episode4 ツンデレはこの世に存在する
次の日ーー
俺は学校を休み、ヴェイルハウンドに来た。
ヴェイルハウンドの建物は、煉瓦造りで少し古く見える。悪く言ってしまえば、小汚い、というところだろうか。
大きさは一般的な4階建てのビルって感じだ。
入り口の門は学校の校門並みにデカく、入り口にある顔認証システムか呼び鈴を押して解除されるかで入れるらしい。
中に入るとすぐにラウンジのような場所があり、外観とは裏腹にとても綺麗だ。
外と同じ煉瓦造りの暖炉の前に、木製の机にソファーが置いてある。
ここで待ってろって言われたんだっけ…。
とりあえずソファーに腰掛けて待っていると、城崎姉妹の姉が来た。
俺をみるや否や、「げ……。」と声を漏らしていた。
そんなに嫌か、俺が。
どうも、と挨拶をするが、睨まれたままだ。
「ねえあんた。」
「はい?」
突然話しかけられて驚く。
やはり何かしたんだろうか。
「私の隊長を困らせたら○すから」
……………え?
なんか俺、突然殺害予告された?
というか、隊長って、羽柴さんのことだよな。
「というか、昨日のアレなんなの!?
隊長の誘い断るとか意味わかんない、本当に人間?」
昨日羽柴さんに対して口悪かったのに、これはまるで信者だな。
なるほど、これがツンデレってやつか。
「俺、命かけて何かやるのって怖いから、本当はやりたくなかったんだ。」
「は?隊長のためだったら命なんか安いじゃない、何言ってんの?」
何言ってんの?はこっちのセリフです。
命は自分のものです。その価値に安いも高いもありません。
言い合い(一方的に責められてるが)をしていると、
「おう晴翔、よく来たな!」
羽柴さんがやってきた。
ビクッ!!と明らかに飛び上がった城崎姉。
顔を赤くしているが、大丈夫なのか、これ。
「茜もいたのか、晴翔と仲良くやっていけそうか?」
「……別に、仕事なので。うまくやっていくに決まってるじゃないですか。」
そう言ってそそくさとラウンジを後にする城崎姉。ほんとに、隠すのが上手いんだかなんなんだか。
「んじゃあまずは、このヴェイルハウンドの説明だ。」




