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ドナルデン王国学園

驚きの学園初日・・・

ドナルデン王国学園



俺達は、このドナルデン王国学園に1年間留学する事となり今日が初登校だ。

留学についてはドナルデン国王自らの招待もあっての事だと聴いていた。


王国学園の警備は万全で1か所だけの門にも多数の門番がいて厳重だった。

学園は建屋も他の公共物に比べ費用をかけているのだろう、高級感があり国として力を入れてきただろうと感じさせた。

ただ国の絡みが多い影響の為だろうか。

着いて直ぐに軍隊にでも入れられるような恐怖を感じている。


校門にある受付で事情を悦明すると暫らくして迎えの生徒二人がやってきた。


イケメン男女だ。

キリト好みなのかな・・珍しく顔が緩んでいた。


イケメン男

「サントモーリシャス魔法学院の方々でしょうか?」


カティ

「そうです。短期留学の招待があり本日より登校しました。よろしくお願いします。」


イケメン男

「はじめまして。ようこそドナルデン王国学園へ。

今日案内をさせていただきますファルテガです。」


イケメン女

「ミレイアです。よろしくお願いします。これから皆さんを先ず学園長の所に御案内します。

 その後、学園の施設について紹介させていただこうと思います」

キリト

「ミレイアさんですか、お美しいですね。よろしくお願いします」


ミレイアさんが少し困ったような顔で会釈をしていた。

2人に案内される形で一行は学園長室へ向かった。


先導するファルテガが、時折後ろを気にしながら話をしてきた。


ファルテガ

「本校について簡単に紹介しますね。

本校は王国が直轄する由緒正しい学園です。

生徒は受験は無くロマニカ公国の案もあり、

全国民の鑑定を行い将来も含めて優秀なものだけが集まっています。

他国と違い優秀な人材を取りこぼす事がないこの制度と、それで招集された優秀な生徒達で競い合うため

他国を遥かに凌駕する実力者が揃っています。

今回は同盟国で運営するサントモーリシャス魔法学院の皆さんをお呼びし、交流を行う事は

皆さんにとって刺激ある有意義な時間になる事でしょう」


ふむふむ・・・もっと軽い会話。

友達になる会話が始まってほしいな・・・


「実は本日の午後より、早速交流試合があります。

最初は実力に驚かれる事でしょう。

この一年間で皆さんが大きく成長させることと思い私たち代表も楽しみにしています。

また今回の機会は我が学園だけでなく国王様としても、

自分たち学園生の実力を対外的に示す良い機会と、

ご配慮されたのだと思っています」


対外的に示すとか気になる事もあるが学園への愛着が強そうだ。

あまり刺激しないように努めよう。


ファルテガ

「この学園では、剣術、槍術、魔術の特に優れた能力を伸ばす教育を進めていただいています。

おっ、もう着きましたね。こちらが学園長も居られる本学舎です。」


本学舎は学園内で最も大きな建物らしい。

内部を更に10分ほど歩いた所に学園長室があった。


コンコン

「ファルテガです。サントモーリシャス魔法学院の方々をお連れしました」


『おぅ、待ってたよ。中にどうぞ』


ガチャ

中に入ると背が低めで小太りのお婆さんがいた。


学園長

「ようこそドナルデン学園へ。

あんたがカティかい・・・」


面識は無い筈だが、真先に俺のところにきて

ニコニコしながら俺の周りをグルリと一周した。


挨拶のタイミングがつかめない・・・

無理やり挨拶するか・・・


カティ

「サントモーリシャス魔法学院よりきました6名です。

右よりサーニャ、キリト、エルカ、エアリーシャ、マニティです。

1年間よろしくお願いいたします」


学園長

「ほっほっほーーーーよろしく頼むよ。 

ファルテガ、ミレイアお前たち

この子ら招待留学生の実力をどう思った?」


ファルテガ

「サントモーリシャス魔法学院の過去の中でも強いと聴いています」


学園長

「そんな得た情報を聴いちゃいないよ・・・

お前さん達がどう感じたかを聴いてるのさ」


ファルテガ

「体格も良くキリトさんは強いだろうと気になっております」


ミレイア

「私は魔法が得意で間近で会った人の実力が何となく感じ取れるのですが・・・

 正直なところ驚いています。底が全く見えません」 

ミレイアは言葉の終わりで俺を見た。


学園長

「ファルテガ・・お前さん修行が足りないねぇ。

ミレイアそう感じたか・・・

私はここの学園の学園長をしているマンフロンというものだ

しかしおかしいねぇ・・・

カティ・・ロマニカ生まれ・・・

いま12歳と聴いたが鑑定の儀に参加したのだよね?」


ファルテガ

「12歳が代表なのですか・・・」


学園長マンフロン

「まぁこれ以上の詮索や辞めておくかね。

この学園の子達は鑑定の儀で選ばれた自分たちが特別の存在と思いすぎているところがある。

歓迎のイベントとして、剣術、槍術、魔術の対抗戦をやろうと思っている。

対戦方法も含め学園生に任せる事にした。

存分にうちの子達を打ちのめしてやってくれ。

きっと目が覚めるはずさね

カティ。

対抗戦前に私の部屋に寄ってほしい。

頼んだよ」


対抗戦がいきなりあるのも驚いたが・・・

俺のステータスは今偽装をしてある。


また魔力も含めて抑えているし隠蔽もかけている。

それでも、学園長にはバレていたって事か

あとミレイアにも・・・

何かのスキルなのかもしれないな。

俺は失礼にもあたるし最近鑑定は極力使っていない。

勿論、もしかすると結菜や隆二かって思うときは鑑定するけどね。




俺達が学園長室を後にし、学園内を案内してもらっていた。


ファルテガ

「ミレイア、あの学園長の言い方はどういう事かな?

まるで俺達が対抗戦をしたら負けるような言い方じゃなかった?

逆に奮起させる為に言ったのかもしれないけど・・・

鑑定で選ばれ競い合っているオレたちの実力を判ってなさそうで驚いたよ」


ミレイア

「学園長の見る目は確かだと思うわよ」


ファルテガ

「ミレイア、君は慎重な考え方だね。」


案内も最後になり食堂へとやってきた。

ここでそのまま昼食をとるらしい。


大勢の学園生たちが見ている。

ついでに話し声も丸聴こえだった。


「ねぇ、王子が連れているあの子達は誰なの?」

「サントモーリシャス魔法学院からの留学生らしいわよ」


「めっちゃかわいい子ばかりだけど」

「サントモーリシャス魔法学院は同盟国の貴族様たちの学院だから、

のんびりと旅行気分なのでしょう」


「我が学園は実力主義だから貴族ばかりの彼らは

 実力を知った瞬間に逃げ出すんじゃないかな」


「多分俺達の殆どは平民だと知っているのなら見下していそうだな」


「対抗戦あるらしいし、毎日ボコボコにしてあげたらいいかも」 www


「あの目立つ子がリーダーなんでしょ」

「あの子 ロマニカ出身らしいよ」

「えーーそうなの。じゃあ鑑定の儀で選ばれもしなかった子なのね」

「見た奴が言ってたけど 3歳児波のステータスだったらしく酷評され、印象に残ってたって」

「あれって将来も見るんだろ」

「どうしてそんな奴が 交流留学生の代表に選ばれているんだ」

「サントモーリシャス魔法学院の程度がわかるな」

「しかし名ばかりで実力は下がっているんじゃないのか」

「やはり貴族のお坊ちゃまとお嬢ちゃまだからだろ」

「他の国は、うちの国みたいな全体鑑定がない国とか殆どらしいし」


「今から交流試合らしいけど見る価値すらなさそうだね」


散々な言い方しているな・・・

自分の国がちょっと嫌いになるよw


食堂でそんな事を聴き流しながら長い列に並んでいた。

昼の食事も選択肢はなく同じものを受け取るだけだった。

正直美味そうには見えないな・・・


ここで1年か辛そうだね・・・

皆テンションがかなり落ちていった。


後、王子って何の事だろうと思っていたら

ファルテガが、ここドナルデン王国の第二王子だった。

ファルティガ フォン  ドナルデンがフルネームの様だ。


昼からは事前に聞いていた通り対抗戦が始まった。

学園よりは剣術、槍術、魔術の得意な人それぞれ20名を参加させているらしい。


そしてその上にトップ5と呼ばれる5星神という存在がいるらしい。


彼らは対抗戦の評価をするらしい。

(上からだな―――)


対戦内容も学園生が決めるようだ。

学生に・・・神って称号どうだろって思ったけど

5星神は以下の通りで案内してくれた二人もはいっていた。


ファルテガ 槍術14歳

ゼロンガ槍術16歳

ミレイア魔法14歳

バンバス剣16歳

ベルティナ 剣15歳





ゼロンガ

「ではこれより対抗戦を行います。

進行や対戦ルールなど含め私ゼロンガが務めます」


周りの生徒より声援が飛び交っていた。

「ゼロンガ様」

「ドナルデン ドナルデン ドナルデン」

結構異様な雰囲気で友好的な催し物に感じない。


ゼロンガ

「先ずは剣術の対抗戦です。

ただこの剣術の結果によっては、槍術、魔術の対抗戦は時間の無駄になるため行いません。

我々の時間を無駄にすることは避けたいのでご理解ください。

今回の催し物は私が依頼を受けスケジュールをも一任されました。

剣術についても最短としたいので、

各代表20名は、先ず模範となる剣技の型を、この場で披露します。

サントモーリシャス魔法学院の方達には大変参考になるでしょう。

その演武を見て戦意消失した場合、対抗戦を中止し切り上げる事もありです。


それでも、まだ対抗戦をしたい場合は・・・


セムくん出てきてくれますか

彼があなた方全員と対戦する形とします。

セムくんはこの20名の中では18番目です。

18番目にやられたと言えばあなたたちも名誉でしょう。

ですが、この学園のレベルなので心して対戦してください。

以上」


俺達は顔を見合わせた。

ものすごく馬鹿にされているようだ。

殆どの生徒がにやついている・・・


ゼロンガ

「では模範剣技はじめ」


1人だけ出てきて剣技の型だろうか素振りを始めた。

20人でと言ってたが他はだらけた態度をしている。


「見せるのも無駄だろ・・・一人素振りを見せたら

ビビッてごめんなさいしてくるだろ」


他の人は誰も出てこなかった・・・


「おいおい。あいつら呆然としていないか」

「もうおこちゃまは帰った方がいいぞ」

何人かの見物していた人は帰り始めていた。


しかしドナルデン学園・・・どうしてこうなった。


もう帰っていいのだが・・・


ゼロンガ

「カティだったか。演武を見ただろう。

もうやめないか?我々の時間を無駄にするのは罪な事だぞ」


カティ

「・・・・」


ゼロンガが苦虫を噛み潰したような顔になった。

ゼロンガ

「ではこの木刀にて模擬戦をします。

怪我をしても後からクレームをしないようにお願いします。

では、セムくん自由に始めてください。


全員を叩きのめせ!」


俺達は誰もまだ木刀を持たない。


セム

「殆ど虐めみたいだが悪く思うなよ。

木刀を持てよ!

持たないからといって対戦は無しにならないぞ。

お上り気分で来たことを後悔するんだな!」


セムが全力だろう走ってきた。


皆最小限でセムの攻撃をかわす。


はっきり言って木刀を持たなくても全員が簡単に倒せる相手だった。


キリト

「なぁここに来た意味あるのかな」


エアリーシャ

「あまりに酷いわね。他の人はましなのかしら」


サーニャ、キリト、エルカ

「はーーーー」 

本当にため息が出てきた。


汗まみれのセム 

「くそっくそーーー何だよ こいつら。 躱す魔術でもあるのか」


セム

「やめた。無駄無駄、こんな攻撃も受けられないし

 弱い奴らとやっても意味がない」


セムがマニティ―に向かって

「なんだよゴミが。取柄はオッパイが大きいだけだろ

もむぞこのーーーくずが! 」 


この言葉にマニティ―が切れたようだ。


片手で剣を受けとめると、そのまま剣ごとセムを後方へ投げた。

セムはゴロゴロと転がっていき・・・

壁にぶち当たり気を失ったようだ。


マニティ―

「弱すぎるのよ!!」


マニティ―、、、こえーーよ


一瞬何が起こったって呆然とした顔になる学園生。


ミレイア

「この対抗戦は私達の反省の場なのよ。

カティさん私たち全員を相手にしていただけるかしら」


学園生

「何を言っているんだ・・・」

「彼女はおかしくなったのか?」


「そいつは 鑑定の儀にも引っ掛からなかったカスだぞー!」

「そうだそうだ」


ミレイア

「黙れ!恥知らず達」

「剣術組!誰でもいいカティさんに勝てると思うなら倒してみなさい」


「何言ってんだ」

「なめやがって」

「5星神の一人になって自惚れたか ミレイア」


集まってたうちの何人かが俺に切りかかってきた。

最小の動きで受けとめ後ろに転がしていく。


切りかかってくる奴が増えていったが、全く問題ない感じだ。

全ての攻撃を受け止め流していた。


「ハァハァ」

「どういうことだよ・・・」

「なんで当たらないんだ」

「バっバケモノ」


5星神と呼ばれている二人も参加してきた。

バンバスとベルティナだ。

「お前ら何を遊んでいるんだ」


バンパスは縮地を使ってきた。

しかし速度としては遅い。

基礎が低いのだろう。普通に対応し受け流す。


更に剣術なのに横からファイヤーボール迄と飛んできた。

これは手刀で切り裂いた。

だんだんと無法になってきたな・・・

いつの間にか見学していた人まで参加している。


ゼロンガが木刀でもなく自分の槍で攻撃に参加してきた。


もう何でもありだな・・・


このままズットって訳もいかないし

ちょっとだけ反撃しておくか・・・


バンバスとベルティナの2人の剣を粉砕し、軽い手刀で沈める

2人は、為す術もなくそこに崩れ落ちた。


ゼロンガの槍も手で受け止めるとそのまま壁まで投げ飛ばした。

どこーーーーん  

(ごめんちょっと力入った)


更に全体に威圧を放った。

震える者や倒れるものが大勢いた。


何時からこの状況を見ていたのか


学園長が中央に・・・


学園長マンフロン

「そこまで!!

 全くもって見っとも無さすぎる。

 お前たちの発言、相手を馬鹿にする態度、

 対抗戦で負けているのを認めない悪あがき

 ルールを無視した行為。恥を知れ!」


「しかし・・・やれやれ・・・ここまでの差とは・・・」


正直なところ・・・

俺も、ここまで状況が酷いとは思ってなかった。

能力があるのに努力を怠ってきているとしか思えない。


対抗戦の前に学園長マンフロンの呼ばれるまま訪ねていた。


そこで・・・


学園長マンフロン

「こちらの事情で申し訳ないのだが、、、

ここの学生たちは対抗戦で失礼も沢山言ってくると思うが試合は受けて欲しい。

叩きのめして欲しいのだ。

理由を簡単に言うとじゃな、入学後も厳しいサントモーリシャス魔法学院は毎年1割が脱落したり、訓練中に亡くなったりしている。

それがいいとは言わん。

人命は何より尊く重視されるべきだからな。

でも、この今の世界ではサントモーリシャス魔法学院ほど厳しくないと、

実社会で、それ以上の人が亡くなるし生き残れないのじゃ。


うちの厳しさは、、、、

残念ながら、はき違えていて軍隊のように規律や上下関係ばかり重視している。

それに加え最も愚かなのが選ばれし者と自惚れ訓練にも身が入っていない。

努力をしていない子らなのだ。

・・・・

今回の招待留学は、彼ら全員の目を覚まさせるのが目的なのだ。


よって1年留学となっているが、守る必要は無い。

今日の対抗戦以降何時帰っていただいてもいい。

こちらで費用も持つ。元々国王様もそのつもりでの招待なのじゃ・・・」





この話が無ければ・・・

実力と態度を見た時黙って帰っていただろう・・・


もっと早くに改革すべきと思った。


学園長マンフロン

「カティよくやってくれた。礼を言うぞ。また彼らにチャンスをやってほしい」

カティ

「はい、対抗戦だけは年に1度なり、今後も続けた方がお互いによさそうですね。」



さて、、、ここからが問題だ。

今後についてどうしようと思っていた。


この学園で俺達が過ごすメリットが今のところ皆無に思えた。


ただこの後この王都で、武術大会が開催される。

参加資格は16歳以上で通常無理なのだが、学生代表として参加できるのだ。

しかも、仮面を被り氏名を隠しての参加もOKとの事だった。


コトさん達も参加するらしい。


世の中の強者の実力が測れるし技を盗むチャンスでもある。


これに学園代表参加の交渉かな。 



いろいろ考えながら帰り支度をしていると・・・

ファルテガ

「大変申し訳なかった・・・

何と言ったらいいのか、、、恥ずかしい」


ミレイア

「カティさん 本当に申し訳ありませんでした」


こんな感じで・・・

学園の初日が終わっていった。


お読みいただいた方、本当にありがとうございます。

少しでも面白かった。続を読みたい。こう思っていただけたらブックマークや評価いただけると嬉しいです。評価はこの下の方にある星です。☆☆☆☆☆  引き続きよろしくお願いいたします。


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