episode3 光属性α魔法使い・井上晴翔
「ここが事務所だ、病院がすぐそこだし飯田も常駐してるから、怪我しても安心だろ!」
いや、安心だろ!じゃないんですよ。怪我したくないんです。
「この世界のことは、だいたいわかるか?」
「はい。」
1991年バブル崩壊の直後に初めて、スペースラプチャーが起こった。
原因は人間の感情の揺らぎと仮定されているが、未だ不明。
その後突如魔法に覚醒するものが現れ、今では2割ほどが魔法使いだと言われている。
魔法の属性は全部で10種類。
炎、水、風、土、光、草、音、闇、鍛冶、治癒だ。
ちなみに、水は派生して氷や雷を生成することもできる。
そして魔法使いにも分類がある。
自分の魔力で魔法を生成し、自在に扱うことができるα魔法使い。
魔法石が使用された武器に魔力を流し込み魔法を扱うことができるβ魔法使い。
魔力は持っていないが魔力のこもったものの魔力を扱うことができるγ魔法使い。
それぞれ長所もあるが短所もある。
また、魔法使いの他に巫女、男巫や呪術師、忍者なども、ヴェイルハウンドに所属していることもある。
「晴翔は、おそらくα魔法使いだろう。魔法石がなくても魔法が使えたからな。」
ちなみに、羽柴さんもα魔法使いで、属性は土だ。
腕や足を土で生成されたスーツのようなもので覆って、フィジカルで戦う。
城崎姉妹はβ魔法使い。茜さんは炎、葵さんは水の魔法石が埋め込まれている大剣で戦う。
飯田さんはα魔法使いで、医療班なだけあって属性は治癒。前線には出ない。
俺はまあ、先ほど言った通りα魔法使いで、光属性。
「これが入隊の書類ね、ここにハンコ押して持ってきてもらえればいいから。」
飯田さんは羽柴さんの秘書的な業務もやっているらしい。
医院長やって班長やって秘書までやって…どれだけ忙しいんだ。
「そういえば、親御さんに連絡したほうがいいか。」
「いや、別にいいです、適当にメッセージ送っておくんで。」
「そういうわけにもいかないだろ、命にかかわることなんだし。」
「俺の親、両方海外なんで。」
俺の親は昔から出張が多かった。
幼い頃は祖父母に預けられていたが、俺が9歳の頃祖母が他界。
そのまま祖父も弱って施設に入ったから、俺を世話する人がいなくなった。
まあ、もう高校生だし別にいいけど。
「…そうか、まあ君がいいならいいんだ。」
なんか、気まづい雰囲気にしてしまった。
「そういえば、ここってこの4人だけなんですか?」
「ああ、他にも居るぞ。今日はさっきのスペースラプチャーで直帰したんだ。」
直帰とかいう制度あるんだ……。
「晴翔ももう帰っていいぞ。明日にでも他のメンバー紹介するから、朝イチで来い。」
「わかりました…。」
そう言い残し、俺は家に帰った。
水派生で雷ができるってところに疑問を抱いたそこの君!!(居るか知らんが)
お答えしましょう。
まず雷は雲から降ってきます。
雲は小さな氷の粒でできていて、雨はその粒がたくさん集まって重くなって落ちてきて、地上近くの気温によって溶かされて落ちてくる。
ちなみに溶けなかったのが、雪とか霰とか諸々です。
で、その雲の中の氷がめっちゃ摩擦して生まれた大量の静電気が生じる。
そして、雲の内部や雲と地面の間で電荷の偏りが最大になったときに起こる巨大な放電現象なのです!!
ちなみに、雷は地上に落ちてくるものよりも宇宙に放たれるほうが大きい(距離が長い?)って知ってました?(多分)
てか水なんでもできすぎやろ!って思ったらそこの君!
僕もそう思いました。
まあ、他のも色々できるし……まあ、ね。




