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第一王子の暗殺

其れは突然だった。

ドナルデン王国の第一王子 マリファガン フォン ドナルデンは、

自国の地方都市を順に巡り活動していた。


彼は国民を強く愛しておりが豊かな国土を目指し尽力していた。

それは国民にも通じており、愛される王子だった。


最近はカティが手掛けた下水転移装置、浄化施設を各都市に普及させるために尽力していた。

下水転移装置はタイルに移転魔法を付与したもの都市ごとに浄化施設へ飛ばし一括処理する仕組み。

これによって簡単な工事で清潔な環境が手に入る。

これは匂いだけではなく、疫病の発生も防ぐ事となるため導入した都市での効果や評価は非常に高かった。

転移タイルは安価なレンタル制になっており、その一部が税収入としてはいる為これも魅力となっていた。

上流階級向けには、これにおしり洗浄機能ウォシュレットを付属し、そのレンタル料金を上げる事で

スタンダードなタイルをできるだけ安価にしており庶民でも迷わず設置できる価格となっていた。


第一王子がこれに取り組んだ切っ掛けは、視察でイシュグランド王国のエスワンに行った時だ。

前にも訪れていた王子は、密集している大都市の住宅街特有の、街の臭さが全くない事に気が付き驚いていた。

これは下水という観念もなく汲み取り式が殆どである事と、経費もあり地下に埋設している施設や家も少なかったためだ。

この匂いが無くなっていた事に気付いた王子は、その理由や仕組みを知るや

それに感心し、いち早く浄化施設の普及に自ら尽力していった。


もちろんカティーの実家スターバル商会も、兄のスイフトがこの第一王子のプロジェクトの陣頭指揮を執り、協力をしていた。


第一王子マリファガンは、この地方での活動には、生活の潤いを目指すだけでなく、自身の人脈形成にも重視していた。

これは多方面の活動で、より優れた人を見つけ出し育成する為だったようだ。

この浄化装置だけでなく、早くより地方の活性化に貢献してきており領主や国民からの信頼は、国王より厚いのではというほどであった。


その日、第一王子 マリファガンはデラリル国の国境に近いイシュカの街にきて、これから行われる消化施設の施工工事の説明を住民向けにしていた。

タイルの上に置いた土が一瞬で消える実演であった。

第一王子が現れると多くの声が上がる。

「王子様ーーーー」

「マリファ様ー」


第一王子 マリファガン

「皆さん。今日はこの街に導入をすすめる浄化施設の説明に参りました。」

「たくさん集まってくれてありがと―――」


既に多くの人が集まり、王子は説明を進める。


その説明中に事は起きた。

王子の背後で聞いていた、子供が王子の背中を短剣で何度も刺す。


ドスッ  ドスッドスッドスッ

「ぐぅあぁぁあ」


「誰だ―――」

「王子――――」「マリファガン様―――」

「兵士何をしている」 「キャー――――」

「治癒士―――直ぐに―――」

「マリファ様―――」


悲鳴がこだまし現場は大混乱に、治癒魔法も間に合わず王子は亡くなってしまったのだ。

周りにいた者が子供を取り押さえようと、掴みかかるが、もの凄い力強さで振り払われてしまう。

何人かの兵士の剣が子供に刺さると・・・


先ほどまでのこどもが、魔族に変わった。

魔族が子供に化け王子を襲ったのだった。


・・・・・



この訃報は瞬く間にドナルデン王国全土に広がり、多くの人々が悲しみに暮れる中、

更に第二王子までも行方不明になり王宮は大混乱となっていく。



第一王子 マリファガンが亡くなった事が確認され国王に報告された。

国王 

「なんという事だ・・・」

「マリファ、、、、マリファが亡くなったと・・・間違いなかったと・・・」

其れっきり言葉を無くす王。


周りの家臣からも、嗚咽や、すすり泣く声が聞こえてくる。

この後、王は3日間ほど王室に引き籠り漸くぶりに国政の場に戻ってきた。


そんな折に、、、それは伝えられた。


これからの事を決めようという会議の場

そこへ入ってきた騎士により第二王子ファルテガも行方不明になったことが伝えられる。

「ばかな・・・何故だ、、、周りのものは何をしていたのだ・・・」


第二王子ファルテガの件は直ぐに調査隊が結成され

調査して直ぐに、学園からの使者に装ったものの罠であったことが判明し、

深い悲しみに打ち震えていた。


****************


一方その頃・・・

カティ達は 闇より逃げるため走り続けていた。


周りの魔素も感じられるようになり身体強化する事で大きく遠ざかろうとしたその時、それは起こった。


体力が底をつきかかって意識ももうろうとする中


明らかな敵意、殺気にゾクッとする。


サーニャ

「大きな魔物がいる。ドッドラゴン」

カティ

「鑑定」


――――――――――――――        

ブラックドラゴン

S+

HP12089/21357

MP2876/16301

攻撃力4347

防御力3993

魔力3572

俊敏力1292


―――――――――――――――


ドラゴンも闇より逃げているようであった。

また飛べない状態で、体力も弱っている状態だった。

しかしその状態でも大きく口を開けブレスを放とうとしていた。


「ブレスが来る」


ブレスは魔力への影響はさほど関係なく放てるのか、広範囲の火炎が来た。

ただブラックドラゴンの動きも遅くなっていたことが功を奏し、

的確にブレスの方向が読めたため縮地で逃げる。

正に間一髪躱せたが次はやばい。


もう避ける体力すら・・・


逃げる中で、ドラゴンの次のブレスが放たれようとしている・・・・

縮地で逃げるだけの発勁はもう出せそうにない・・・


もうだめか・・・


ブレスが放たれる瞬間に

リルが ドラゴンに向かって爪斬撃を放った。


「グギャ――――」


ブレスは横に外れ、大きな声を上げ怒り狂っているのが伝わった。


今ドラゴンが冷静でない時が

チャンスかもしれない・・・

「くそーーー魔力も・・・」


俺は荒いが、ファルテガを前方の上空に投げた後

絞りだすように戻った僅かな魔力で、縮地でブラックドラゴンの首元に飛び渾身の力で斬りつける。

双刃斬!

ブラックドラゴンは血飛沫を上げ、怒り狂った方向を上げ爪斬撃で応戦してきた。

ザシュ―――  ドン 


避け切れず前方に飛ばされる。

「ヤバイ!」 

その攻撃は無防備となっていた俺にとって致命傷に近かった。


エアリーシャが咄嗟に回復魔法を連打する。

リルがファルテガを上手く受け止めてくれていた。


その刹那に身体の一部に変化が起こっている事を感じた・・・


ブラックドラゴンは怒り狂ってブレスを再び放とうとしていた。


やばい!

お読みいただいた方、本当にありがとうございます。

少しでも面白かった。続を読みたい。こう思っていただけたらブックマークや評価いただけると嬉しいです。

評価はこの下の方にある星です。☆☆☆☆☆  引き続きよろしくお願いいたします。


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