私の高校生活 十色に駆けて
私の高校生活はあまり華やかなものではなかった。
何か目指していた物があるわけでもない。
部活に打ち込んだわけでもない。
たくさん遊び尽くして過ごしたわけでもない。
恋をしたわけでも、好きな男子がいたわけでもない。
ただ普通の高校生として、それなりに勉強をして、
適度に友達と遊び、雑誌を読んだりテレビを観たり。
気づいたら時間が過ぎていた。
周りの皆を見ると、生活が楽しく充実しているように見える。
私も楽しかったけど、そこまで充実していた自覚はない。
今年私は三年生になるけれど、高校最後の大仕事である受験も
きっと気づいたら終わってるのかもしれない。
高校生活なんて、そんなもの。
青春なんて感覚が来ない人間だっている。
でも、私はこの高校生活が嫌いじゃない。
なんとなく過ごして、なんとなく消えていった年月。
そんな適当な響きもちょっと好き。
一緒に過ごしてきた友人達が持つ、様々な個性。
頑張ってる子に、穏やかな子。
やる気のない子、騒がしい子。
真面目な子や、可愛らしい子。
熱い子、強い子。
明るく輝いてる子。
みんなと手を繋いで駆けてきた事で、
私達は十人十色の個性を分け合い、
共有してきた気がする。
そしてみんなといる事で、その中に混じる事で、
私の「なんとなく」も一つの個性になれる。
それはたとえいつか離れ離れになっても、
ずっと消えない宝物。
何でもない普通の日常だけで駆け抜けた日々は、
私のアイデンティティ。
私のちょっとした自慢。




