうね……。レミィ』
二人はお互いに愛称で呼び合いながら、難しい顔をして小悪魔と二人の子供達がいなくなったエントランスでこう呟いた。
『『……マジか』』




