16:クリスマス! おまけ
-クリスマス前夜-
皆が寝静まった頃霊華は目を覚ます。
(やれやれ…思いっきり殺意丸出しだな)
霊華は布団から出るとこっそり音を立てないように外に出る。
(紫の話通りならあの鬼以外は闘える状態じゃないだろうし…まぁ仕方ないか)
外にはフードを被った人物が立っていた。
『悪いけどここの子達には手出しさせないよ』
霊華の言葉に反応してフードを被った人物が霊華の方へ振り向く。
『おやおや、どちら様ですか?ここには子供3人、怪我人1人と鬼1匹と聞いていたんですが…』
『貴方こそ誰よ。それで気配を消したつもりかしら?殺意丸出しよ』
『…』
『悪いことは言わないから帰りなさい』
『消しますか』
フードを被った人物は目にも止まらぬ素早さで距離を詰めて回し蹴りを繰り出す。
『遅い』
足をパシッと掴むとそのまま力任せに地面に叩きつける。
『なっ!?』
フードを被った人物は地面に叩きつけられた衝撃で意識を失う。
『相手が悪かったね。私にとっちゃあんな速さは止まってるようにしか見えないよ』
霊華はこのフードを被った人物を起こす。
『おい、起きろお前に聞きたいことがあるんだから』
『う…私の懐に…丸薬が…』
『丸薬?これか?』
霊華は丸薬をフードから取り出す。
『それを…口に…』
『構わないが…何の薬だこれ?』
丸薬をフードの人物に飲ませるとフードの人物が一瞬にして消えた。
『!』
周りを見渡してもさっきのフードの人物はいない。
『…なんだったんだ?』
霊華は周りの気配も探る。
(特に周りに気配もなし…)
霊華は溜息をつくと部屋に戻ろうとする。
その時居間からゴソゴソと音がした。
『なんだ?まだ誰か起きてるのか?』
『うん?』
そこにはコタツでさっきまで寝ていた鬼がいた。
『え?誰?』
『あー、えっとあれだ紫の知り合いって言えば通じる?』
『へー紫の知り合いねーなるほど』
鬼は納得したように頷いている。
『で、質問の答えだけどついさっき起きちゃってさ』
『なるほど』
『で?お前こそ何してんの?』
『ちょっと夜風にあたっていただけだよ』




