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第二話 自己紹介なるもの by ヒット

生徒会――それは生徒達による、生徒達の為の、生徒達だけの組織。選抜方法は投票から続投等多岐に渡ります、私はそれしか知りません。


「ようこそ、私がこの生徒会の会長だよ♪」


「私は副会長の起源孝明きげん たかあきです」


「どうも、新月一です」


「始めまして、日向姫香ひなた ひめかって言います」


「俺は板大浪ばんだい ろうだぜ!よろしくな!」


「……藤岡揺江ふじおか ゆりえよ」


一息に、何の波も無く新しい生徒会の顔合わせと簡単な自己紹介が行われました。これにて今回は終了です。








等と言ったら面白いですね。


「うんうん、それじゃあ次は役職の発表をするね。会長と副会長はこのまま私とリー君が続投します」


はぁ……


「会計は一君と姫ちゃん」

「はい」


「了解しました」


「書記は浪君と揺ちゃん」


「おう!」


「……ええ」


「という訳で、これにて新生徒会発足完了♪」


得意げに笑顔を振り撒く会長に一言。


「会長、そろそろ本題に入りませんか」


もう『建前上の生徒会』は良いでしょう。それにそもそも全員知り合いなんですから。


「そうする?それじゃあ生徒会改め、大使節『冥界輪廻ヘブンコースト』の作戦会議を始めるよ」


「おう!燃えてきた!!」


浪の暑苦しいオーラが熱いです。このままでは世界の隅々まで焼き尽くしかねます。


「じゃあ、もう一度自己紹介から始めよ。一応全員顔見知りだけど、六人で集まるのは初めてでしょ?」


「そうですね。それじゃあ私から紹介します」


姫香が率先して自己紹介を始めます。私は姫香のそういう所が好きですね。……メタな事を言うと、彼女がこの物語のヒロインです。


「私は『ヒューマン』のリーラです。まだまだ至らないですけど、これからよろしくお願いします」


深々と此処にいる全員に一礼をしてくれました。やはり礼儀正しいと必然的に人格者――リーラは元々人格者ですが――に見えてきますね。


「はい、ありがとうリーラちゃん。一発目から模範になる挨拶だったよ」


「ありがとうございます」


「それじゃあ次は……うん、一君にしよう」


「『天使』のヒット、役職は熾天使です。知った仲ですがよろしくお願いします」


リーラが正しくやった以上、私がその流れを斬るのはあまり愉快にはなりません。これで最初が浪だったらもっと簡潔で済んだのですけど。


「うんうん、良いね〜。それじゃあ次は揺ちゃん」


「……はい」


揺江は少し伸びをする様に背中から翼を顕しました。赤い、綺麗な翼です。


「『半竜人ハーフドラゴン』のフーリエ……どうも……」


「おおっ!フーリエの真っ赤な翼、いつ見ても綺麗だな!」


「……そう」


「は〜いありがとう。次は浪君お願いね〜」


「おう!俺は『悪魔』のヴァンタレイ!!魔王だぜ!もう皆顔知ってるけどもう一度よろしくな!!」


いゃあ、暑苦しい事この上ないですね。


「うん、ありがとう。じゃあ次はリー君」


「はい。『精霊』のオリジンです。同じ志を持つ者同士、皆さんで共に頑張っていきましょう」


業務的な自己紹介をどうもヘタレさん。


「いやー、皆ありがとう。それじゃあ最後は私だね」


コホン、と一つ咳ばらいをされます。どう見てもそこらの女子高生ですね。


「私は『神』のイグドラシルで〜す。全知とまではいかなくても元の世界の事なら大概は知ってるよ〜。改めて皆よろしくね♪」


会長ことイグドラシル様が番を終えた事により全員の自己紹介が終わりました。もしこの会話を、学校の生徒が聞いたらどう思うでしょうか……信じますね、恐らく。

キャラクター紹介



日向 姫香 ひなた ひめか 本名 リーラ


年齢 16歳

種族 ヒューマン

性別 女

容姿 黒髪に黒目

役職 会計

戦闘スタイル ヒューマンにしては珍しく魔法を使える

性格 可憐

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