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第一話 始まりの馬鹿 byヒット

ヒ「〔〕は心の声です」

ここは人間界の学校


見た目も普通の、何処にでも在るような学校


そして私も普通の高校生……だったら平凡ですよね





今私がいるのは『清正高校』2年B組の教室です。


『清く正しく』がモットーの高校らしいですが、私に言わせれば『犠牲が多く逝ってしまう方が後を断たない』が解釈の『牲逝高校』だと思いますが……。


まぁそんなことは置いといて、この教室で文武両道・容姿端麗・人柄良好という言葉がお似合いの〔正気を疑うような〕生徒会長のとてもお優しい〔笑〕「提案ある人カムバ〜ック〔ネーミングセンスゼロ〕!!」というクラス会をしてます。


「はーい会長、休み時間を三倍にして下さい!」


「俺は全科目自習がいいです!!」


「それよりも今年の体育祭は水着コンテストにしましょう!」


「はいはい〜はい、私は副会長の演説が聞きたい!!」


まあ、質問を聞いていれば分かりますが〔頭のネジをなくした〕自由な生徒ばかりの集団です。これでも進学校ですか?


「じゃあ全部採用♪」


「お待ち下さい会長。どれもこれも実現出来ない事ばかりじゃないですか」


「一つは出来るよ?」


「はい?」


「それじゃあここで副会長のリー君による『学生の本分とは何か?』の演説をしてもらいまーす」


「ええっ!?ちょ、会長、そういう事は事前に厳正な準備を行ってから…」


あの主コンには最適の対処法ですね。


「え、えーっとそれではまず学生とは何なのか、何をする必要…」


起源会長のありがたーい〔笑〕演説の始まりですね。いやはや、これは勉強になります。さて、何処まで読みましたっけ……このページは読んだので次のページでしたか……


「ヒット、学校でそんな物読まない」


壇上から戻って来た会長に只今絶賛読書中だった私の愛読書が取られてしまいました。ああ、私には読書すら許されないのでしょうか?……ツッコミ不在は物足りないですね。


「会長こそ、学校ではその名前で呼ばないでくださいよ」


あっ、一応ここで断っておきますが会長、イグドラシル様〔神〕はメインヒロインではありませんのでその辺りはお間違いない様に……メタ発言失礼しました。


「会長権限で呼んでもいいって許可♪」


「はぁー……こっちでは私の名前、『新月一にいづき はじめ』にしているのですから本名そっちで呼んでると……クラスメートは全員空洞なので別に大丈夫ですか」


「空洞?」


貴女とやんちゃ(クレイジー)なクラスメートの事です。


「何でもありませんよ。それと、私の読書を遮ったからには理由がありますよね?」


「そうそう、今日生徒会全員で集まって顔合わせするよ」


「あぁ……いつ顔合わせ(それ)をするのかと思いましたが、今日ですか……もうちょっと早く言って下さい」


「ズバッと本音をぶつけてくるね。ヒットって天使とは思えない事言うね」


「別にこんなのでイグドラシル様が機嫌を損ねると思っていませんから……それに私は変わってますからね。思想や性格に至るまで、普通の天使とは『格』が違います」


「うんうん、上司思いの部下を持って幸せ♪」


若干話が噛み合っていません……恐らく、前者の感想でしょう。


「はい新月君、どう思う?」


今の今まで演説をしていた起源副会長が突然のムチャぶりを振って来ました。


「やはり毎日善行を積んで世の為に尽くすのが美しいと心の底から思います」


「くっ……そ、そうですね。では……」


ではこちらも無茶を振らせてもらいます。


「副会長、私からも一ついいですかね」


「ふむ、何でしょう?」


「私が会長と話しているからって嫉妬は良くないですよ」


「してません!!」


「わぁー、リー君大胆。でも、学校だからダメだよ?」


「か、会長まで何言ってるんですか!?///」


と、今のやり取りをしていると周りの生徒達が嫉妬と羨望を持った視線を送り始めた様です。まっ、何も出来ないでしょうけど。


「……ごほん、それはそれとして……」


再びありがたーい〔爆笑〕お話が始まったのを確認しました。


「はぁ〜あ、『ヒューマン』のフリも疲れますね……」


「『ヒューマン』のフリ以前に『男の子』のフリじゃないの?」


「私は男です」


「信じられない程中性的な顔だけどね?」


「この話、何百年前から繰り返してましたっけ」


「何千年単位じゃなかった?」


周りの生徒達には聞こえない程の声ですが、仮に聞かれても頭の緩い人達でしたね。


「何千……私の年齢が2749ですから、そんなに昔の出来事ではありません」


「そういえば、私もまだ3000ぐらいだから何千て言葉は正しくないね」


「私達の寿命って何年程度なのですか?」


「過去最高記録が先代イグドラシルの1102941……まだ生きてるけど今のところ最高だよ」


「100万……私達もそのくらいまで生きる事になるのですか……」


キンコーン


チャイムの音が終わりを告げました。


「ヒット、それじゃあ今日生徒会だから」


「はい、了承しました」


それでは、今回の任務の始まりですね。いやはや、長い『ヒューマン』生活の幕開けです。

キャラクター紹介



新月 一 にいづき はじめ

本名 ヒット


年齢 2749歳

種族 天使

性別 男

容姿 暗紅の髪に赤紫の目 役職 会計

戦闘スタイル 魔法よりも直接攻撃が得意

性格 ドS 冷酷

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