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私の高校生活 十色に駆けて

作者: 風の道
掲載日:2026/05/16

私の高校生活はあまり華やかなものではなかった。


何か目指していた物があるわけでもない。

部活に打ち込んだわけでもない。

たくさん遊び尽くして過ごしたわけでもない。

恋をしたわけでも、好きな男子がいたわけでもない。


ただ普通の高校生として、それなりに勉強をして、

適度に友達と遊び、雑誌を読んだりテレビを観たり。

気づいたら時間が過ぎていた。


周りの皆を見ると、生活が楽しく充実しているように見える。

私も楽しかったけど、そこまで充実していた自覚はない。

今年私は三年生になるけれど、高校最後の大仕事である受験も

きっと気づいたら終わってるのかもしれない。


高校生活なんて、そんなもの。

青春なんて感覚が来ない人間だっている。


でも、私はこの高校生活が嫌いじゃない。

なんとなく過ごして、なんとなく消えていった年月。

そんな適当な響きもちょっと好き。



一緒に過ごしてきた友人達が持つ、様々な個性。


頑張ってる子に、穏やかな子。

やる気のない子、騒がしい子。

真面目な子や、可愛らしい子。

熱い子、強い子。

明るく輝いてる子。


みんなと手を繋いで駆けてきた事で、

私達は十人十色の個性を分け合い、

共有してきた気がする。


そしてみんなといる事で、その中に混じる事で、

私の「なんとなく」も一つの個性になれる。

それはたとえいつか離れ離れになっても、

ずっと消えない宝物。



何でもない普通の日常だけで駆け抜けた日々は、

私のアイデンティティ。

私のちょっとした自慢。


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